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第181話 嫌な経験

 秋吉は何も知らなかった。それを無理矢理された。嫌だった。  制服を乱暴に脱がされて、汚れないか、と気になった。 (これは嫌だ!こんな事は嫌だ!)  ひっぱたかれた。小風君は乱暴だった。 裸にされて制服のネクタイを首に結んで、犬のように引っ張られた。 「歩けよ、四つん這いになって歩けよ。」  小風君は,自分は制服のまま、秋吉を裸にして酷い事をする。 「痛いよ、蹴らないで。」  裸の身体は寄る辺なく情けない。無防備だ。 後ろを向かされて 「ケツを上げろよ。高く突き出せ!」  何かヌルヌルしたものをかけられて冷たいものを突っ込まれた。 「痛い!やめろ!」   気づいたら動けなくなっていた。足を片方ずつソファの足に縛り付けられ広げられていた。 「まずは、小さいのから入れてやる。」  何か丸くて細長いようなものが肛門に突っ込まれた。 「痛い!痛いよっ!」  尻を蹴られた。 「だんだん大きくしていくんだよ。  広がったら俺のを入れてやるから。」  小風君は自分の逸物を隆々と扱きながら、何かを手に取って肛門を弄る。 「やめろよ!」 「汚ねぇケツだな。」  ズボンを下ろして逸物を当てがってくる。 「そんな大きなものは無理だよ。やめてくれ!」  気持ち悪い笑い声をたてながら、グイグイと当てがったものが入ってくる。 「気持ちよくなるんだよ。初めてじゃ無理か?」  激しい抽送が痛くて堪らない。痛がる秋吉にお構いなく激しく動いて、小風君はイッた。  秋吉の肛門は血だらけだった。情け容赦ない、抽送。  恋人でもない秋吉に、甘い前戯などない。気持ちよくさせる気なんかないのだ。  秋吉の初体験は最悪だった。しかももっと最悪な事があった。  部屋の中に、隠れていた数人の同級生が現れた。手にデジカメを持っている。 「写真撮ったぜ。小風の顔は映らないようにしたから。こいつの顔はバッチリ。」 「家に送られたくないだろ、買い取ってくれよ。 それとも学校にばら撒くか?」  みんなでギャハギャハ笑っている。 (いつも、こんな事やってんだな、こいつら。)  秋吉の中で何かが目覚めた。 「小風君、僕も仲間に入れてよ。 他の奴を連れてくるから。」

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