4 / 35
甘過ぎる午後3※
【R18】※甘々注意
――
「これじゃ、星七さんの顔見られないな」
片桐君が後ろから、気付いたように喋る。
「1回抜いて」
「えっ…」
片桐君に言われるまま、俺はぷるぷると体を上にあげて彼のモノをお尻から引き抜く。
「こっち向いて」
片桐君に優しく、甘く囁かれて、胸がきゅんとする。
振り向くと、口端を上げ、えっちな表情で俺を見つめてくる片桐君がいる。
なんだろう、初めての体勢というわけじゃないのに、なんかめちゃくちゃ恥ずかしい……!
なんで…?
あっ――そうか。これまではお仕置きのような意味合いでしてたけど、こんな甘い雰囲気の中で騎乗位するの、…初めてなんだ。
き、騎乗位……
「星七さん」
自分で脳内に浮かべたワードに赤面していると、目の前にいる片桐君に急かされるように声をかけられる。
俺はドキドキしながら彼の肩を手で掴み、片桐君の両手に左右に押し広げられるお尻を、恐る恐る下へと落としていく。
「…っ!」
ずぷり、奥まで入った瞬間、体が大きく仰け反った。
「またイってる」
ふ、と楽しむような表情で、片桐君が眺めてくる。
片桐君が俺のぬるりとしたアソコを握って触りながら、もう片方の手で俺の胸の突起を摘む。
ぐりっと強く、突然彼に乳首を掴んで引っ張られ、痛みに似た快感が胸を走る。
「ぁ……片桐君……」
後ろに彼を咥えて座り込んだまま、涙目を浮かべる。
「美味しそう」
ふと片桐君がそう言って、また胸の突起に口を寄せてくる。舐めるだけかと思ったら、歯を立てて噛みつかれた。
「あぁ…っ」
強すぎる刺激に思わず大きな声を出してしまう。
「動いて」
彼に言われ、俺は既にイキまくっている体を上下に動かす。
最中、彼の手にアソコをぎゅっと強く掴まれ、びくりと肩が跳ねる。
「こうすると、ナカがよく締まるんですよ」
ここもね、と言いながら片桐君が軽く乳首に触れてくる。
締まる…ってことは、片桐君がさらに気持ち良くなるってことかな。
俺は朦朧とした頭で考える。
「うん…好きにしていいよ」
片桐君が気持ち良くなるなら。痛みを伴っても構わない。
「自由にして…、何でもして……。いっぱい、気持ち良くなって……片桐君」
潤んだ瞳で彼を見つめながら言うと、唐突に体を持ち上げられた。
(!?)
裸の体をお姫様抱っこされて、どこかへ連れて行かれる。
辿り着いた先にある、大きなベッドの上に降ろされた。
片桐君、と振り返って口を開こうとして――
後ろから、奥深くまで一気に突き刺された。
「ぁあ…っ!」
覆いかぶさってくる片桐君の下で、俺はベッドのシーツを掴み、目を白黒とさせる。
「そんなことばっかり言って」
容赦なく、奥を幾度も無遠慮に突き上げられて、意識が飛びそうになる。
「はぁっ…かたぎりくん…っ」
涙を流しながら名前を呼ぶと、片桐君にシーツを掴んでいた手をぎゅっと握られる。
耳傍で片桐君が囁く。
「もう、めちゃくちゃにしたくなる……。
星七さんが“好きにしていいよ”って、言えなくなるくらい」
え、それってどういう……。
前に回り込んだ彼の手が、胸の突起を急にぎゅうっと力を入れて摘んできた。
「!っっあっ」
途端に体を飛び跳ねさせて悶えると、後ろから片桐君にちゅ、と耳にキスをされる。
「かわいい」
ビク
優しい彼の声と反して、強い刺激から痛みを感じる行為に、頭の理解が追いつかない。
「星七さんって、泣かせたくなるんですよね。困らせたくなるっていうか」
耳傍から感じる彼の声に、俺は顔を赤く染めたまま、動揺を隠せない。
「何をしたら、星七さんが嫌がるんだろう」
ふっと笑う片桐君の声が聞こえて、体がぞくりとした。
ともだちにシェアしよう!

