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熱い湯が排水溝へ向かって流れていく中、白い水蒸気が汗ばんだ2人の肌を包んでいた。
ライラは浴室の濡れた床に座りながら、背中をタイル張りの壁に預けていた。腕で顔を隠すように覆いながら、脚はM字に広げられていて…
「ぅ…っ、ん"っ…!」
必死に声を抑えようとしている姿は艶めかしく、いじらしい。クチュ…、と卑猥な水音と喘ぐ声が混じりあう。
俺の手の動きは慣れたもので、ライラの媚びるような嬌声が蕩けるように甘くなっていく扱い方を知っていた。
弱点を狙い容赦なく扱き上げ、腫れた乳首を強く摘む。しばらくすると、ライラは次第に惜しみなく喘ぎ声をあげ始めた。俺の両手がそれぞれ触れている胸と股間を突き出すようにして背を反らす。
「あぁ…!…ゃ、…ぁ…っ…あ"!」
相変わらず良い反応だ、可愛い…。
そんな言葉を噛み締めながらニヤリと笑い、舐め回すように全身を眺めた。責め立てる動きを加速させると、限界まで我慢していたライラが遂に根をあげる。
「イクッ…、出るっ…!もお"…っ、出るぅ"…ッ!」
ビクンッと肢体が跳ねて、腰が淫らに突き上がる。膝を曲げていた脚が震えながらピンと伸び切って、その爪先まで痙攣していく…
右手の中でビクビクと脈打つペニスが白く濁った体液を放出していった。
「沢山出たね…。」と、低い声で囁く。
ライラの放った白濁が肌の上でどろりと垂れているが、汚されたことも気にならなかった。
全てを出し切った体は次第に力が抜けていき、緩慢な動きで開いていた脚が曲げられていく。フルフルと震える腕がゆっくりと下ろされていくと、真っ赤に染め上げた頬が見えた。潤んだ瞳が俺に何かを訴えるように睨み付ける。
そろそろ、今宵も潮時か…
また会いに来ることを仄めかしながら、いつも通り立ち去ろうとした。
しかしその時、ライラの左手が俺の右手をガッチリと掴む。ライラは乱れた息を未だ整えられず、彼の厚い胸板が上下しているが…
「行くな…。まだ…もう少し、ここに居ろ。」
ライラのそんな言葉を聞いて、俺は首を傾げながら微笑んでみる。
「満足しただろう?今日はココまでだよ。」
冷静な声色で静かに伝える。
「駄目だ、いつも俺ばっかり…。」
「へぇ。もしかして俺のことを気にかけてくれてる?」
「そんなんじゃねぇ…。一方的なのが気に食わねぇんだよ…。俺にも触らせろ…」
ライラはそう言ってグイッと身を乗り出した。
「まさか。ライラがそんなことを言うとはね。でも…」
「でも?なんだよ…」
「その必要は無いよ。もう満足した。」
いつもの表情を貼り付けたままで、そう伝える。するとライラは、キッと鋭い眼光を放ちながら俺を睨み付け眉を顰めた。
「俺じゃ勃たねぇか?んなわけねぇよな?お前だって興奮してるんだろ、好き勝手に俺を弄んで…!」
ライラはそう言って、俺の欲望を暴くが如く手を伸ばす。彼の手は迷いなく俺の下腹部へ滑り込む。服越しにモノを握られた。
「っ…ほら見やがれ…!お前だって…」
別に触れられることを避けていたわけではなかったけど。ライラがその気なら、付き合ってやるか…。
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