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第35話 とろける
後ろから抱かれて陸のモノが入って来る。
滑りのいい陸のお気に入りのゴムを付けて双丘を割って入って来る。
「あ、ああ、キツい。」
陸の強引な挿入に身体が跳ねる。
無理矢理こじ開けて入って来たのに、快感に変わる。陸は男の身体をよく知っている。
ピクンッ!感じる所に擦り付けられる。
「ああ、ん。」
後ろから入れられてもう一杯だ。
「もっと奥に行ってもいいか?」
気持ち良すぎて何も考えられない。
キツい充実感と、前に伸ばした陸の手で扱かれる快感と。抽送のたびに快感が増して来る。
「イケよ。」
耳元で囁く陸の声にゾクゾクする。
「ああ、イク。」
手に握られてイッてしまった。
まだ、後ろが擦られている。敏感な場所。
ビクビク、何度もイッてしまう。
「ああ、陸、中に出して。」
「おお、イクぞ。」
その男らしい身体に抱かれて絶頂に上り詰めた。しばらくしてずるりと陸のモノが抜かれて抱き上げられた。
風呂に行って洗われる。
「陸、優しい。」
「俺の大事な人だ。愛してる。」
陸は人に愛してるなんて滅多に言わない。
愛しさが溢れるから,今夜は特別だ。
(陸は死ぬ気だ?)
不吉な事を思った。
数日後、決起の時は近い。
右翼「大日本倭塾」の若いもんにこの事を話した。彼らは感激して
「陸さん、あ、かしら。命預けます。
新宿抗争で一度死んだ命です。
どうか、存分に使ってやってください。」
「よし、叩き潰す。」
「堂島孝平を潰す。」
男、意気に感ず。みんな立ち上がった。
「作戦を練る。
顧客には大臣クラスの政治家もいる。
チャイマもいる。
奴らは命(タマ)取りに来るぞ。」
チャカを数丁、用意した。
子供たちは組の家族と一緒に避難させた。
別荘に使っている軽井沢のタワマンだ。
この頃は寂れて格安で売られているリゾートマンション。組員のバシタ(嫁)と子供たち、密入国させられて来た子供たち、を安全な場所に移す。最重要事項だった。
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