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第165話 不敬

「意外と受けたな、制服の企画。またやろう。」  流星が零士とお揃いの若き将校の軍服を着ている。陸に手を引かれて奥の事務所に連れ込まれた。 「陸、まだ、営業中だよ。」  軍服の上から抱き付かれ首にキスされた。 「似合うなぁ。」  貪るように抱かれてその気になる。 「大尉殿、自分はもう我慢の限界です。」  そう言って陸は流星の金鵄勲章のついた上着を脱がせた。スラッと背の高い流星は軍服がよく似合う。乗馬ズボンに乗馬ブーツ。それもカッコいい。詰襟に赤い襟章。カーキ色に映えている  日本海軍だ。袖章が2本は大尉。ボタンは桜に錨。 「流星、惚れ惚れする。 ブーツを脱いで奥の部屋に来てくれ。」 「陸ったら。仕事中でしょ。お客さんが待ってるよ。」  抱きしめて制帽を取り、熱いくちづけをする。 「ああ、軍隊の中にも衆道はいただろうな。 死と隣り合わせなんて興奮するなぁ。」 「不謹慎ですよ。」  一枚一枚丁寧に脱がせて行った。大礼装の軍服をゆっくり脱がせて 「流星が俺の上官で、命令されたいな。」 「意外だな、陸はごっこ遊びが好きなの?」 「ああ、すごく興奮する。」  下着に手を入れながら 「大尉殿、ご不敬をお許しください。」 「成り切ってるなあ。」  結局押し倒して陸のペースに持っていく。 誰が用意したのか、軍服は本物だった。  脱がされていくのも中々興奮する。戦時中も、あまり時間がない中での逢瀬は、燃え上がるものだっただろう。きちんと櫛目の入って分けられた流星の髪を乱してくちづけする。端正な顔が戸惑っているのを見る。 「流星、おまえは今、犯されている。 どうだ、抗えないのは?どうしたい?」 「ああ、やめないで。もっと乱暴にして。」 髪に手を入れてこちらを向かせる。 「欲しいか?この後の続きをして欲しいのか?」 陸は言葉攻めが好きだ。なりきるのも好きみたいだ。流星は付き合う。 「こんなにして、恥ずかしいです。」 下着に入って来た手が握って扱いている。 「これが欲しいんだな。入れていいのか?」  結局陸が主導権を握った。二人ともギンギンにいきり立っている。    久しぶりに激しい交わりだった。 「日本のためだ。許せ!って言ったのは乃木大将だったか?」

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