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(ライラside)
「こんな…、…恥ずかしい…っ」
俺は小さく抗議を訴えた。それは最早抵抗の意思は感じられないほどに弱々しい声色で、寧ろ媚びるような甘い声が出てしまう。
「ほら…よく見て…?ライラの…恥ずかしいトコロ…」
ベルブの声が耳元で響く。
寝室のクローゼットの傍に置かれた大きな全身鏡の前。そこで淫らに大きく脚を開脚されて、背後からは俺の体をベルブが抱き締めている。
「ココも…、ココも……」
筋肉の凹凸をゆっくりと撫であげるベルブの両手が、俺の疼く場所を明確に知らしめる。奴の左手はキュッと左手胸の突起を摘み上げ、その右手は尻の穴に指先を押し付けてきた。
「ん"っ…♡……はぁ……はぁ…♡」
「ヒクヒクしてるね……卑猥な穴だ…」
耳元で囁かれて、ヒクンッと腰が跳ねる。
「ほら、鏡に写ってるよ…」
そんなベルブの一言で、ハッと顔を上げる。ベルブの指先が指し示す尻肉の谷間へ反射的に視線が向き、そこに写し出されていた光景に小さく喘ぎを漏らした。
「ぁ"……♡…俺、…こんな……っ…」
ベルブの言う通り、その場所はまるで別の生き物のように卑猥にヒクヒクと収縮し、赤く充血するように腫れ上がっている…
こんなにまじまじとその場所を見たことは無かった…
こんなに、厭らしく…はしたなくて、この場所が俺の身体だなんて…?
本当に…俺のケツの穴…おかしくなっちまってるっ…♡
この悪魔に作り変えられてしまった、この穴は…ベルブのペニスに媚びる器官になってしまったんだ…
「こんなに厭らしい穴になってたんだよ、知ってた…?」
ベルブの言葉に反応してピクッと目線を上げる。鏡越しに、奴とバッチリと目が合ってしまった…
あぁ、恥ずかしい…。恥ずかしくて…死んでしまいそうなくらいに悶えてしまう…
首や耳までを真っ赤にして、両手で思わず顔を覆った。
「ライラ…駄目だよ。ちゃんと見てて…」
「む、無理だ……恥ずかしくて……死にそうだ…っ」
絞り出すような声で答えた。
するとベルブは、クスッと背後で笑みを漏らして、俺の赤く染まった耳元に熱い吐息を吹きかけてきた。
「…恥ずかしい…?でも…興奮してるね?ライラのココ…さっきよりも、もっと激しくヒクついてる…」
「ちがっ…♡……そんなわけ…っ」
必死で否定しようとするのに、下半身の筋肉がビクンビクンと痙攣する。もう、ケツの奥が疼いて、熱くて堪らない…
後孔に押し当てられていたベルブの指に、その場所を擦り付けるように腰を揺らしてしまう。
「っ…ぁ♡…はぁ…」
「ライラ、顔を上げて…?」
「や、だ……無理っ…、だって……!」
「…じゃあ、俺のチンポ欲しい?欲しくないの…?」
意地悪な笑みを孕んだベルブの声色が耳元で囁く。
「…欲しいって…!…言ってるだろうが…っ♡」
「じゃあ、顔隠すのは禁止…」
「っ…」
「…ふふ、その両手、縛ってあげてもいいよ。…あぁ、もしかして……抵抗できないくらいに縛られたい……とか…?」
ば、馬鹿野郎…
縛られたら、もっと感じて…
おかしくなる…
夜通しとか言ってたが、途中で絶対に意識飛ぶっ…
それに早く…ケツが疼いておかしくなりそうで……
「…うぅ…」
仕方なく、観念したように腕を下ろす。恐る恐る鏡を見れば、ベルブは俺の真後ろで俺を抱きしめながらニヤニヤと笑っていた。
クソッ…
あんなに意地の悪い表情をしてるくせに…顔が良い……
「俺に背中預けてていいからね。お尻広げて、どこに欲しいか見せながら……俺にオネダリしてみてよ…」
はぁっ!?
