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甘過ぎる午後※

【R18】※甘々注意 ―― 「あ〜あ、結局ソウさんのひとり勝ちかぁ」 ボウリング場から出ると、佐野さんがぼそりと呟く。 一応、俺も頑張ったんだけどな……。 まあ確かに、片桐君ずっとストライク出してたけど。 「お前、なんか苦手なものないの?」 夕方、ぞろぞろと並んで帰路に着く中、片桐君の後ろを歩いていた藍沢が、彼に向かって尋ねる。 「もし、仮にあるとして。何でわざわざあなたに話す必要が?」 「え。話すくらい別にいいだろ」 「言っときますけど。俺あなたと、仲良しこよしするつもりありませんから」 2人の仲裁に、手馴れたように黒崎さんが入るのを見ながら、俺は苦笑いを浮かべた。 3人と別れたあと、俺と片桐君は、彼の部屋へと向かう。 コンシェルジュ付きの最新セキュリティが備えられた、あのマンションの部屋だ。 「お邪魔します」 軽く会釈をして部屋に上がると、広々としたリビングに向かう。 相変わらず、広くてお洒落な部屋だなぁ。 俺は部屋を歩きながら、きょろきょろと周囲を見渡す。 「星七さん」 「あ、は、はいっ」 …あ。なんか緊張して敬語に。 片桐君は夕日の差し込むキッチンから俺を見つめ、クスリと笑っている。 恥ずかしい。 「喉乾いたんじゃないですか?今お茶入れますね」 彼に言われ、俺は慌てて「自分でやる!」と声を出す。 「いいですよ、座ってて」 片桐君がコップにペットボトルのお茶を注いでいる。 「星七さんはただの知り合いじゃないんだし、ゆっくりくつろいでください」 ………そうは言われても。 ひとまずグレーの布地のソファの端に、静かに腰を下ろす。柔らかな座り心地よい感触が体を受け止め、心がほんの少し落ち着いた気がした。 「どうぞ」 片桐君にお茶の入ったコップを渡され、ありがとう、と言って受け取る。 ソファに座る俺の隣に、片桐君も腰を下ろした。 真横から見える彼の端正な横顔と、見るだけで人を魅了するような雰囲気に、俺は心臓の音をドキドキと立てる。 今更だけど、ほんとなんでこの人俺の恋人なんだろう……。 俺は彼から視線を逸らし、ごくり、冷たいお茶を喉に流し込む。すると、隣から片桐君に見つめられる視線を感じた。 「な、なに…?」 ほんのりと頬を染めながら隣に振り返ると、片桐君がにこ、と微笑みかけてくる。 「星七さんの目って綺麗だなって」 「……えっ」 「見てると、吸い込まれそうになるっていうか」 片桐君が尚も横からじっと俺の目を見つめてくる。 俺は彼の力強い瞳に囚われ、身動きが取れなくなる。 吸い込まれそうになってるのは、どっちかと言うと、俺の方なんですけど…… ソファの上で互いに見つめ合っていると、そのうち、片桐君の手が俺の片頬に添えられる。 そのまま彼の顔が近付いてきて、ピンと背筋を伸ばす。 「…っ…」 唇を割って入ってくる彼の舌に、コップを持ったまま微かに息を乱す。 も、もしかしてエッチする!?今その流れ…っ!? 俺は慌ててコップをそばにある机に置き、片桐君の服の裾を軽く掴む。 彼の手がナチュラルに服の下に侵入してきて、胸の突起を弄る。 「ちょ……、とまって、片桐くん」 片桐君にキスをされながら、赤い顔で口を開く。 (まさかここでヤるの……っ?) 片桐君の手が、俺のズボン越しにアソコへと触れてくる。 「もう勃ってる」 「…!」 そばで囁かれる甘い彼の声に、体がゾクリとした。 「星七さん、顔真っ赤」 「あ、当たり前…」 片桐君が変なこと言ってくるからだ…。 「俺に触って欲しいんですか?」 ドキ 「べ、別に…、触りたくないなら、触らなくてもいいけど」 俺は視線を斜め下に落としながら、依然として赤い顔で言う。 「触りたくないなんて、言ってないじゃないですか」 片桐君に、ちゅ、と頬にキスをされる。 「だ…だって片桐君、俺と付き合う前は、普通に女の子好きだったんだろうし」 話しながら、片桐君の手がズボンとパンツの下に潜り込む感触に、俺はビクビクと体をふるわせる。 「俺、…胸があるわけでもないし」 彼の片手に、きゅっとまた乳首を弄られる。 片桐君はソファに俺の体を押し倒し、服をはだけさせた俺を、上から見下ろし見つめる。 片桐君の顔がまたゆっくりと近付いてきて、俺の首元に埋まった。 瞬間、チクッとした痛みが走って、びくりと体が反応する。 服を脱がされて、彼の舌が体を自由に這い回る。 「か、片桐くん」 片桐君の手にアソコを掴んで優しく触られながら、胸の突起を執拗に舐められる。 体中が悦ぶように、ビクビクと堪らず疼く。 恐らく耳まで真っ赤になっているだろう俺の顔を、彼が上から覗き込む。 片桐君はそっと俺の手をとると、 「――星七さんだけ」 頬に当て、目を閉じて言う。 「……ずっと、星七さんだけ」 そうしてゆっくりと開いた彼の鋭い目に見つめられ、ドキリとした。 「あなたを愛してる」 (……っ!?) その瞬間、赤面していた顔がさらに熱を帯びるように真っ赤に染まったことは、言うまでもない。

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