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様子がおかしい天使ちゃんと暫く会話して一番聞きたかったことを聞いてみる 「ねぇねぇ。天使ちゃん。彼氏くんどうしたのぉ?」 「振られた」 「へ?」 振られた?何で?こんなに可愛くて素敵な天使ちゃんをどの面下げて振るわけ?意味分かんないんだけど!まさか…振られた理由って… …俺の予想が当たってたら天使ちゃんがどれだけ深く傷ついたか…。あいつにそんな事言われたら… 「なんで?」 「思ってたのと違うんだって」 「は?」 「偽物の天使だって。笑っちゃうよね。そもそも僕は天使じゃないっていうのに」 くそ…俺の予想通りかよ……あの野郎…よりによって天使ちゃんの心を一番深く抉ることいいやがって!!どれだけアイツのことを天使ちゃんが信用していたと思ってんだ!!ちゃんと自分を見てくれるって幸せそうにしていたのに… 泣きたいのを必死で堪えながら笑ってる天使ちゃん。その姿に俺まで胸が痛くなった。 「好きな人と手を繋ぎたいって思っちゃだめだったかな?上目遣いでおねだりしたら…もう少し一緒にいたいって言ったら…お泊りしたいなって言ったら…みんな娼婦になっちゃうの? 好きだから…本当に好きだから…長く一緒に過ごしたいって思うのはそんなに悪いこと?「お前は偽物だ!もう話しかけないでくれ!終わりだ!」だってさ」 必死に笑顔を作ってさっき言われたことを吐き出している天使ちゃんが痛々しい… 「天使ちゃん」 「何?」 天使ちゃんを抱きしめたいのを必死で我慢する 「天使ちゃんじゃなくなっちゃえばいいんじゃん」 自分でも何言ってるかわかんないけど勝手に言葉が飛び出した 「うん。それは僕も思って。だから…」 「あのおっさんについていこうとしたの?」 「うん。胡散臭い汚いおっさんの方が汚してくれるかなぁって」 …汚してくれるって…もしかして…初めてをおっさんにあげるつもりだったってこと? 良かった…間に合って…そんなことになったら一生の傷になってしまうかもしれないから 「ほうほう…なるほどねぇ。そうだなぁ…うん!…俺はめちゃめちゃ美人なお兄さんだけど俺と悪いことしちゃおっか?」 何でも無い風を装って言葉を続けた。 「え?」 こいつは何を言い出すんだ…って思ってるんだろうなぁ…俺もそう思う。俺何いってんの? 「ふふふっ…まずは外泊しちゃおー!リエルー」 きっと天使ちゃんはお泊まりとかしたことないんじゃないかな?お泊りってだけで悪い子になったって思ってくれないかなぁ…そう思いながらリエルに問う 「今日さ天使ちゃ…熾くんお泊りしてもいいよね?」 「うちは構わないけど?親御さん心配するでしょ?せめて連絡はしようか?」 「だって!どうする?」 悪いことってお泊り?って顔してる!けど相手俺だしやることやるだろうなぁって思ってそうだなぁ。心外だけど…それで泊まっていってくれたらいいかなって思ったから気づかないふりした 「電話してみます」 両親はすぐにOKを出してくれたみたいだ。律儀に リエルに挨拶をした天使ちゃんを家に連れてった。この喫茶店の二階が俺たちの家だ 「ここが俺たちの家だよ!そんでこっちが俺の部屋!よしっ!じゃあ早速…」 俺は部屋のベッドに腰掛けて天使ちゃんを手招きした。人のベットに腰掛けるのって悪い子になったみたいじゃない? いつまでも天使ちゃんって呼ぶのも距離遠い気がするから… 「熾くん?って呼んでもいい?」 ずっと呼びたかったんだ。君の名前。 「いいよ。僕は…なんて呼んだらいい?」 「呼びやすいようにどうぞー」 できればラフって呼んで欲しいけど強要するのも何だか嫌だった。本当に仲良くなってから熾くんの意思で俺の名前を呼んで欲しいから 「わかった」 「熾くん。おいで」 まずは…熾くんを泣かせてあげたい。ずっと泣くの我慢してただろうから…こっちに来てって願いも込めて両手を広げた。 多分泣き顔見られたくないだろうからぎゅって抱きしめてあげたくて…そしたら躊躇なくぎゅって抱きついてきた。 ちょっとびっくりした!熾くんのことだから俺のこと一旦は拒否するって思ってたから。焦ってドキドキしてる。きっと気付いてるよね?

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