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第4話

「え?」 「思っていたのと違う」 「どういうこと?」 服プレゼントしたのが悪かった?僕何か気に障ることした…?…あ。したよね…服装全部変えさせて髪型変えさせて…彼を否定したことになるんだよね?そんな性格悪い僕が嫌になっちゃった? 僕が余計なことをしたんだ…嫌な気分にさせてしまったんだ…でも…ちゃんと謝って話し合って…えっと…それから…どうすればいい? 嫌な想像が頭を過っていく… 「…熾はこんなに綺麗なんだ…天使なんだ…天使は待ち合わせには早めに着いたりしない。下々の者たちを持たせるのが本当だろ?」 は?どういうこと?待ち合わせには間に合うように来ることは当たり前のことでしょ?この人は何を言ってるの? 「天使は手を繋ぎたいって自分から手を伸ばしてくることはない。上目遣いなんて…媚びたような目をするわけないだろ…初デートでお泊りとか…天使は言わない…」 好きだから…手だって繋ぎたいよ…少しでも長く一緒に過ごしたいよ?それはだめな事? 「天使様は娼婦の様な事はしない!!」 「ちょっと…待って!」 「お前は偽物だ!もう話しかけないでくれ!終わりだ!」 そう言うと彼はもう振り返ることなく立ち去っていった… 「えぇ…どういうこと?」 呆気にとられてしまった。結局彼もみんなと同じだったってこと?えぇ?僕は…天使じゃないし!てか…彼がもしかして一番ヤバい人だったってことじゃない? 天使として僕を崇拝めいた気持ちで見ていたってこと?えぇ…そんなことある? でもさそれなら好きになったことって禁忌じゃないの?告白したらダメなんじゃないの? …いやいや…訳わかんない …1日楽しかったのに…何で?…好きだったのに…本当に…好きだったのに… 悲しいのか悔しいのか呆れたのかもう何が何だか… 近くにあったベンチに腰掛けてボーっとしてしまう… そんな僕を何人もナンパしてきた。 断っても断っても切れることなんてなくて何だか凄く面倒になってもう何もかもどうでもよくなって…一際胡散臭そうな男に手を取られてそのままついていこうと腰を上げた 天使じゃなくなっちゃえばいい…汚れてしまえばいいんだ…そしたら…誰か…ちゃんと僕の事天使じゃなくて人間として見てくれる? 「あぁ!天使ちゃん!どこいくのぉ?」 歩き出そうとしたら苛つかせるあいつの声が聞こえた。 「もう!酷いなぁ!俺と約束してたのにこーんな胡散臭ーいおっさんについていこうとするなんてぇ!なぁに?こういう脂ぎったおっさんか好みなの?趣味悪ーい!」 そんな事を言われた男は言い返そうとするんだけどキラキラした顔面に押されすごすごと立ち去っていった。

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