コイツはまた…
オ、オネダリなんか…恥ずかしくてっ……♡
羞恥心で焼き切れそうになって顔を真っ赤にさせたまま息を飲む。しかし次の瞬間…
「っ、なにして…!」
その間にベルブは俺の両足に腕を回し、曲げた膝と腰を抱え上げるようにしながら、胡座をかいて座っているベルブの腰の上に俺の身体を乗せた。
「ン"っ…♡」
逃げられず前を見ると、俺の広げられた脚の間で、ベルブの硬く腫れ上がった大きなペニスが上を向いて鎮座している。
「ば、ばか……♡…こんなの…っ、もう…恥ずかしいっつってんのに……♡」
「…恥ずかしくて興奮するでしょ…。ほら、どこに何が欲しい…?」
ベルブに尋ねられたら、疼く腰が熱を持って甘く揺れる。鏡の中では真っ赤にさせた自分の顔が蕩けた表情で恍惚を浮かべている様相を、月明かりによって淫靡に暴かれていた。
「…ベルブの……チンポ……っ、俺の…ケツの奥まで……いっぱい欲しいっ…♡」
ハァハァと息を荒くしながら小さな喘ぎ声混じりに懇願する。鏡の中の俺は、貪欲に腰を揺らしながら媚びるような淫らな表情を浮かべていて……ベルブの昂りを熱っぽく見つめてしまっている…
「…よく出来ました、ライラ…」
そんな呟きと共に、震える腰を力強く下へと引き下ろしされる。ズプズプと無遠慮にその欲望が俺の腹の奥深くへ埋め込まれ、その質量に臓器を押し上げられるような感覚と、突如として訪れた強烈な快楽に息を詰まらせた。
「んおおぉ"っ…♡ベル、ブぅ…ゆっぐり…っ♡…ゆっぐり"しでぇっ…♡」
ビクンッ!と勢いよく背中が反り返り、ベルブの体へ引き攣る身体を預ける。つま先が痙攣しながら伸びきって、ガクガクと腰が震えた。急激に押し寄せる深い快楽の波に抗いながら、腹の底からビクビクと震え上がる。
「っ…はぁ……ゆっくり、ね…」
ベルブはそう呟き、1番深くにペニスを突き立てたまま、休憩を取るように動きを止めてくれている…
それなのに俺の体は勝手に反応して、卑猥な動きで波打つように腰が揺れる。
「ん"…♡ん"んっ…♡…ふぅ…、っ…ぅ…♡」
気持ちいい…
ベルブのデッケェのが、俺の弱い場所を全て押し潰して、ベルブしか知らない1番奥まで届いてる…
その時、突然下から突き上げるような動きで、ベルブの腰が俺の方へと跳ね上げて打ち付けてきた。
「ひぐっ…♡…あ"っ♡…あ"っ♡好きッ…イグッ…イっちゃう"ぅぅ……♡」
ガクンガクンと激しく腰が跳ねて、そのまま頭の中が真っ白になるほどに何も考えられなくなる。淫らなケツの穴はギュウギュウとベルブのペニスを締め付け、前からはドピュッと白濁液が弧を描いて噴き出した。
「ん"…ふぅっ…♡はぁ…っ…はぁ…」
ビクッビクッと震える体を動かせず、力の抜けた肢体や全身を後方のベルブへ預ける。優しい手つきで胸や腹を撫でられて、何とか後ろを振り向くと、ベルブが甘く俺の唇を奪って重ねてくる。
「んぁ……っ…ふ……♡」
舌を絡め取られて深いキスを交わす。
あぁ、好きだ…
コイツのこと、好きすぎる…
「…ライラ、全然鏡見てなかったでしょう…?」
「あっ……」
「…ふっ、そうだろうね。ライラがどんな顔してるのか…。ライラの恥ずかしいメス顔、見てもらおうと思ってたんだけど…」
「メッ…、…メス……っ!そんな…言い方は…っ♡」
「だってそうだろ…?」
ベルブはそう言うと、突如として俺の両脚に下から腕を通した。
「ン"っ!?」
その白い腕はガッシリと俺の太ももを掴み、グッと上へ持ち上げられていく。息付く間もなく脚を崩したベルブがスクッと立ち上がる。
脚と上半身がピッタリとくっつくほどに、くの字に身体を曲げられ、股を開いた状態で抱えあげられた。
