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第5話*

「あれ、俺のネコちゃんはどこに行ったのかな」 カイがスーツから部屋着に着替えてる隙を狙い、キッチンのパントリーへ逃げ込んだ。 わかってる、無駄な足掻きだって事は。 だが少しは抵抗したっていいだろ。 痛いお仕置き断固反対! 「出ておいで。おやつのタルトタタンに生クリームのせてあげるから」 おやつ・・・って、危ねぇ、思わずパントリーから出そうになった。 誘惑に負けるな、俺・・・。 「そっか、出てきたくないのか。新しい仲間もいるんだけどな」 ・・・新しい仲間? なに、誰? 「この子は仲間に入れてもらえないのかな。可哀想に・・・」 気になる・・・。 カイはリビングのソファに座ったみたいだ。 ちょっと覗いてみよ・・・え、なにあれ? ビロードっぽいグレーのボディ、全長は約1m、ぱかーっと開いた口、真っ赤なエラ、濁ったような蛍光黄緑の瞳・・・。 「ラブカだ!」 「ラブカだよ」 シーラカンスのシルとはまた違った異様な姿に、俺は思わず飛びついてしまった。 罠に決まってるのに。 「すげー!」 「捕まえた」 「あ・・・っ!?」 ラブカを掴み取りした俺を膝上に座らせて、後ろからがっちり腕をまわしてくるカイ。 俺とした事が・・・こんな、ぬいぐるみなんかに釣られて・・・にしてもすげー不気味だ・・・玲央(れお)に写真送ろ・・・。 「こいつ、どーしたの?」 「テオドア兄さんから送られてきた。璃都(りと)にお土産だって。剥製が展示されてる水族館に(みこと)さんと行ってきたらしいよ」 「みことさん?」 「テオドア兄さんの番」 「そっか。お礼言わなきゃ・・・あ、もしかして電話もだめ?」 カイは少し考えてから、スマホを取り出した。 「テオドア兄さんになら、電話くらいいいよ」 「え?いいの?」 カイが電話して、少し話してから俺に代わった。 ど、どおしよ、えっとまずは・・・。 「あ、こ、こんにちは」 『こんにちは。はじめまして、テオドアです。元気かい?寒くなってきたけど、風邪なんか引いてない?ちゃんと食べてる?寝る時はお腹を冷やさないようにしているか?』 「・・・あ・・・はい・・・えっと・・・?」 なんで怒涛の勢いで心配されてんの? テオドアお義兄(にい)さんて、こんな感じのヒトだったんだ・・・。 「あの、ラブカ、ありがとうございます。大事にします」 『ああ、良かった、気に入ってくれたか。海に帰れない仲間を集めているとカイザルから聞いてね。尊に話したら、プレゼントしたいって』 「見た目も手触りも最高です!尊さんにも、よろしくお伝えください」 そこまで言ったところで、カイにスマホを奪われた。 おい、まだ途中だぞ。 「それじゃ、これから璃都にお仕置きしないといけないので。・・・ええ、ちゃんと寝かせますよ、明日には」 おい、お義兄さんに余計な報告すんな。 そんな事より逃げなきゃ・・・って腕の力強過ぎて抜け出せない・・・! 「やだ、放せっ」 「はいはい、ベッド行こうね」 「嫌だってば!」 じたばた暴れるも獣人相手には全く通用しない。 俺はあっさり寝室まで運ばれて、ベッドに下ろされた。 「こら、逃げないの」 「タルトタタンに生クリームは?」 「明日ね」 だめだ、これ、確定っぽい。 もう無駄な抵抗はやめよう。 オオカミが喜ぶだけだし。 「大人しくするのでお尻ぺんぺんはやめてください」 「お尻ぺんぺん(それ)は俺以外に触らせた時のお仕置きだよ。今回の痛くて泣いちゃうお仕置きは・・・コレにしようかな」 「・・・なに、その、棒?」 「なんだろうね」 知らないで使おうとしてんの? そんな、マドラーみたいのでどうやってお仕置きするつもり・・・。 「なんで脱がすの?」 「脱がさなきゃお仕置きできないでしょ?」 「ま・・・って、ソコなんで掴む・・・ちょ、なに・・・んっ」 カイが右手にマドラーみたいのを持ったまま、俺の急所を左手で包んでゆるゆると(しご)く。 