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第51話 修平の手と昂りと(side保)【*】
「修、平……っ!!」
「保先輩、昨日あんなに沢山出したのに元気ですね。こんなの見せつけられたら……俺が手を出さない訳ないでしょう?」
修平は、俺の身体をそのまま畳に転がした。
膝下が動かせない状態の俺は横倒しになり、勃起したペニスが修平の目に晒される。
恥ずかしくて、死にそう。
何度も見られたが、恥ずかしいもんは恥ずかしい。
ぢゅぽっ♡ ぢゅぽっ♡ ぢゅぽっ♡ ぐぷっ……♡
「あっ♡ ぁあっ♡ 修平……ッッ♡」
修平に棹を擦られて喘ぐ。
やたら気持ち良いと思えば、修平の手には昨日と似たようなローションがたっぷり使われていて、その滑りが俺のペニスを直撃していた。
「保先輩に無理はさせたくありませんからね、ケツマンの開発は一旦お休みです。代わりに今日は、こちらをたっぷり可愛がってあげますね」
修平から見下されて、ゾクゾクとした背徳感が背筋を走る。
いつも優しい修平が、セックスした時一度だけみせた、サディスティックな一面が見え隠れする。
「いいっ、からぁ……っっ♡♡ 汚れるから、は、離せって……!」
一夜で作り替えられた身体は修平を求めていたけど、単なる後輩にそんなことを毎回させる訳にはいかない。
でないと、今日修平に対して感じた独占欲とかそういうのが、取り返しの付かなくなるほど大きくなりそうで、それが恐ろしかった。
自分勝手なのはわかっているけど、修平を見る度に変な気持ちになったり発情する身体になったりすれば、修平から拒否されたり、距離を置かれたり……気持ち悪がられたら、きっと立ち直れない。
「はい」
え?
俺が離せと言えば、修平はあっさり手を離して俺は肩透かしを食らった気分になった。
……いや、修平は俺の言ったことを素直に聞いてくれただけで、むしろ有り難く思うべきだ。
なのになんだろう、この感覚は。
中途半端に快感の供給を止められたペニスは、俺の股の間で先走りを流しながら、次の供給を待っている。
俺は自分の部屋であるというのに、自分だけが醜態を晒しているという状況に身の置き場がなくなったような気がして恐縮した。
「すみません、ローション付いちゃいますね」
修平はするりとごく自然な流れで俺のパンツとパジャマを同時に脱がせた。
「上向いて下さい。これで大丈夫ですよ」
どうやら、俺の言葉を勘違いしたらしい修平は、再びペニスへの愛撫を再開する。
ぐちゅん♡ ぐちゅん♡ ぐちぐちぐちっっ♡♡
「ちが、違う♡♡ やめろって意味……っっ♡♡」
やめろと言いながら、修平の行為が再開したことに、どこかホッとしたような、嬉しいような、そんな気持ちを感じたことに、俺は気付いた。
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