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第141話 アレックス

 左千夫はアレックスにすっかりゲイの道に引きずり込まれた。 「僕は元々ゲイなんだよ。 零士にゾッコンだった。  それで日本に居ついてしまった。」  この頃は、毎日のレッスン、と称して左千夫を誘惑する。 きれいなアレックスに左千夫は恋心を感じた。  朝になると部屋に来る。以前は美弦を誘惑したこともある。美弦は靡かなかったが。 「おはよう。」 「毎日来るのなら、いっそのこと ここに住んじゃえば?」  そんな事で今はほとんど、住み着いている。 ベッドに潜り込んできて、着ているパジャマに手を入れてくる。 「腹筋、割れてるねぇ。カッコいいよ。」 そう言って身体を弄りながらキスしてくる。  あまり恋愛経験のなかった左千夫もホストになって色気を考える。  アレックスはフランス流に「アムールをする」と言っては迫って来る。  首にキスされながら 「どう?毎日アムールで起こされるのは?」  耳を舐めながら 「左千夫は綺麗になってきたね。 イケメンだ。僕が育てたんだよ。 もっと感じさせるよ。」 「やだなぁ、言葉攻めか?」  胸の突起を摘れる。身体がピクッと反応する。 引き締まった脇腹を舌が這う。  もう慣れた様子でローションの瓶とゴムを用意する。ゴムをつける前に 「フレンチスタイルでやろう。」  そう言って口でしてくれる。アレックスの長い指が絡みつくように握って,極上のフェラ。  すごく上手いアレックス。 「ああ、イッチャウよ。」 「いいよ、いいからイケよ。」  その声にゾクゾクする。 いつもシックスナインがしつこい。  アレックスは口腔性交が好きなんだ。 「綺麗な身体」そう言うと 「左千夫もエロい体になって来たよ。」 「エロいって?」 「いつもやりたがってるからだ。欲しいだろ。」  そう言って解された後孔に亀頭を参入させてくる。 「あ、ああ、キツい。」  後ろから腰を抱かれて深くまで入って来る。 「最高だよ、左千夫のここの具合。 いいよ、締め付ける。」  意外な事に左千夫の身体がアレックスを誘惑している。

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