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第四十五章 作戦名は中二病?

 特別研究所を脱出し、健人の家へと隠れた、乃亜と圭吾。  そして、とりあえず由宇や健人の服を借りて落ち着いた、アンドロイドたちだ。  しかし、お茶を飲む間も惜しんで、健人は彼らに提案した。 「計画の第二弾を、今すぐ実行したいんだ」  逃げ出すだけでは、まだ不十分だと健人は言う。 「今後、ずっと安心して暮らせるようにしなきゃ。かりそめの平穏は、長続きしないよ」 「作戦・その2は、確か僕のアイデアを基にした、って言ってたよね」 「うん。乃亜さんの『世界中の人間を人質にする作戦』だ」 「ヒトのDNAを書き換えてしまうウイルスを、ばら撒くんだね!」 「違うよ!」 「ちぇっ、つまんない」  ぼやく乃亜をたしなめ、圭吾は健人に同調した。 「確かに、こうしている間にも、研究所の追っ手が迫っているかもしれない」 「そうなんです。だから、先手を打たないと」  口には出さなかったが、健人は最悪の状況を恐れていた。

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