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02.島に来たその夜のうちに招かれた男衆の酒宴で〇を盛られ、その酒の三口目で昏倒し、次に目を覚ました
当代神職が二十一になる直前、彼はこの島から忽然と姿を消した。
まだ新婚だった新妻を置いて。
後に神職の残していた手記により彼を穢していた男の存在は知れるが、男もまた家族を棄て出奔したのだという。
それから四年、『御片振舞 い』の祭りは行われなかった。
これは島に関わりのあることか知れないが、島から渡った本土の一番近い町で少年の失踪事件が頻発したのもこの頃である。
少年たちはみな無事に保護されたというが、今は転居し他の町へ移り住んでいるらしい。
島の少ない収入源になりつつあった観光業も、『御片 納め』の儀式が行えなくなったことにより下火になった。
そのため少しでも足しにできないかと、本土の男子中学校の林間学校の場するため島内に充実したキャンプ場を造成したのだが、迷い易い林道のためか男子児童の集団遭難事故があり少年たちは一晩中暗い森の中を彷徨っていたのだという。
幸いにして少年たちにケガや命の危険はなかったようだが、みんなして夜の内の記憶がないそうだ。
そして翌年以降の林間学校利用はなくなった。
今ではたまに一般のキャンプ客が訪れるくらいだ。
長い神職の不在と『御片振舞 い』の祭事の中止。
そして島の収入低下と誘致の失敗という状況に焦燥を覚えた島の男衆は合議し、神職の家系の傍系を遍く辿り次代の神職候補を探していた。
神職家系を遡り傍系の傍系にあたる家系に十代の男子が居ることを掴んだ男衆によって、本土から十六歳の少年が拉致されてきたこともあったが、半年ほど『御片振舞 い』のまねごとをした後に帰された。
それから神職家系の傍系の家の一人娘(先代神職の弟の娘にあたる)を本土から呼び戻し、彼女の夫を『御稚児 』とした。
『稚児 』とはいっても、成人男性である。
歳は若いが二十二だった。
あくまで失踪した当代神職の代理として神を降ろし『御片振舞 い』をさせるための器に過ぎない。
傍系の家の世帯はまだ島内にあり、『稚児 』になる男の義母は島で生活していた。
足腰を悪くした義母を独りにはしておけないと夫婦で移住した。
ゆくゆくは本土の老人ホームへ入居予定ではあったが、せめて義父の十三回忌までは墓を守りたいと言われ三年ほどは夫婦して島に住むつもりだった。
男の仕事は文筆業であり打ち合わせのため月に数度本土に渡ることができれば島で仕事をすることに遜色はなかったらしく、まだ新婚間もない妻からの申し出を快く受け入れたかたちだった。
彼は整った顔立ちをした都会の男で、男衆は沸き立ったのだという。
傍系の婿は自分が『稚児 』にさせられることも知らずに、島へやってきた。
全てを諒解している妻は、島に渡ったその日の夜に夫を神社にある村の集会所へ送り出した。
婿殿は仕事で村の人たちと関わることはなかったのだが、それでも狭いコミニュティに少しでも馴染む努力はするつもりでいたため送り出されるまま集会所へと赴いた。
彼を歓迎する酒席を開き、集会所で既に出来上がってた男たちは全てこの島の人間。
本土から船で一時間弱かかる限界集落で、漁業を営む家が大半だからどこか粗野な印象を受ける体つきのがっしりとした男ども。
都会で生まれ生きて来た婿殿の周りには居ないタイプで、彼は最初から気後れしていた。
集会所で婿殿は神職家系に伝わる媚薬入りの御神酒を振る舞われ、すぐに前後不覚となった。
あとは飢えた男衆のされるままである。
この島に来たその夜のうちに招かれた男衆の酒宴で薬を盛られ、その酒の三口目で昏倒し、次に目を覚ました時には男どもに囲まれ、婿殿はアナルを犯されていた。
昏倒してどのくらい経っていたのだろう? 深夜も更けていた。
婿殿のアナルはすっかりと解され、男どもの肉棒をハメられ、中に出された精液にぬかるんだ音をたてていた。
アナルは未通だったため手ほどき程度に留めるよう、魔羅 が小さめの若衆三人で輪姦 しただけだったが、それでも『御片稚児 』にされた婿殿は初めの晩から女のように喘ぎ、意識も理性も混濁したままメスイキまで繰り返した。
目を覚ます前から喘いでいたのだ。
すぐにイキ、ペニスをねじ込んだ男に「締まる! 締まる!」と喜ばれながら、また中出しされた。
その夜のうちに婿殿のアナルは『御片 』へと作り替えられた。
傍系の婿殿には『御片稚児 』の才能があったのだ。
媚薬の効能もあり、翌朝自宅で目覚めた婿殿に前の晩の記憶はない。
そうして次の晩も男衆の待つ集会所にやって来た婿殿は『御片稚児 』にされ、三晩に渡って記憶にない快楽を身体に刻み込まれた。
その宴は、島の若い人たち……といっても二十代から四十代まで幅広い男たち、しかも既婚者しか参加できない酒宴だった。
婿殿も義母宅に新妻を残し、島の男衆に誘われるまま神社の集会場に通う。
婿殿が自分の身に降りかかった悲劇に気づくのは、ひと月ほど経った頃のこと。