いつもはソコ、あまり刺激してこないのに。 (むし)ろ他のとこへの刺激でソコが反応するのを喜んで見てる変態な癖に。 「ゃ・・・っんぅ・・・なん・・・でぇ・・・っ」 「()たせなきゃ、()れられないからね」 「・・・ぃれ・・・?」 ちょっと待て。 ソコを()たせて、どこに何を入れるんだ? 「待って・・・まって、こわいっ!」 「あ、使い方の見当が付いた?」 「わかんないけど絶対やっちゃだめな気がする!」 「医療行為として挿入する事もあるよ?」 「あなたがやろうとしてるのは医療行為ですか?」 「いいえ違います」 ですよね。 じゃあ今すぐやめようか? 笑顔で行為を続けるな! 「んぁ・・・っ」 「そろそろイけそうかな」 いけない! むりむりむり・・・っ! 「や・・・めて・・・ごめ、なさ・・・っ」 「今さら謝っても遅いよ。お仕置きされて、次からは素直に謝れる子になろうね」 「やだっ、おねが・・・ひぃ・・・っ」 先っぽにあてられる。 やだ、むり、ほんとむり、そんなとこ入れるなんて絶対むり・・・っ! 「はんせ・・・してるっ・・・だから・・・お願い・・・っ!」 「大丈夫だよ璃都、ちょっと痛いだけだから」 「い"───っ!!」 つぷ、と異物が侵入(はい)ってくる。 ちょっと、だと? どこが? 味わった事のない痛みと恐怖に襲われ、身体が硬直する。 「いやぁっ!いたいっ・・・ひぐ・・・っ、ぬいてぇ・・・っ」 「こら、暴れちゃだめ。危ないでしょ?・・・ふふ、本気で泣いてる・・・可哀想な璃都、可愛い・・・」 誰かこの変態オオカミをぶっ飛ばしてくれ! 「もう1番奥まで侵入(はい)っちゃうかな」 「んぎ───っ!?」 とん、と奥を突かれ、息が詰まる。 じくじくとした痛みと、異物を排泄したいじりじりとした焦り。 あとは、なんて表現したらいいかわからない。 とにかく、すぐ抜いて欲しい・・・! 「ごぇん・・・なしゃ・・・ひっ・・・もぉ・・・ぬ・・・てぇ・・・っ」 「もう少し頑張ろう?動かすよ」 「やら・・・っ・・・ぃ"あ"っ!?」 宣言通り、ずるずると挿抜され、狭い通り道を刺激される。 だめだ、これ、ほんとにだめ、むり・・・漏れそお・・・っ! 「ひ・・・っ・・・も・・・ゃあ・・・っ」 「奥とんとんする方がイイ?」 「んい"っ・・・ぎ・・・っ・・・らぇ・・・っ」 痛い、熱い、漏れる、恐い、痛い漏れるもれる───っ!! 「璃都?」 「・・・もぇ・・・ちゃ・・・ちんち・・・こぁえちゃ・・・っ」 「抜いたらお漏らししちゃうの?どうしよう、ゆっくり抜く?一気に抜く?」 ぶるぶる震えながら、首を横に振るのが精一杯な俺。 どっち道漏らすだろうし、ゆっくり抜いてもらっていいですかね? 「ゆっくりがいいのかな?」 そう言って、俺のナカからゆっくり、慎重に異物を抜いていくカイ。 こいつ、たぶん俺が漏らすの見たいから抜いてくれる気になったんだろうな・・・。 「もう全部抜けちゃうね」 「んん・・・・・・んぁああ"!?」 え、なに、なんで? カイが、抜きかけたマドラーを一気に奥まで挿入()した。 あまりの衝撃に気絶しそうになりながら、つま先をぎゅっと丸めて耐える。 「やっぱり、一気に抜こうか。これ、お仕置きだから」 「ひぃ・・・ゃえて・・・ひぐ────っ!?」 異物が一気に引き抜かれ、無理やり拡げられた通り道を更に押し拡げる勢いで漏らした。 だめだ、力入んない、止められない・・・。 「ふふ、お漏らし璃都、ほんと可愛い。おちんちん壊れちゃっても大丈夫だよ?璃都はおちんちん、お漏らしのためにしか使わないんだから」 「ゃ・・・ひぁあ"っ」 自分のはちゃんとした使い方する、とでも言うかの様に、俺のナカにカイのが侵入(はい)ってくる。 一気に奥まで。 俺は泣きながら揺さぶられ、気絶寸前まで責め立てられ、たっぷりナカ出しされてから解放された。 ・・・佐野(さの)くん、君に会うとほんとに、碌な事にならない・・・。

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