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(悪魔side)
何度も絶頂を与えられたライラは、ヒクッと体を度々跳ねさせつつ、荒い息を整えるようにハァハァと背中が上下している。
「ライラ…」
繋がったまま覆いかぶさって、ライラの短い銀髪を撫でた。
ライラはグズグズと鼻を鳴らしながらシーツに顔を埋めている。
頭を撫でる感触で落ち着きを取り戻したのか、ライラは僅かに顔を上げ、真っ赤に濡れた瞳が虚ろに俺を見た。
「ベルブ…っ…気持ちいいだけなの…ツラい…っ…」
その一言に、ドキッ、と目を開く。
泣き顔で顰められて垂れた眉の下から、ライラの濡れたまつ毛が震えていた。
「体…ヘンになって…きもちいいのに…っ…お前にされてるのと、…違うみたいで…っ」
あぁ…そうだった。
「…後ろからするの嫌だったね?」
顔が見えないと、とか、不安だとか、なんとか…言ってたよな…。
そんなことを思い出しながら、指先でライラの目尻の涙を拭う。
あぁ、もう…こんなもの、外してしまえ…
上げた人差し指を外へ軽く弾いて、ライラの腕や足を拘束していたものを外した。
「っ…はぁ…はぁ…」
ライラは息を整えながら、自由になった手足を楽にするようにシーツの上に広げる。
「大丈夫…?ごめん、やり過ぎたね…」
ライラがあの悪魔と何も無かったってことは分かってた…
とは言え、多少の接触はあっただろう、あの手の悪魔の常套手段を思えば、そうに違いなかった。
ライラなら、祓えるはずなのに。ライラは悪魔に追い詰められたかのように顔を赤くして、全裸で居たし、他の悪魔の匂いをさせていたし…
色んなことが許せなかった。
「…おい、勘違いするな…っ。縛られんのは……悪くねぇ…っ」
唐突にライラはそう言って、顔を真っ赤にさせる。
「お前にさっきみたいに…めちゃくちゃにされんのも…っ……、正直…好きだ…」
ライラはほとんど消え入りそうなくらい、小さな声で呟いた。
そしてそのまま、躊躇うように言葉を詰まらせ、羞恥心を色濃くさせながら続ける。
「…でも、お前は好きとか…何も…、言ってくれねぇし…、…俺ばっかり、気持ちよくされて…こんなの…なんか、嫌だ…」
ライラはそう言って、拗ねるように顔を背けた。
ライラはまるで、肉体だけの繋がりだけではなくて、心までも共にあることを望んでいるようだった。
「好きって言え…。俺のこと…どう思ってんだよ…!ただの…お前の獲物じゃねぇんだよな…!?」
そう言ったライラは不安と羞恥心が混じった瞳が訴えるように俺を睨みつける。顔を真っ赤にさせながら、俺の腕を掴んだ。
俺は、ライラの手を握り返す。
どうしようもなく胸が高鳴っていた。
ライラにこんな風に求められると嬉しくなる。
こんな悪魔でも、人間と愛し合えるのか…?
心までも深く通わすことができるのだろうか。
ライラは俺に、愛情を求めてる。そうだよな…?