ズンッ!と下から畳み掛けるように突き上げられて、重力に逆らえず下へ向かう自分の体重が、全て繋がった場所へ集中する。
「ん"ぐぅっ…!?おぉ"…っ♡ふ、深ぁ"…っ…」
悲鳴のような喘ぎ声を漏らし、数回突き上げられた所で再び結合部がビクビクと痙攣する。
「激し…っ…!そこぉ、っ…イッッ…グゥ…♡」
「はぁ…っ…はぁ……もうイっちゃった…?」
「ンッ…♡…イった…直ぐっ…イッちゃう……ベルブのチンポ、奥に当たると…っ♡」
「可愛い…。ほら、これだったらよく見えるよね…繋がってる場所も…ライラの顔も…」
ベルブはそう言って、さらに鏡に近づくように数歩前に出る。
「っ…はぁ…♡…俺……なんて顔…っ」
目の前にある鏡以外、視線を動かすことができない。足を広げられたまま抱えられ、その自分の脚の間から俺のだらしなく蕩けた表情が丸見えになっていた。涎を垂らしながら口を開けて、濡れた唇からは震える喘ぎ声が漏れ続けている。甘く垂れた瞳はうっとりと恍惚を浮かべ、顔を真っ赤にさせている。
「ん"っ……はぁ♡…あ"っ♡」
ゆっくりとベルブが再び下から突き上げてきて、その表示はさらに情けなく歪み、卑猥な喘ぎ声を開いた唇から漏らし始める。
「…ライラのペニス…もう勃ってないね…」
「ひっ♡…んぅ…っ…ンッ…♡」
止まらない喘ぎ声を挙げ続けながら下腹部へと視線を向ければ、大きく広げられた股の間で淫らに揺れる男根は確かにダラリと垂れて、ベルブの律動に合わせて跳ねながら、ダラダラと体液を垂れ流している。
「…あぁ…っ♡…ベルブ…っ、俺…ヘンっ…になっ…でぇ…♡」
「俺のペニスで穴を使われるのが気持ちよくて……ライラの身体は…もう"ココ"は要らないって覚えてたんじゃない…?」
ベルブはそう言って、さらに鏡ににじり寄るように1歩踏み出す。
嘘だろ…俺、完全に…ベルブのメスにされちまって…♡
「っ…ひぅ♡…ベルブの…メスに…っ…されてる"っ♡…ぁ"、ンンン"ッ!♡」
鏡のなかで涎を垂らして喘ぐ自分を見つめながら、抱えられていた脚にガクガクと強く力が入る。その足先までグッと強く力が籠った。
奥深くまで貫いたベルブのペニスをギュウギュウと締め付けながら、抑えきれない深い快楽が脳天を再び突き抜けた。
声にならない喘ぎが漏れ出て、ベルブの両腕に支えられて宙に浮いていた身体は激しい絶頂をどこへも逃がすことができない。
「…――ぁ"…♡…はぁ…っ…はぁ…」
痙攣していた体から震えながら力が抜け、グッタリとベルブの体に身を預ける。身体に残る快楽の余韻がまだ収まらず暴れ回って、ピクッと反射的に身体が跳ねていた。
ベルブは鏡の中で満足気に笑い、はぁはぁと息を切らしている。欲望を滾らせた真っ赤な瞳が俺の淫らな姿を鏡越しに見つめ、もう一度しっかりと抱え直すように腕に力を込めた。
「…ライラ、1回出すね…久しぶりの俺のザーメン……たっぷり受け取ってくれ…」
そんな風に耳元で囁かれ、力の抜け切っていた身体がピクピクと敏感に跳ねる。
「っ…待っ…て……、今…イキ過ぎて…っ、駄目……っ」
震える舌で掠れた声を絞り出して引き留めたのに、ベルブはうっとりと恍惚を浮かべながら一気に腰を引き、それに合わせるように俺の身体を持ち上げる。
ズププッ――、と勢いよくペニスが腹の中から抜けてしまいそうな程に引き抜かれた。
「ん"ぉぉ…っ…♡」
情けない声が漏れて、その凶暴な昂りが引き抜かれていく動きにも過敏に身体が反応してしまう。ベルブの呼吸が息を飲むように止まり、次の瞬間には、俺の体重を使うように揺さぶりながら、それに合わせて自らの腰を下から突き上げる激しいピストンを始めた。
「お"っ♡…深っ…ぁ"…♡…おがしぐなる"っ…♡…イクッ…またイクぅう…♡」
