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第90話 病的

 岩橋剛助は、無理を言ってゴネていた。 エージェントに噛み付く。 「ワシは欲求不満だ。可愛い子供と遊びたい。 おまえには高い金を払っているんだぞ。」 「一人、心当たりがあります。 日本人の子供が御所望でしたよね。10才位の。」 「明日だな。明日にはかならず、ワシの自由にできる子供を連れて来い。」  男は慇懃無礼に部屋を後にした。 残された岩橋は、イライラと立ち歩きながら、 専用のハサミで吸い口を切って,葉巻に火をつけた。 「ロミオ&ジュリエット、か。」  ゴホッゴホッ。咳き込んで投げ捨てた。 「不味い!」  岩橋剛助は、政界の重鎮だった。政界に君臨している。そして、もう随分長い間、胸を病んでいる。タバコを止められない。  その男の知られざる性癖は、見るもおぞましいものだった。  翌日、秋吉というエージェントに、秘密のマンションに案内された。おぞましい小児性愛の巣窟。  腹の出たガマガエルのような岩橋剛助は、よだれを垂らさんばかりに部屋にやって来た。  泣き疲れて眠っている少女。日本人だという。 里菜という女が連れて来た。  秋吉と、陸の母、自称ハナこと、今関里菜がどこからか連れて来た少女だった。 「おお、可愛い娘だ。ワシはもっと幼いのが好みだが、今日はこの子で我慢しよう。」  広いベッドで、少女を抱き起こした。目覚めた少女は怯えた目をして見つめてくる。 「大丈夫だよ。おじさんは優しいからね。」  芋虫のような太い指で少女の服を脱がせる。 肩を出してべろべろと舐め回す。 「ひっ。」  後退りする子供の身体を掴んで、その分厚い唇で吸い付いてくる。見るもおぞましい姿だ。  少女は気味悪がって首を横に振る。 葉巻の匂いも相まって臭い息を吐く、変態の岩橋剛助。服を脱がされて下着を一気に下ろされた。 「おや、おまえ、男だったのか。 可愛いものがついてるね。  いいよ、いいよ、興が乗るというものだ。 おじさんは男の子も好きなんだよ。」  男の子の縮こまったペニスに吸い付いた。 「きゃあ、止めて!」  岩橋に力一杯頬を張られた。

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