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3 (悪魔side) 「…」 ふと、目が覚める。朝日が眩しい。 嫌な夢を見ていた。 悪夢を見るなんて、何年ぶりだ? 額にかいた汗を腕で拭う。その手を日差しにかざしながら、指先を見た。 治ってる…。 人差し指はいつもの肌色に戻り、力も入れることができる。自由に動かせた。 その時、ぐぅ…、というライラの小さなイビキが隣から聞こえて、体を捻りながら横を向いた。 こちらに背中を向けているライラの肩からはガウンが僅かにはだけている。その首筋には、俺の残したキスの痕がポツポツと残っていた。 消えそうなものや、昨夜付けたばかりの色の濃いものが斑に肌に滲んでいる。 「…ライラ」 呟いて、寝息と共に肩が穏やかに上下するその背中へ体を寄せる。そのまま抱き寄せながら、ギュッと力を入れた。首筋に唇を当てて、チュ、と吸い付く。 起こしてしまうだろうか…。 でも、止められない。 何度もキスを落とし、消えかけていた痕にもう一度強く唇を付ける。 「っ…」 ライラの体がビクッと跳ねた。 流石に起こしたか…。 ライラはモゾモゾと動き出す。もう、起きちゃったなら、仕方ないな。続けてしまえ… チュッ、と更に音を立てて吸い付き、舌を這わせる。 「…ぁ…、ベルブ…っ。お前…」 ちょっと怒ったような声がする。可愛いな。 起きた時点から生理現象で膨らんでいたモノが自然とさらに反応してきて、悪戯を重ねるようにソレをライラの腰に押し付ける。 「っ…なにやってんだよ、…朝から元気だな…!」 ライラは背中を丸めながら、触れ合う体から距離を空けるようにノソノソと動く。逃さないように腕に力を込め、耳元に口を近づけた。 「今日は、朝は少し、ゆっくりできるんでしょう…?」 「はぁ…っ…できる、けど…」 「なら、俺に構って。少しだけ。いいよね…?」 低い声で囁くと、ライラは小さく震える。耳や頬が真っ赤に染まっていった。 「す、少しだけ…だからな…」 ボソッ、と返事が返ってくる。 「うん、少しだけ、ね…」 呟きながら、許可を得たのをいいことに、再びライラの首筋に顔を埋める。ライラの小さな喘ぎ声を聞きながら、こちらを向かせた。 恥ずかしさと愛情と欲望とが複雑に混じりあったような瞳で、躊躇いがちに俺を見つめ返す。 「ライラ…俺の方に足を向けて、俺の上に来て?」 そう伝えながらライラのガウンの腰紐を緩める。 ライラは戸惑ったように俺の襟を掴んだ。 「ま、待て…何する気だよ…」 「イイ事。分かるでしょう?」 「っ…そ、そんなの…恥ずかしいって…!明るいし…!」 「今更恥ずかしい…?でも恥ずかしがるライラ、すごく好き…。ほら、早く…。駄目かな…?」 甘えるような瞳で見つめれば、ライラは必死に下唇を噛み締めながらも、体を起こして体勢を変え始める。 「クソ…ッ…こんな…体位…」 「…もしかして初めて…?神父様はこんな破廉恥なコト、したことないんだ…?」 「っ…うるせぇ…お前が言うから…やってやるんだ…!…ベルブっ」 ライラにとっては初めてなのだと思うと興奮したし、俺のためだという言葉にもゾクリとする。 ライラの股間が俺の顔の方へ近づけられた。彼は震える肘をマットレスに付いて体を支えている。シックスナインの体勢になると、既に反応しているライラのモノを手で触れた。 「っ…ベルブ…恥ずかしい……見るな…、…明るい…っ…」 朝日の差し込む寝室で、ライラの筋肉質な滑らかな肌が艷めく。腕を上げて、臀部へと手を伸ばした。張りのある筋肉の膨らみをムニッと掴みながら押すと、ライラの後孔が眼前に飛び込む。 「も、見るな…ぁ…っ…ベルブ…っ…やめろ…」 ハァハァと息を荒くしてライラが弱々しく声を出す。上半身を捻って俺の方を振り返りながら、泣きそうな顔をこちらへ向け、嫌がるように尻を動かす。 美しい曲線を描く尻肉の底で、俺の刺すような視線を浴びる秘部が、ヒクッ、と敏感に震えた。双丘の谷間から会陰部へと続くように縁の粘膜は続き、充血して膨らむ様はまるで女性器のようだった。 「ライラの穴…イヤらしく縦に割れてる…。俺のペニス、咥え過ぎたのかもね…?」 「ぁっ…♡…や、だ…ベルブッ…そんな…っ見るな…って…!」 急激にヒクヒクとアナルが収縮して、開いていた脚がガクガクと震え始める。嫌だと言いながらも悦んでいるのが目に見えて分かる。 「どうして?俺のペニスのせいで縦割れになったお尻の穴…可愛いよ…」 「んんっ…はぁ…♡…恥ずかし…っ…」 「俺も咥えるから、ライラも口でシて?」 そう言うと、もう一度腰を引き寄せてライラのペニスを躊躇いなく咥内で包み込んだ。 