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第15話
俺はソファに沈んで
スマホを見ずに天井を眺めていた。
このまま寝落ちしてしまってもいい
そう思っていたのに。
「…寝れない」
気づけば寝室に行ったはずのあいつが立っていた。
子供みたいな顔で、布団を引きずるでもなく
ただ、突っ立っている。
「なんで」
「目閉じると、さっきの続き考えちゃう。」
ため息混じりに手招きすると、素直に近寄ってくる。
よしよし、なんて言いながら頭を撫でると
あいつから少しだけ力が抜けていくような感じがした。
「一緒に寝る?」
「…うん」
ベッドに入って腕を回す。
体温が伝わるとそれだけで安心したみたいに
呼吸が揃っていく。
眠るつもりはなかった。
本当に、ただ、落ち着かせるだけのつもりだった。
それなのに、次目を開けたとき
外はうっすら白んでいた。
腕の中で、あいつは眠ってる。
逃げる気配も、離れる気配もなく。
-まぁ、いいか
今日はこれで
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