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「まずは、無理やりにでも四人全員で、外へ脱出するんだ」
「どうやって、ですか?」
「ここには、由宇くんの兄弟たちに当たる軍用アンドロイドがいる、と言ったね」
「そうです。今現在は、シャットダウンしていますが」
時々は試験的に動かして、データを取るなどするが、それ以外は保管室に眠った状態にあるという。
「その子たちを、味方にできないかな? 乃亜さんの力を借りて」
なるほど、と乃亜は手をポンと打った。
「彼らはインファントリー。つまり歩兵タイプだから、自分自身で複雑な判断ができないんだ」
そこで、と乃亜はニヤリと微笑んだ。
「由宇をジェネラルコンピューターにして、命令を下そう!」
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