「ぁ…!…ベルブ…っ…はぁ…ん、ぁ…」 悩ましい声を出しながらも、ライラはすぐに俺のペニスをしゃぶり始めた。ライラの口淫は既に上達していて、俺の好みを良く知っている。 ペニスに感じる情熱的な奉仕で快楽を得ながら、長い舌で巧みにライラのモノをしゃぶる。 「ぁ…っ…、んぅ……んんっ…あっ…!」 ライラは喘ぎながらも必死にペニスを咥え続け、俺は彼のモノを手で扱きながら筒先だけを責め立てるように舌を動かした。 「んぁ…っ…はぁ…あぁ…っ」 ライラは次第にペニスから口を離してしまい、俺の足に顔を伏せながら喘ぎ始める。ガクンっ、と腰を揺らしながら、陰嚢がキュッと張り詰め、アナルがさらに激しく蠢くのが見える。 俺の与える刺激に反応するように先走りが溢れ出し、その味を鈴口からもっと吸い取るように吸い付く。 限界を迎えそうなほどにその昂りは腫れていた。 「はぁ…っ…ぁ!…あっ…!」 ライラは甘い声を出して、すでに俺のペニスをしゃぶることさえも忘れているようだった。 射精を望むようにライラは淫らに腰を揺らす。腹筋や太腿の筋肉が痙攣し、絶頂の波を必死に捉えようと張り詰める。 その様子を見て、一度、口から彼のペニスを解放する。 「…はぁ…っ、ライラ…。我慢しなくていいよ…?…俺の口に出して?」 そう伝えると、ライラはギュッと俺の足を握りしめ、顔を伏せている。 「…ねぇ、ライラ?」 ライラの昂りに与える刺激を絶やさないよう、片手で扱き続けながら尋ねる。 「…っ…ベルブ……」 「うん…?」 「ぅ…っ…、はぁ…ふぅ…っ」 「どうしたの…?」 「ケツ…ッ、触って…ソッチだけじゃ……っ…イけねぇんだよ…っ」 そんなライラの告白で、ニヤニヤと唇が歪む。 「…へぇ。ペニス扱くのじゃダメになったの…?」 「はぁ…っ…♡…や、め…っ…言うな…っ…♡」 「可愛い…。ライラの体、お尻の方が良くなっちゃったんだ…」 「ぁ…♡…ベル…ブ、…扱くの…やめっ…ろ、苦し…っ…イけなくて…、ぁ"っ…♡」 「はぁ…可愛いね…でもホントに苦しそう…いっぱい掻き回してあげる…」 ヒクつくアナルに魔力で濡らした指を捩じ込み、腸壁の襞を拡げるようにぐちゃぐちゃと掻き乱す。 「あ"ぁっ…♡…はぁ…ん"っ!…ぎもち…い"…!ケツ…っ…ベルブにホジられんのきもぢっ…♡」 ライラの理性はドロリと一瞬にして溶けだして、卑猥に喘ぎ始める。 ニヤリと笑いながら、興奮で呼吸が荒くなる。 「口、止まってる…しゃぶって…」 「んぼっ…ぉ…♡…ん"っ…ぷ…ぁ…あ"っ…♡」 「…ダメだね…、気持ち良すぎてしゃぶれないかな…」 ライラはペニスを咥えてもすぐに口から出してしまうが、必死に舌を昂りに絡めようとしてくる。 アナルで指を動かし弱点を狙いながら、ライラの筒先をパクリと咥え込む。 「ん"っ…ぁ"あ…っ♡同時ッ…だめ"っ…出る"っ…出ちまう"ぅ…っ♡あ"ぁぁ…っ♡」 ライラの腰や膝がガクガクと痙攣し、俺の指を腸壁がキュンキュンと切なく締め上げた。口のなかでライラのモノがビクッビクッと小さく跳ねて、ダラダラと精子を垂れ流し始める。 陰茎の中に残るものまで吸い尽くすように吸い上げながら、前立腺の膨らみを指で刺激し続けた。 「ぁ"……っ…♡…ん"ぅっ…♡」 「…はぁ…美味しい…」 ニヤリと笑いながら呟くと、ライラは乱れた息を整えながら恥ずかしそうに身を縮める。 後孔から優しく指を引き抜くと、体を起こしながらライラを引き寄せた。 「大丈夫…?すごく可愛かった、ありがとう…」 「…っ…恥ずかしくて…死にそうだ…っ」 ライラはそう言って真っ赤になった汗だくの顔を、俺の胸に埋める。 「…ふふ」 愛おしさが込み上げてきて、ライラの後ろ頭をゆっくりと撫でた。ライラはさらに縋るように頬を擦り寄せてくれた。 「…お前は…」 「うん?」 「お前まだイってねぇだろ…」 「俺はいいよ、ライラを見てて満足した」 それは嘘の無い本心であり、ライラが少しだけならと言っていた時間のことも気になる。今朝はゆっくり起きて大丈夫だ、とライラは言っていたけど、仕事はある様子だから、無理をさせたくなかった。 「俺が納得いかねぇんだよ…俺ばっかり…。それに…っ」 ライラは言葉を溜め、真っ赤な顔を向けながら睨むように見上げてくる。 「それに…?」 「お前の…欲しい…。気持ちよかったけど、指じゃ…足りねぇ…っ」 ライラの言葉に目を見開く。 こんなにも求めてくれると、俺だって嬉しい。 「…そっか。じゃあ、ライラの好きな体位でしようか」 「っ…わ、分かった…」

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