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第11話

美作の気持ちにはすぐに応えることはできなかった。けど美作は僕の気持ちが落ち着くまで待つって、好きになってもらえるように頑張るって言って笑ってたんだ。 その後学校ではあの彼の態度があからさまに変わった。 僕に近付かなくなってしまったのだ。それを不思議に思う人も沢山いたけどそれより何より 「天使ちゃーん!おはよー!今日も可愛いねぇ!」 って言いながら美作が僕を構い倒していることの方が話題になっていた それからは僕の隣にはいつも美作がいてくれるようになって… 僕を一人の人として見てくれる唯一の人になった。 僕だってこんないい男に構われて嫌な気なんてしないし何なら優越感さえ覚えてた。 けど僕も美作も勿論ただの人間でみんなと同じ健全な男子なわけで… ずーっと待たせてるのも申し訳ないしそろそろ関係を変えてもいいかな?なんて思ったりしてる。 「ねぇ。美作。今日話しがあるんだけど…」 「ん?真剣な顔してどしたの?いつでも聞くよー!」 なんて言ってる美作のヘラヘラした表情に笑って一緒に歩きだす。 僕は天使じゃないよ? ねぇ…本物の天使様。僕たちのこれから先の未来はどうなのかな?見守っていてね 完

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