媚薬に慣れ始めると記憶も残るようになり、遂には『御片振舞 いの仕込み』の最中に半覚醒になったようだ。
「嫌だ嫌だ」とうわ言のように言いながら何度も何度もメスイキさせられ、腰をヘコヘコと揺らしながらちん媚びをする自分の身体に恐慌する婿殿の姿は実に愛らしかったのだという。
「こんな美人を連れてきてくれるなんて」
神職傍系の娘である新妻を褒める声。
そして婿殿は粗野な男どもに犯されることに快楽を覚え、次第に溺れていった。
この村の四十代までの既婚男とは全員とセックスした。
海の男のたくましい魔羅 と荒々しい腰づかいに、三晩を明ける頃には婿殿は尻を突き出し種をねだり始めていた。
その年の『御片振舞 い』の祭りは五年ぶりに無事復活し、傍系の婿殿は媚薬と快楽に狂乱しながら十五軒の魔羅 を欲しがり、無事『御片稚児 』を務め上げた。
当代神職はあくまで直系の男に変わりなく、傍系の婿殿はあくまで御片稚児 という御片 代理だ。
婿殿は十歳から手ほどきを受けてきた訳ではないため、島の名代家系からひとりの男を世話係につかせた。
この男は当代神職の『御片振舞 い』を受けたことがあったが、残念ながら最初で最後の参加が神職出奔の前の年の祭りだった。
二十二歳の『御片稚児 』より十歳年上の三十二歳。
この男が、翌年の『御片振舞 い』までに『御片 納め』をもこなせるよう躾をするのだ。
その頃には数は少なくなっていた『奉納魔羅 』を『御片 』へ挿入し、絶頂させてを繰り返す。
一日にこなせる数には限りがあるのだが、やり過ぎないよう調整もする。
神職家系に伝わる媚薬の調合も手ほどきもし、一緒に飲み干しては神社内にある神職屋敷の離れで御片の具合も確認した。
『御片稚児 』になった婿殿はそのアナルセックスに耽溺し、躾役の男にものめり込んでいった。
躾役の男のペニスは島内の男衆の中でも特に立派で、御片稚児 は『奉納魔羅 』よりも躾役の男の魔羅にS字結腸を抜かれてはオスポルチオの快感に狂い、腹の奥までザーメンをぶちまけられることを至福とした。
やはり御片稚児 が本物の神職と扱いが違うのは、神職のように真実神聖な存在としては見られていないことがある。
そのため躾役の男が、島の男衆に頼まれ『御片振舞 い』でもないのにアナルセックスを手引きしてやることもあった。
御片稚児 の妻が気づいた時には、夫はすっかりとメス男子になり島の男衆の肉便器とされてしまっていた。
そしてそんな凌辱行為を受け入れているあいだに、憐れにも婿殿は妻とは満足にセックスができなくなってしまった。
何度か試してみたがペニスが使い物にならない。
男どもに犯されている時はガチガチになって涎のようなガマン汁を垂らしているペニスが、妻の膣に挿入 れる時には半勃ち以上にはならなく、いくらピストンしても妻を悦ばせることも射精することもできなくなっていた。
この場合、本物の神職であれば『誘い竿』による番 寝取りトコロテン種付けの助けも借りられるのだが、あくまで神職代理である『御片稚児 』にはその助けもなく、ただただ婿殿は男の象徴がペニクリ化していくことを受け入れるしかない。
妻との性交が不可能であれば、神職傍系の後を継ぐ男子を望むことも絶望的だった。
当代神職が戻らない限りは、今後も御片稚児 が必要になる。
やはり男衆としては御片稚児も若い方がいいので、あと数年で当代御片稚児は本土に返すつもりだ。
その頃までには新しい御片稚児を用意しなくてはならないため、当代御片稚児を返す前に後を継ぐ男の『手ほどき』を始めることが望ましいだろう。
本土に行った若い娘に男を探させ、高校卒業を機に就職をするのだという少年を島へ招くことになっている。
施設育ちの少年で、天涯孤独なため島で生活することになっても異を唱える身内もいないはずだ。
一年後卒業旅行といって島へ誘い、『御片稚児 』の手ほどきを始める段取りは既に整っている。
今度は十代の『御片 』を愉しめると、男衆も今から期待に股間を膨らませている。
最近では観光客も戻って来ており、若い男の一人客などに媚薬入りの酒を飲ませ輪姦 す男衆も出て来た。
特にソロキャンプの観光客は無防備で狙いやすい。
キャンプ場から少し離れた場所に輪姦用のサイトを造り、テントの中へ入れ替わり立ち替わりで男衆が入って行き順番に輪姦 す。
翌朝には自身の身に起きた異変に気付いても、記憶がないのだから訴えようもない。
そもそも船で渡った本土の町の警察署も、裁判所も、島出身の人間が上層部まで出世しているのだから地盤は固いのだ。
ともあれこの島の男たちは『御片 』に囚われすぎて女房を構ってやれなくなっている。
昔は『御片振舞 い』だけが年に一度の雄交尾だったというのに、神職の喪失と共に島の倫理観も喪失したようだ。
それほどまでに『御片 』が魅力的なのかは審議の余地があるが、出生率も下がりつつあるこの島は緩やかに崩壊へ向かっているのだろう。
本土から若い男を連れ去りなどしても、それだっていずれは立ち行かなくなるのだから。
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