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第7話 ※
「んっ…やぁッ……、やだ、もぅ…ッ…!!」
何度目だろうか。
絶頂を迎えるのは。
程なくして腹の中に熱を感じるのは。
あれから魔王は何回も俺の中に精を放ったのに、一向にソレを抜かなくて、当然のように俺を放さない。
俺を揺り動かす度に魔王は可愛いだの何だのほざいてキスを強請り、魔王の執拗な愛撫により俺は全身ベタベタで、出された精液が孔から溢れ出しているから股間周りに至っては最早ドロドロだ。
どんだけ出すんだよ。
それなのに魔王のソレはまだ元気に反り上がってて、終わりなど微塵も感じさせない。
「も…やだっ…かえる…!」
震える手足で力を振り絞ってベッドから降りようと…というか転げ落ちようとする俺を魔王が拾い上げて、座る自身の上にちゃっかり俺を乗せた。そして俺の中にまた猛りを埋め込んでいく。
「んぅッ…、や、だぁ…っ、やぁっ…!」
対面座位のような体勢で両手は繋ぎ合わされているので、足で体を持ち上げてしか魔王の侵入を避けることはできない。
でももう俺は足に力が入らないからズブズブとソレが中に埋まってくのに嬌声を上げることしかできず、片方の手を解いて俺の腰を掴んだ魔王が無理矢理に腰を沈めさせるのに大した抵抗はできなかった。
「もぅ、かえるんだよっ、帰っ…ん…ャ、ヤダっぁ…ァ"ッ!」
腰を打ち付けだした魔王に首を振って抗議するが魔王はお構い無しに打ち付けるスピードを早くする。
『逃がさない』とでも言うよう腕を俺の体に絡める魔王。
先程からこんなことの繰り返しだ。
『嫌だ』と言ってるのに聞き入れてはもらえなくて、ひたすら抱き潰すように抵抗の声を毟り取られる。
「だい、じにするって…!ん、なんなんだよぉ…っ。この、嘘つきヤロー…!」
魔王が言っていたことを思い出して口にすれば、魔王はポカンとした顔をして律動を止めた。
「大事にしてるだろ?痛い思いはさせてないし、前回と違って血だって出てない。お前はずっと絶頂だけを…」
「っうるせぇ、うるせぇ!俺の心はお前のせいでズタボロなんだよぉ…!」
ぅぅぅぅー…、と、また俺は泣き出しながら魔王に無理矢理繋がれたままの手を振って解かせると、魔王の腹に手を付いてイチモツを抜こうと試みる。が、出てこない。ので、仕方なくまた腰を下ろして嬌声が漏れた。
うぅ…。もう嫌だ。
「俺はヤるなんて言ってねーし…、お前のこれは強姦なんだよぉっ…。この犯罪者が!死ね!!」
幼稚でも何でも良い。もうとにかくこいつを傷付けたくて仕方なかった。
傷付いて、諦めて、俺を解放してほしかった。
「そうか…私は犯罪者か…。」
『死ね』と言われたことよりも『犯罪者』という言葉の方が引っかかったみたいで、しみじみとその言葉を反芻する魔王。
なんだよ。魔国の犯罪者は人間の世界の犯罪者とは何か扱いが違うのか?でももうこの際何でもいい。魔王がダメージを受けるならどんな言葉も言ってやる!
「そうだよ!お前は犯罪者だ!ひたすら盛りやがって…!このっ──」
「可哀想になぁ。この子は犯罪者の子になってしまうのか?」
そう言って魔王は、俺の腹を撫でた。
「………………は?」
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