90 / 198
第90話 病的
岩橋剛助は、無理を言ってゴネていた。
エージェントに噛み付く。
「ワシは欲求不満だ。可愛い子供と遊びたい。
おまえには高い金を払っているんだぞ。」
「一人、心当たりがあります。
日本人の子供が御所望でしたよね。10才位の。」
「明日だな。明日にはかならず、ワシの自由にできる子供を連れて来い。」
男は慇懃無礼に部屋を後にした。
残された岩橋は、イライラと立ち歩きながら、
専用のハサミで吸い口を切って,葉巻に火をつけた。
「ロミオ&ジュリエット、か。」
ゴホッゴホッ。咳き込んで投げ捨てた。
「不味い!」
岩橋剛助は、政界の重鎮だった。政界に君臨している。そして、もう随分長い間、胸を病んでいる。タバコを止められない。
その男の知られざる性癖は、見るもおぞましいものだった。
翌日、秋吉というエージェントに、秘密のマンションに案内された。おぞましい小児性愛の巣窟。
腹の出たガマガエルのような岩橋剛助は、よだれを垂らさんばかりに部屋にやって来た。
泣き疲れて眠っている少女。日本人だという。
里菜という女が連れて来た。
秋吉と、陸の母、自称ハナこと、今関里菜がどこからか連れて来た少女だった。
「おお、可愛い娘だ。ワシはもっと幼いのが好みだが、今日はこの子で我慢しよう。」
広いベッドで、少女を抱き起こした。目覚めた少女は怯えた目をして見つめてくる。
「大丈夫だよ。おじさんは優しいからね。」
芋虫のような太い指で少女の服を脱がせる。
肩を出してべろべろと舐め回す。
「ひっ。」
後退りする子供の身体を掴んで、その分厚い唇で吸い付いてくる。見るもおぞましい姿だ。
少女は気味悪がって首を横に振る。
葉巻の匂いも相まって臭い息を吐く、変態の岩橋剛助。服を脱がされて下着を一気に下ろされた。
「おや、おまえ、男だったのか。
可愛いものがついてるね。
いいよ、いいよ、興が乗るというものだ。
おじさんは男の子も好きなんだよ。」
男の子の縮こまったペニスに吸い付いた。
「きゃあ、止めて!」
岩橋に力一杯頬を張られた。
ともだちにシェアしよう!