「…好きだよ。獲物なんかじゃない…特別な存在だ…。そばにいて欲しいし、離したくない…」
真剣な瞳でライラに告げると、ライラは幸せそうに目を細めた。
「…俺も…同じ気持ちだ…。なぁ…もっと…くれよ…。お前を感じたい…」
ライラはそう言って、ギュッと手を握り返してくれる。
応えるように、体位を変えて、正面からライラを組み敷いた。ライラは恥ずかしそうに顔を赤くしながらも、俺の首に腕を回す。
「まだ…キスしてもらってねぇ…」
目を逸らしながら、拗ねたようにライラが呟く。直ぐに唇を重ねてキスを堕とす。
可愛いな…。愛おしい。俺を求めてくれるのが、素直に嬉しかった。
俺は悪魔のなのに、こんな気持ちにさせられるなんて。
「我儘なお姫様だな…ライラ姫。」
そう言って微笑むと、ライラは熟れた林檎のように顔を真っ赤にさせて俺を睨みつけた。
「う"っ…姫とか言うな…!俺は男だ…っ!」
いじらしいな、恥ずかしがる姿も…
全部俺だけのものにする…。
ライラの耳に唇を寄せて、低い声で囁く。
「…俺のペニスで雌みたいに喘ぐのに…?」
ライラの体はヒクンッと跳ねて、疼くアナルを俺へ押し付けるように腰が揺れている。
「っはぁ…やめろ…っ、…そんなふうに言われると…っ♡」
「どうした?欲しくて堪らないかな?」
「っ…欲しい…っ、俺のナカ…ベルブのでいっぱい、奥までゴリゴリされてぇ…っ♡」
ライラはそういって、自ら脚を大きく開いた。恍惚を浮かべて蕩けた顔をしながら、恥ずかしさで顔を鮮やかに赤く染め上げている。
「俺のメスにされたいってことでいい?」
「っ…ぁ"…♡…ベルブ…そんな言い方…っ」
「だって…。俺にそんな言い方されるのが好きだろう?淫乱エクソシスト…」
「ひぅ"…っ…認める…っ、認めるから…っ…淫乱って呼んでいいから…っ、早く…♡ケツにお前のチンポ埋めてくれっ…疼いてヘンになりそうなんだよぉ…っ♡」
ライラの様子を目の当たりにして、興奮で自然と息が荒くなる。ライラの尻肉の谷間の窄みは充血して、ペニスから垂れた先走りや精液でヌルヌルと妖しく濡れていた。ヒクヒクと物欲しそうに収縮している。
「ライラ…。ほら…、ライラの欲しがってる、悪魔のペニスだよ…」
辱めるように囁きながら、その後孔へ昂りを押し付ける。その場所は待ち望んでいたようにズプズプと男根を受け入れながら、ライラは奥へ奥へと誘うように腰を押し付けて喘ぐ。
「ぐ…うぅっ…ん"っ!あ"っ…♡あ"っ…♡」
その圧迫感で苦しげに表情を歪めつつも、悩ましく官能的でドロドロに蕩けたような顔付きになっていく。
喘ぎ声が漏れ出ていく口からは赤い舌が見えて、唇には光りに照らされた涎がヌルリと垂れている。
「あぁ"っ…ソコッ、弱いトコッ…バレてるっ…ベルブにバレてる"っ♡…らめ"っ、…っイク"ゥッ♡」
「はぁ…っ、弱点…?全部知ってるよ…。でも、自分から弱点擦り付けてきてる…。気づいてる…?」
「ん"っ…嘘"っ…だ、そんなっ…♡」
「自分で腰動かしてて可愛いね…。好きだよ…、ライラ…」
「あ"ぁぁ♡好ぎっ好きッ♡…ベル…ブゥ…っ…ベルブのチンポぉ"…ぎもち…イッ…♡」
「っ…はぁ…俺も気持ちいいよ…」
ライラの首筋にキスを落としながら、腰の動きを加速させる。ライラはイヤらしい声を上げ続けながら、どんどんと淫らに、欲望に素直になっていく。
「ベル…ブっ♡…出してぇ…俺の奥に"っ♡…ベルブのザーメンッ♡好きって言いながら…俺にくれっ♡」
「ふっ…可愛いオネダリだね…っ…」
汗が肌から流れ落ち、髪を振り乱しながら、腰を激しく打ち付けた。
「ヒグぅっ…!ぉ"っ…♡あぁ"っ…♡イグッ…♡お前の雌になっちまうッ…止まら、ねぇ"っ…ベルブゥ、イッグゥ…♡」
「はぁ…っ…、好きだよ…っ…、ライラ…」
最奥を突き上げ、ライラの体を揺さぶりながら、そのまま熱く絡みついてくる襞を押し広げる。溜めていた熱いモノを、彼の奥底へ放った。
ビュクビュクとペニスが脈打って、本能的に腰をさらに奥へ押し付ける。
ライラの体は、その淫らな喘ぎ声さえも喉が引き攣るように詰まって、声も出せないまま全身がガクガクと痙攣する。
汗だくになった熱いライラの体を抱きしめながら、一番深くに精液を放ち続けた。
「ひっ…、あぁぁ"…っ♡」
ライラの体がさらにガクンっと跳ねると、そのペニスから濁りの無い体液がプシャッと勢いよく飛び散った。それは俺やライラの体を濡らしてしていく。
「っ…ぁあ…♡…ベルブッ…お、俺…、っ…俺っ…」
困惑と羞恥を浮かべたライラだが、力が抜けたように肢体も動かせないらしい。唾液を垂らした唇が震えながら、パクパクと開く。
「潮吹いたの…?…すごいね…」
「っ!?…恥ずかし…、ベルブの体も…っ…汚れて…」
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