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第6話 ストッキングの使い方 **

そのストッキングを見るだけで、これからされることが気持ちイイことがわかる。 俺の息子は期待で膨れ上がり、その体積を増した。 「これからこのストッキングで彬良のペニスを擦るけど、イかずに我慢しろよ」 「う……はい」 うん、と言いそうになって、はい、と軌道修正する。 ローションのたっぷり染み込んだストッキングが、俺の息子にそっとかぶせられた。 「……っ」 ひんやりして、肩が揺れる。 こんな子供だましのようなやり方が本当に気持ちいいのだろうか、という疑問がまた顔に出ていたのだろう、飾音が俺の顔を見ながら言った。 「最初に言っとくけど、これ、冗談抜きで結構ヤバいらしいよ。下手するとおしっこ漏らすらしいから、もし漏らしても気にしないでいい」 「え? ……アゥッッ♡」 息子にかぶさったストッキングを、単に片側へずるるる、と引き下げられただけだった。 たったこれだけのこと。 本当に、ただそれだけのことなのに、俺の口からは変な悲鳴が漏れた。 「ま、待って飾、ヒッ♡♡」 「どう?」 「待って、変な声出る、一旦、ストッ、ウッ♡」 俺は涙目になりながら静止するようお願いするが、飾音はずるる、ずるる、と容赦なくストッキングを左右に擦り続けた。 絶対に、わかってやっている。 「待っ、アアッ♡ ンッッ♡♡」 「はは、可愛いー声。もっと聞かせて」 何かが息子から出そうになるのを、必死で食い止める。 背中に冷や汗が流れる気がした。 まずい、と俺の理性が、快感のまま放出しようとする本能を押しとどめようとする。 だって、これマジで漏れる。 「もう、イっ……!!」 出そう、と思った瞬間、飾音がぴたりとストッキングを止める。 はあ、はあ、と荒い息を吐きながら、ぎゅうと閉じていた瞳を開いて、飾音を見上げる。 飾音は俺と同じくらい情欲を孕んだ瞳で、俺を見ていた。 「俺がいいって言うまで、イくなよ。チントレにならないだろ」 「……ごめん、なさい」 「イきそうになったら、さっきみたいに教えろよ」 「はい」 まあ、堪え性がないところも可愛いけど、と言いながら、飾音は再びストッキングを動かし出す。 俺は今まであげたこともない女のような嬌声を風呂に響かせながら、それでも必死で耐えた。 しかし、この凶暴なまでの快感は、俺の射精感をあっという間に押し上げる。 「飾音ぇ、も、無理、イきたい……ッ♡♡」 「腰揺れてるね、もう限界? でも彬良なら、もう少し頑張れるよ」 「やぁ♡ イきたい♡ イかせてぇ……っっ♡♡」 飾音が手を止めるので、俺はイスに座ったまま、へこへこと腰を左右に揺らす。 「仕方ないなあ……じゃあ、彬良から俺にキスしてくれたらいいよ」 「ん……」 俺は涙と涎と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を、飾音にそろ、と近づける。 じぃ、と飾音に見られ、恥ずかしくて目を閉じた。 「やり直し」 「ご、ごめんなさい」 唇を軽く触れさせるキスでは駄目だったらしい。 恥ずかしいけれども、飾音の薄く開いた唇を自分の舌先でちろちろと小刻みに舐めた。 「んう……♡」 「焦らすなよ」 飾音は散々焦らすのに、俺が焦らすのはいけないらしい。 大きく開いた飾音の口に、貪り食われる。 唾液と舌を激しく絡ませ合い、再び息が上がった。 くちゅ♡ くちゃ♡ という卑猥な音が、静かな浴室に響き渡る。 「ん……はぁ……♡」 「上手。じゃあ、ご褒美ね」 「ンアアッッ♡♡」 爆発寸前の息子をストッキングでずりゅ♡♡、と一番強い力で撫でられ、俺はびゅるるるる、とあっさり達した。 「はは、すげー出たな」 「……ん」 飾音が言う通り、下手すれば女の子とのエッチよりも出たんじゃないかってくらい、物凄い量が出た。 「彬良、綺麗にして」 「は、い」 躊躇したのは一瞬で、俺は飾音に命じられるまま、飾音に飛び散った俺の精液を舐めとっていく。 飾音の頬、首、鎖骨、胸、そして引き締まった腹。 自分の精液の味なんて、知らなかった。 正直、まずすぎて吐きそう。 しかしそれ以上に、俺を包む興奮がその命令に従うことを受け入れていた。 ペロペロと飾音を舐める俺の頭を、飾音は優しい手つきで撫でる。 ふんわりとした気持ちが、俺の胸を占領していった。 ご主人様に褒められて嬉しい犬の気持ちを、今なら理解出来る。 「もういいぞ、彬良。ネクタイ取るから、後ろ向いて」 「はい」 一通り飾音に飛んだ自分の精液を舐めると、飾音は俺の手首を縛っていたネクタイを外してくれる。 「そのまま座ってて。彬良の髪、このまま俺が洗うから」 「はい」 頭からシャワーを当てられ、気持ち良い湯加減のお湯が髪に染み込んでいく。 わしゃわしゃと頭皮を揉まれるようにして丁寧に髪を洗われ、再びシャワーをかけられた。 「ありがとう、凄く気持ち良かった」 「どっちが?」 「……どっちも」 俺が正直に答えると、後ろで飾音が笑った気配がする。 「なら良かった。今度はもっと、我慢させるからな」 「……ん。頑張る」 つい数時間前まで親友だったやつに痴態を見せた割には普通に会話ができて、俺はホッと胸を撫で下ろした。

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