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 先を急ぐ乃亜たち四人だったが、研究所側もそう簡単に彼らを逃がすわけにはいかない。  なにせ、この施設は表沙汰にすると大炎上の、極秘案件だらけなのだ。  しかも国が主体の、公的機関。  そんなところで、乃亜のような人造天才を生成し、違法な研究をさせている。  軍用アンドロイドを試作させ、大量生産しようと計画している。 「とにかく、奴らの足を止めろ! 最悪、死なせても構わん!」 「この研究施設からは、絶対に流出させるな!」  司令部は必死になって、乃亜たちを食い止めようと命令を出した。  その指令を受けたのは、訓練を受け武装した、特殊部隊だ。  装甲を加えたタクティカルスーツを纏い、さらにボディアーマーを身に着けている。  ヘルメット、ゴーグル、グローブ、ブーツで全身を覆い、そして銃火器を持つ。  高性能オートマチックライフルと、自動拳銃だ。  6.8㎜弾のライフルで撃たれれば、乃亜や圭吾、健人たち生身の人間は、ひとたまりもない。  皮膚に特殊な装甲が施してある由宇でさえ、たとえ貫通はしなくても、衝撃で無事ではいられないだろう。  その恐るべきSWAT隊員たちが、ついに乃亜たちの前に現れた。

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