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3 (ライラside) 数時間後に目を覚ました俺は、夕陽が差し込む中、ベルブの寝顔を見つめていた。 それは息を飲むような美しさだった。 飽きずにいつまでも見ていられそうなくらいだ。 寝てる時までこんなに綺麗だなんて、狡い悪魔だ…。どんな時も俺の全てを掻っ攫っていくようだった。 ドキドキと心臓がうるさくなる。 「…ベルブ」 名前を呟きながら、白い陶器のように美しい頬に触れたくなる…。手を伸ばし、指先が触れる寸前で、躊躇うようにその手を止めた。 悪魔だからという理由で、最初は自分から触れることもできなかった。でも本当は…もっと触れたいと思っていた、それが俺の本音だ。 未だにプライドと恥ずかしさがあって、コイツが起きてる時に自らベタベタとくっつくのはできない…。 寝てる時なら触れられそうだ…と思ったけど、せっかく寝てるのに、起こしたら悪いよな…。見るだけにしておこう…。 諦めるように手をひっこめようとした。 しかしその時ー…。出していた左手を、突然ベルブの右手が掴む。 「…ライラ。何してたの?」 ハッとベルブの顔を見れば、妖艶な笑みを浮かべてこちらを見ていた。真紅の瞳に撃ち抜かれ、言葉につまる。みるみるうちに頬が熱くなるのを感じた。 「っ…起きてたのか…?」 「名前を呼ばれた時に起きたよ。さっき起きたばっかりだ。ライラ…俺の寝顔見てたの?」 「…いや、その…少しだけ」 「…この手は…?」 「…っ、別に何も…!」 「俺に触れようとしてくれてた…?触っていいのに。ライラにならどこだって触れられたい…」 ベルブは熱っぽい瞳で妖しく微笑みながらそう言った。その魅力的な瞳と表情に魅せられていく。 「ベルブ…」 「どうしたの?顔が真っ赤だね…」 「…」 あぁ…体が熱くなる…。ベルブにまた…好きだって言われたい…。コイツに何もかも奪われたい。 そんな切実な願望を言葉にできなくて、歯を食いしばりながら目をそらす。 「ライラ…。何を躊躇ってる?…素直に言ってくれよ、聞きたいんだ。」 ベルブの柔らかな声が響き、俺の方へ体を寄せてくる。布が擦れる音が過敏に耳に残った。 「……はぁ…っ…はぁ…」 呼吸が浅くなってく。プライドや羞恥心と欲望が甘く淫らにせめぎ合っていた。顔も体も熱くて、恥ずかしくて…体の奥底がジンジンと痺れるように疼く。胸が苦しくて、ベルブの服をギュッと掴んだ。 エクソシストとして許されないのに、駄目だと思うほど、もっと欲しくなる…。 「ライラ…?」 甘く囁くベルブの低い声が、耳元で名前を囁く。それだけで体がビクッと跳ねて、震える膝を擦り合わせるように下半身を動かしてしまう。 「ちゃんと口に出して言ってごらん…?」 ニヤリと笑っているような声色が耳元で響き、俺の羞恥心をさらに駆り立てた。 「や…っ、め…」 拒否するような言葉を呟けば、ベルブはさらに俺を追い詰める。 「耳も弱いんだね…可愛いな…。腰…揺れてるよ…。ヤらしいね…。俺のこと欲しくなったかな…?」 ベルブの言葉一つ一つで脳ミソまで溶けていくようだ。俺を辱めるような口調が憎らしいのに、ベルブにそんな風に言われたら、小さな喘ぎ声混じりの吐息が漏れる。 「…っ…ぁ……はぁっ…は、ぁ…っ」 「ふふ…。悪魔のペニスが忘れられないんだろう…?神父さま…」 「っぁ…!…ち、…がう…そんなんじゃ…」 「あぁ、ライラは俺に虐められるのが本当に好きだね…。可愛いな…」 「んッ…!ぁ…はぁ……っ、も…う…っ…我慢できない…っ」 涙で潤む視界の中、ベルブの真っ赤な瞳を必死に見つめる。 「このベルブが叶えてあげるよ、言ってごらん?」 そう言って妖艶に微笑むベルブに見とれて、恍惚を浮かべながら熱っぽく見つめる。震える唇で、ベルブに欲望を打ち明けた。

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