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第14話

風呂入ってこいよ そう言って背中を軽く押したのに あいつは、名残惜しそうに1度だけ振り返った。 あいつと交代するかのように 俺も風呂に入って出てきたら タオルを頭に被せたままのあいつが立っていた。 驚く間もなく 俺はさっき買ってきたスウェットと下着に袖を通して ドライヤーをコンセントに差す。 濡れた髪を乾かしてやると あいつは少しだけ満足そうに目を細めた。 「熱くない?」 「平気」 短く答えて目を伏せる。 指で梳かしながら温風を当てる。 少しずつ、水分が抜けていつもの匂いに戻っていくのがわかる。 ドライヤーが終わると眠たそうにしてたので 寝室に行くよう促した。

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