35 / 53

3ページ目

3 (悪魔side) 仄暗い暖色の灯りを受けて、ライラのしなやかな背中に美しい陰影が浮かび上がる。 照らされた肌は滑らかで、引き締まったウエストを越えると、ゆるやかに張りのある臀部の曲線が美しい。 ライラの息遣いに合わせて、弾力のある筋肉の動く様子から、目が離せなくなる。 汗で艷めく背中に残った、数多の過去の傷跡さえも、どこか刹那的で、甘美であり、官能的だった。 「ベルブ…っ…、早く…っ…」 ライラの震える声と共に、その腰が畝るように揺れた。臀部に押し当てていた己のモノへ、ハリのあるライラの尻肉の谷間が擦り付けられる。 ペニスを親指の腹で押し付け、まだ焦らすように腰をゆっくりと大きく揺らす。 ライラは熱い吐息を吐いて、限界だということを全身で俺へ訴えていた。 こんなにも、彼の体は俺を欲しがっている。そしてその心も、きっと同様に。 もっと…俺だけのライラにしよう… 誰にもこの男を渡したくない… 腹の底から黒い感情が渦巻くようだった。 まるで、己の血潮に漲る悪魔の本能を奮い立たせるような感覚だ。 ヒクヒクと震えるその場所へ滾るように熱いペニスを宛てがい、ズプッ、と亀頭の膨らみを埋める。 「あぁぁっ…!ベルブッ…熱いっ…気持ちいい"っ…」 ライラの喉から声が裏返ったような、悩ましくも歓喜の声が漏れて、その背中が上へ反りながら美しい背筋を浮かび上がらせた。 内壁を押し広げるように深く挿入される昂りを、締め付けては押し出すようにそのナカが卑猥に蠢き、1番奥まで誘うように腰が揺れている。 容赦無くそのまま下半身を押し出すように背を反らし、ライラと深く繋がった。 「あ"ぁ…ぉ"っ…♡奥"ッ…ぎてる"っ!ベルブの…俺のお"く"にっ…♡」 ライラは悲鳴混じりに喘ぎ、その体がビクンッビクンッ!と激しく跳ねた。腸壁が痙攣し、腰がガクガクと震え出す。 「ぁ"…っ…♡…ぁ"っ♡」 喉の奥に詰まるような声を漏らし、全身が引き攣っている。 蕩けるように熱くキツく絡みつくナカの感触のせいで、俺は耐えるように眉をしかめ、唇を吐息で湿らせた。 「…はぁ…っ…すごいね…。イッてるの…?」 「ん"っ……ぁ……っ、…はぁ……♡」 ライラは快楽のあまり何も答えられないほどに伸びているらしい。ヒクンッと時折、背中を跳ねさせながら、喘ぎ声混じりの息遣いが聞こえる。表情は分からないが、汗に濡れた銀髪が跳ねているのが見える。 「可愛い…」 ボソッと呟いたあと、ライラの弾力のある尻肉を掴み、腰を打ち付け始めた。腰を大きくグラインドさせて、規則正しい律動を刻んでいく。 「おぁ"っ…!あ"っ♡あ"っ♡激し…い"っ!ら、め"っ…イグッ…!またっ…クる"ッ♡」 「はぁ…っ…はぁ…」 次第に腰の動きが加速する。興奮で息が荒くなり、額に汗が滲んでいく。ビクンッと跳ねるライラの体は再び絶頂を迎えていて、足の爪先までも力みながら伸びてピンと開ききっている。 悪魔と交われば…人間は容易く快楽に堕ちる… ライラだって…俺と交わるほどに、その体が淫らに生まれ変わっていっていることに、気づいているはずだ。 悪魔が与えられる快楽に依存して、抜け出せなくなる… 心よりも先に…肉体が悪魔の手に堕ちていく…。 「べ、…ル…ブッ…もっと…ぉ"…♡お前に…っ…」 ライラは、俺に与えられる快楽を欲しているのか? それとも、俺という悪魔を? いや、そんな事は関係ない…。 こうして、交わり続ければ…ライラは俺から離れられなくなる…。 ライラが望むように腰を打ち付け続けた。ライラの艶かしい嬌声が部屋中に鳴り響く。 「ん"っ…、ベル…ブっ、…はぁ…っ、ベルブッ…!」 ライラが必死に俺の名前を呼んでいて、ハッと我に返った。 あぁ、余計な事を考えていた…。 「…どうしたの?ライラ…」 尋ねながら、ライラの弱点を、ズプンッ、と深く一突きする。 「ンン"ぅっ…♡」 ライラは甘い声を上げて、再びガクンっと背を反らし、ペニスからは白濁の液体を垂れ流し続ける。 まるでライラは何度イッたのか分からないほどだ。弱点を突き上げる度にライラの淫らな穴が痙攣し、絶頂している…。 しかし、ふと気づくと、ライラは嫌がるように首を横に振り、グズッと鼻を鳴らしたことに気づく。 「あ"ぁっ…♡ん、ぅ…っ…ベル、ブ…!ベルブッ!」 イヤらしい声を上げるくせに、俺の名前を呼ぶその声は、どこか俺を静止するかのような、呼び止める声色を感じる。 なんだ…? 気持ちよかったんじゃないのか…? もしかして、嫌がって泣いてる…? 「…ライラ?…ねぇ…。ライラ…?」 上半身をライラの方へ折り曲げながら、ライラの背中に覆い被さる。背後からライラの顔を覗き込むように近づいた。

ともだちにシェアしよう!