「っ…はぁ…すっごいね……ライラのナカ……沢山締め付けてくれて……っ」
「ダメッ…も、ぉ…ケツ穴ッ…ごわれる"っ…♡ベルブッ好ぎッ…♡イグッ…イちゃう"っ……!」
ベルブの昂りが腹の奥深くで暴れ回って、1番深くを貫きながらその熱い欲望を大量に放ち始める。キュウキュウと締め付けた襞がその肉棒に絡みついて、ビクビクと脈打つベルブを感じると、全身が打ち震えた。
鏡の中で喘ぐ俺は舌を出しながら、誰にも、ベルブにしか見せられないようなドロドロに蕩けた顔で嬌声を挙げている。支えられていたベルブの腕の中で爪先まで強く伸びきって、鏡に映った俺のペニスから勢いよく濁りのない体液が噴き出した。
「ひぅ…っ…♡」
「はぁ…可愛い…。俺も好きだよ…。ライラ、また潮噴いた…?」
そんなベルブの囁きと共に、ゆっくりとこの体はフローリングに下ろされていく。好きと返してくれたら嬉しくて頭の中がさらに真っ白になる…
あぁ、もう……
頭がボーッとして、何も考えられねぇ…
ビクビクと体が跳ね続けて、冷たいフローリングの温度が足裏に伝わる感触さえも妙に生々しく感じられる。
ガクガクと震える膝ではもちろん立つこともできなくて、しっかりと抱き締められたベルブの腕に支えられている。
「…ライラ…次は楽な体位でしようか…」
「も……もぅ……無理…っ…♡」
「夜通し、って…約束したよね?」
「約束…っ!?…約束なんてっ…」
「…覚悟してって伝えたよ。今度はベッドで…ね……」
そう言ったベルブは強引に俺の身体を半ば抱き抱えるようにしながら、直ぐ傍にあったベッドへと、俺の身体をゆっくりと押し倒して覆いかぶさってくる。
「ベルブッ…♡…本当に…もう…っ♡少し、休憩…っ」
「…それは無理だな…。ライラの厭らしい潮噴きを見てたら、また勃っちゃった…。責任取って、全部絞り取ってもらわないと…」
ベルブはその美しく長い髪を片手で掻きあげながら、妖しく不敵な微笑みを俺へ向ける。真っ赤な瞳から放たれる熱っぽい眼差しが俺を捉えて離さない…
まだ震えて力の入らない脚をその手が撫で上げて、いとも簡単に大きく広げられてしまう…
「うっ……はぁ…♡…はぁ…っ♡」
チュッ、と首筋にベルブの唇が触れて、そのまま肌がその唇に強く吸い付かれて圧がかかる。ゾクッと背筋が震えた。その場所は湿った熱い吐息に濡らされて、次にカプッ…と歯を立てられた。皮膚に食い込む歯型に沿って甘い鈍痛を感じながら、ベルブの痕を身体に刻まれるのが心地いい…
駄目だ…
思わず腰が跳ねて、ヒクンッと力の入った後孔から、先程たっぷりと注がれたベルブの白濁が溢れ出していくのがわかる…
濃厚に濁った体液と空気の抜けるような音が混ざって汚く卑猥な水音が寝室に響いた。淫靡な音を立てる後孔を、腹の筋肉が馬鹿になってて止められない…
「はぁっ…♡」
恥ずかしくて顔を覆いたいのに、力が抜けきって腕も動かせなかった。
「ヤラしいね…俺のザーメンが溢れてる…」
そんな俺を追い詰めるかのように、ベルブはまだ萎えていないその大きな昂りを俺に見せつけてくる。精液を垂れ流しながら卑猥に蠢くその場所に、その熱いモノを擦り付けてきた。
「好きって沢山伝えてあげるね…ライラ…」
「はぁ…っ……嬉しい…ッ♡でも…っ、それ同時にされたら……またおかしくなる"っ…♡」
「…ふふ、知ってるよ。いっぱい感じて…?離れてた分まで…一晩中愛し合おう……」
ベルブは低く甘い声で、俺の耳元へと囁きかける。その悪魔の甘美な囁きに思考は奪い去られて……
俺は再びベルブの昂りを受け入れるように、未だ快楽の余韻に震え続ける身体を開いていった。
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