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番外編:診察を始めます!(コスプレ1)※※
【R18】読み切り。※激甘注意。
――
「お次の方どうぞ〜」
白衣を身に着け、扉の向こう側に声をかける。
ガチャっとドアが開いて現れたのは、自分より10~20センチほどは高いだろう大きな男。
「ここに座ってください」
すぐそばのベッドの端に腰掛ける彼。
半袖服の下から覗く、程よく引き締まった筋肉質な腕には、黒色のタトゥーが刻まれている。
「き、今日はどうしたんですか」
バインダーを手にしながら、センター分けされた前髪のすぐ下にある鋭い目つきに、ドキリとする。
「実は…最近胸が痛くて」
「む…胸がっ?」
伏せられた彼の長いまつ毛と切なげな表情にどきどきする。
「はい。もしかしたら……恋の病かもしれなくて」
…恋の、病…?
「そ、そうなんですね〜 どうしたんですかねそれは」
とりあえず、バインダーに挟んでいたまっさらな白い紙に、それっぽく、恋の病と記す。
「じゃあ、一応熱があるかどうかだけ、確認しておきましょう」
彼のそばに近づき、手のひらを額にそっと当てる。
近い距離で、俺の顔をじっと逸らすことなく見つめ続けてくる彼に、体と顔が火照る。
「…熱は、ないみたいですね……っ!」
ぱっと彼から、手と体を離す。―と、
「わぁっ」
彼の手に力強く引っ張られて、彼の硬い胸に体を預ける形になる。
「先生…体がすごく熱いですよ。大丈夫ですか?」
彼の手に二の腕を掴まれて、またさらに、体温が上昇した気がした。
「仕事でお疲れなんですね。良かったら、俺が解消してあげましょうか」
彼――片桐君が、白衣を着た俺をそっとベッドに押し倒してくる。
「先生、顔が真っ赤ですよ。俺じゃなくて、先生の方が熱がありそう」
言って、片桐君が俺の下へと手を伸ばす。
「せっ…先生は平気です、熱はありません…っ!だから――……あっ!」
「でも先生、ここすごく硬くてぬるぬるしてるんですけど…… 辛そうだし、抜いてあげましょうか?」
片桐君の手が、俺のモノを直に触って扱き出す。
「ぁ…っっ片桐くん…っ…」
手を上下に動かして刺激を与えられ、視界がぼやけていく。
「星七さん、役から抜けてきてますよ」
ふっと笑う片桐君の声が聞こえて、ぞくぞくする。
「まあどっちでもいいんですけど……。先生、いつでもイってくださいね」
遠慮なく。と続けて話す片桐君の声と扱かれる手に、俺は涙を滲ませながら口を開ける。
ああ…ダメだ、もうっ…――
自分のモノから、ぴゅっと白濁の液が飛び出るのが分かる。
数回に分けてそれを出し切ると、くたりとベッドに横たわりながら体の力を抜く。
「ああ…先生、こんなに溜まってたんですね。でも、先生のここ、まだ硬いですよ。全然治まってない」
「…ぁぁう」
「なるほど……前を弄られてイクだけじゃ収まらないってことですか。仕方ないなぁ」
ワザとらしく言って、片桐君がベッドの上で膝立ちになりながら、ズボンのチャックを下ろし、大きく上に向けてそそり立つモノを取り出す。
それを見てがくがくと口元を震わせていると、片桐君が俺のズボンとパンツを脱がし、服と白衣を着たままの俺の両足を、左右に広げて持ち上げる。
「ああ、ナカ慣らすの忘れてました」
片桐君はそう言って、濡れた指を俺のナカに突っ込んでくる。
「うわ……先生、すごい指締め付けてくる。俺の指、そんなに気持ちいいですか?」
さらに指を増やして、ナカをほぐしていきながら、俺の唇にキスを落としてくる片桐君。
「…先生、俺もう我慢できなくなってきた……。
――挿れますね」
語りかけるような優しい片桐君の声とは裏腹に、後ろに、ナカが裂けてしまいそうなほど、硬く大き過ぎるモノが押し当てられる。
俺は押し進められるそれに、両手でシーツを掴んで耐える。
「先生、先生のここって…いつ挿れてもぎちぎちで、すごく気持ちいいです」
片桐君は上から下にいる俺に話しかけながら、俺の両足を掴み上げ、腰を何度も打ち付けてくる。
「先生、奥に出してもいいですか?」
しばらくして、腰を振る片桐君が、蕩けた顔をする俺に向け、尋ねてくる。
うん…と力なく答えると、片桐君に荒々しく何度か深く突き刺されたあと、奥で熱いものが流れ込む感覚がした。
「先生…まだ出ます」
片桐君に耳傍で囁かれ、俺は奥で出続ける熱い液に、体をビクビクと揺らして過剰過ぎるほどに反応する。
ようやくズルリと彼のモノが抜かれ、俺はハァハァと熱い息を吐く。
「星七さん、ここから見たアングルめちゃくちゃえろいです」
パシャリ、写真を撮るような音がする。
ピクピクと小刻みに震わせる俺の体を、片桐君がぎゅっと優しく包み込み、笑いかける。
「……先生、俺、“先生の体も先生のことも”、全部、愛してますよ」
片桐君の甘やかな言葉にまたぶるり、イったばかりのモノが震えた気がした。
終。
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