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3 (悪魔side) 「ライラ、体、もう一度綺麗にして来てくれたんだ。隠さないでよ…」 ライラの耳元で囁きながら、ベッドに身を預けるライラに覆い被さる。筋肉質な腕が恥ずかしそうにシーツを手繰り寄せているのを、強引に引き剥がそうとする。 「見るな…。恥ずかしくて…死にそうだ…。悪魔のためにあんな…準備を…したなんて…」 あぁ、すごく可愛いな…。 無理だとか駄目だとか言ってたけど、俺のこと欲しくて堪らないのが伝わってくる。 そう思いながらニヤニヤと見つめていたけれど… ふと、ライラの腕の痣が目に入る。まさか、あの悪魔が残した手跡か…? ライラの腕を掴み、力強く引き寄せた。 「ライラ…これは?さっき付けられた?」 切迫した様子で尋ねたら、ライラはシーツから顔を覗かせる。 「あ、あぁ…たぶん…。身体中に残ってる。内出血になってるだけだ、すぐに消える、こんなもの…」 そう言って、ライラは手跡のことを気にしてない素振りだった。彼はこれから始まる情事のことを思って気が気ではないらしい。 あの悪魔…。ライラの体にこんな痣を残すとは。もっと苦しめながら葬るべきだったな。 「べ、ベルブ…なんだよ、怖い顔して…」 「いや…ごめんね。ちょっと…考え事してた…」 咄嗟にそう言うと、ライラは不意に顔を枕に埋める。 「馬鹿野郎…。俺がここまでしてんのに…何が考え事だ…。他のこと考えてんじゃねぇよ、クソ悪魔…」 見えている耳や首筋は赤くなっていて、シーツの中にくるまりながらプルプルと震えていた。 なんだ、拗ねてるのか…? ドキ、と心臓が早鐘を打つ。 「ライラ、拗ねないで…。キスしよう」 甘い声で低く囁くと、ライラは真っ赤に染めあげた顔を上げる。 「キスなんかで…許さねぇからな…」 潤んだ瞳で睨みつけられる。本人は脅すつもりなのかもしれないが…。俺には、もっと自分を見て欲しいと媚びるような、挑発的な目付きとしか捉えられない。 ライラの拗ねた唇を奪って、そのまま糸を引くような深いキスをする。 「んっ…ふ、ぁ…!」 「ほら…脚開いて…」 ライラの内股に手をそっと滑らせ、撫であげる。キスで力の抜けていくその身体を広げさせて、脚を閉じられないように股の間に体を沈めた。 ドロドロとした液体を円滑剤にしながら、ライラの後孔へ指の腹を押し当てる。 「ひ…っ、…ヌルヌル…してる…っ」 「ちょっとした魔術みたいなものだよ、痛くないようにね…」 「べ、ベルブ…っ…優しく…して…」 「分かってる、優しくするよ。力を抜いて…」 ライラの上に覆いかぶさりながら、ライラを熱っぽく見つめていた。ライラは震えながら顔を真っ赤に染め上げつつ、俺の片手を握りしめている。 四つん這いのほうが楽なのではと提案したが、顔が見える方がいいなどと、なんとも可愛らしい要求をしてきた。 ライラの要望を断る理由もなく、ライラを仰向けにして事に及んでいる。 ライラは筋肉質の脚をM字に広げ、汗ばんだ体を晒していた。勃起したペニスもアナルも何もかもが丸見えで、恥ずかしそうに身体を捩る姿が可愛らしい。 全てを晒す様な仰向けの体勢は顔も隠せないし、それなりに恥ずかしさが増しそうな気もするが… 俺にとってはライラの反応がよく分かるから好都合だ。 「ぁ……っ…、入って…くる…」 ライラは目を閉じながら歯を食いしばり、未知の感覚に戸惑いながらも、興奮しているようだった。 指をゆっくりと動かしながら、その場所を浅い所から解すように丁寧に刺激した。 「んっ…はぁ……べルブ…」 俺の手を握るライラの手を握り返しながら、ライラの緊張感を和らげられるように、優しくキスを落とし続けた。唇が触れる度にライラの体は跳ねて、甘い喘ぎが漏れていく。 「も……ぉっ、…そんなに…されたら…っ…頭ん中…おかしくなる…」 「キス…気持ちいい?」 「ぁ…気持ちいい…っ…触られたとこ…熱くなる…っ」 ギュッと手を強く握られる。全身の筋肉がキュッと強ばり、腹筋が震えて、腸壁も呼応するように俺の指を切なく締め付けた。 「痛くない…?」 「大…丈夫…だ…っ、もっと…」 ライラの表情を確かめながら暫く指を動かし続け、柔らかくなってきたその場所で次第に大胆に指を動かした。自然と指の本数を増やしながら、ぷくん、と膨らんだ場所を押し上げる。 「はぁ…っ…ん…」 ライラの反応を確認しつつ、その場所を刺激し続けた。

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