25 / 30

3-5

雪の家庭の話を聞き食事をしていると結構な時間になってしまい、帰ってくると悠はメモを残して自分の家に帰っていた。携帯を見れば、数件のメッセージが来ている。 『友達大丈夫?』 『明日講義が朝からだから先に家に帰るね。待っててあげられなくてごめん』 『ご飯作っておいたからよかったら食べてね』 メッセージを(もと)に冷蔵庫を覗けば、俺の好物のオムライスが置かれていた。俺は、まるで隙間風が吹いたかのように心のどこかで寂しさを感じた。

ともだちにシェアしよう!