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第187話 犬と猫とタカシ
大切なものは犬と猫とタカシだけだった。
陰キャな大学時代。
自分の精神構造が他者と極端に違うことに気付いた。秋吉はそれを隠し通す事ができる。
強い意思。強すぎる。精神医学を学ぶ過程で、自分はサイコパスだと思う事にした。
本来、矯正不可能な人格障害と言われるソシオパシー。社会病質者。
秋吉の自分で作った側面。口の達者さ、と表面的な気さくさ。いかなる問題にも責任を持たない。 病的に嘘をつく。人を騙す。
犬と猫にだけは本気で向き合う。そんな秋吉に
初めて出来た親友は10才年下のタカシだった。
タカシは裏切らない。秋吉も嘘をつかない。
部屋にやって来る秘密の時間。
二人は年の差を越えてあらゆる事を試した。
可愛いタカシの男が垣間見える瞬間。
二人で過ごす至福の時間。
タカシの母親が異変に気付いた。
セックスのハードルを越えて二人は愛し合ったが、秋吉は決して無理強いはしなかった。
身体中舐めまわしても、それ以上はしない。
秋吉にその可愛いペニスを突き立てる事はあった。軽い痛みを伴ってそれは素晴らしい快感だった。
「もっと奥に入れたいよ。」
タカシがグイグイ押し付けて来る。
すっかり攻め、を覚えたようだ。
秋吉も受け、の絶頂を感じる。二人でイク快感。子供のタカシは夢中になってしまう。
いつもヤリたがる。家でもオナニーばかりしていて母親に見つかった。
「なんて事!おちんちんが腫れ上がってる!」
医者に連れて行った。内科の医者は
「いじりすぎだね。皮が炎症を起こしている。」
処置室に呼ばれて医者に質問された。
「誰かにいたずらされてるんじゃないか?」
その局部は皮がすりむけて酷い状態だった
肛門も診察された。
「ここは、大丈夫だ。無理に何か入れられた事はないかな?」
「ないよ、そんな事!」
肛門に裂傷は無かった。
(これは、通報した方がいいのか?)
医者は悩んだが、母親だけには話をして今後の心配を伝えた。
「タカシが、そんな。
誰かにいたずらされているなんて。」
秋吉とタカシは会えなくなった。会わせてもらえなくなった。
「犯罪ですよ。付き纏うなら、通報します。」
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