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3 (悪魔side) ライラの顎に指を添えて上を向かせる。椅子に座っているライラは背筋を伸ばして受け入れるような体勢を取りながらも、恥ずかしそうにその視線は忙しなく泳いでいた。頬が赤く染まった顔へと背をさらに屈めて、ゆっくりと唇を重ねる。 「……ん」 ライラは鼻にかかった甘い吐息を漏らし、その体がピクリと小さく震えた。彼の緊張感と体温が伝わってくる。 何度もキスを交わしているのに彼の反応はいつも新鮮だ。福音だなんて言って、他人の手の甲にはその唇を躊躇うことなく触れさせていたくせに、俺とキスを交わす時は途端に恥じらうのも愛おしい。 柔らかく触れ合う長いキスの合間に、薄らと目を開く。ギュッと目を瞑ったライラの睫毛は震えていて、息継ぎを忘れたかのようにその顔を真っ赤にさせている。 ライラの表情をじっくりと見つめてしまいながら、角度を変えてもう一度、唇を押し当てた。吐息が混じりあって、油断が生まれたように僅かに開かれた唇を舌で押し割る。 「…ん、ぅ…」 ライラは眉尻を下げ、ピクッともう一度その身体を震わせた。悩ましい表情と吐息を漏らす姿を目の当たりにしながら、逃げていく舌を強引に絡め取る。 「ふ…、…んっ…」 ライラはさらに色っぽい声を漏らし、その左手が俺の服を掴んだ。その腕に力が込められて、弱々しく俺の胸を押し返してくる。 まるで、少しだけだと言ったのに、とでも言いたそうな雰囲気だ。そんな風に抵抗されると…もっと欲しくなる。それは俺が欲深い悪魔だからか…? ちゅっ、と音を立てながら緩やかな動きで唇を離し、ライラを見つめ続けた。フルフルと小刻みに震え続けていた睫毛と瞼が上げられて、潤んだ瞳が見つめ返していた。 「…少しだけって……言っただろ…」 …可愛いな。 やっぱり、思った通りだ。 「ごめんね。でも、嫌じゃなかったよね?」 ライラの濡れた唇を親指でそっと撫でながら問いかけると、ライラの潤んだ瞳は俺を見つめ返すことができなくなったようで、彼の視線が伏せられていく。 「…ねぇ、ライラ。どうだった?」 「…悪くねぇ……。…好き、だ……」 消え入りそうなほど小さな声で呟くライラを見ていたら、いじらしくて、もっとこの人間を自分だけのものしたくて、我慢できなくなる。 グッと体を寄せて彼の耳元へとキスを落とし、そのまま首筋に吸い付いた。 「ンッ…♡…やめ、…ろ…、今は……」 ビクッとライラの身体は敏感に跳ねて、その刺激を耐えるように全身が緊張して震えている。 両手が俺の方に押し当てられて、まだ抵抗を見せるように力が込められ、押し返そうとしてくる。 「…駄目?また、欲しくなった…」 耳元で囁くと、ライラは堪らずはぁはぁと息を荒くしながら口元にその左手を当てる。 「ダメだろ…っ……いつ、お前の父さん帰ってくるか、分かんねぇのに…っ」 「…どうしても?」 「駄目だって…。しかも、魔界に来る前にもヤったし…。それに…他の奴らに声聞かれたりしたら、恥ずかしい…し…」 ライラの正論を聞いて、悪魔らしい欲望を抑え込み、冷静になろうとする。 …だけど。ライラだって、今のキスだけで明らかに興奮してくれている。そして、先程までのライラのことを思い出していた。弟に狙われて、本当に地獄に連れて行かれてしまうところだった。 目を離した自分が悪かった。罪悪感と悔恨が募り、焦燥感に駆られる。 ライラは俺だけのもの…… その肉体も、魂も、何もかも、俺だけなのだと刻みつけたくなる… 「…ライラ。駄目だって言うなら、コレはどうしたらいい…?」 低い声で告げながら屈めていた体を起こして、下腹部を見せつけるように、ライラへと半歩踏み出した。熱を持った欲望が服を押し返す姿を、椅子に座っているライラの眼前に晒す。 「…っ…ベルブ…。また…こんなに…っ」 「…ライラだって、同じでしょ…?勃ってるの、バレてるよ…?」 ライラの股間に視線を向けながら色っぽく微笑むと、ライラは慌てて下半身を手で隠す。 「こ、これは……仕方ねぇだろ…。お前のせいで…」 「…そう。じゃあ、お互い、どうしようか…?」 ライラの顔を覗き込みながら尋ねる。ライラは赤くした顔でその表情を苦々しく歪める。 「…そんなこと、言われたって……。今は我慢するしか……」 ライラは苦しそうにそう言って、顔を背けてしまう。 我慢か… 魔界から帰るまでお預けにされるのか…? 状況の深刻さは理解できているけど… ライラを求める気持ちを止められるはずが無い。ライラは分かってくれないのか? 「……そう、分かったよ。じゃあ、我慢しよっか…?こうして触れ合うのは…我慢ね」 「お、おい、別にキスくらいなら…」 「…キスしたら欲しくなる。だから、ライラにキスするのも我慢する、触れるのも…」 「極端過ぎるだろ…!」 ライラの声を無視しながら、自らの腰のベルトを緩めた。 「ちょっ…!?なにしてる…!」 「ライラには触らないよ」 「そういう問題じゃねぇだろっ!脱ぐな…!」 「あんまり騒ぐと本当に外に聞こえるかもね…。見た目は華美だけど、古い城だから…」 意地悪く笑いながら、ライラの前で昂りを躊躇いなく取り出す。熱気を帯びながら蒸れて、反り勃つ肉棒を右手で掴み、ライラを見下ろした。 「…ライラ、見ててくれる…?」 熱い吐息を漏らしながら尋ねると、頬を赤く染めたライラは目を見開き、俺の昂りから視線を逃がせないまま、その呼吸を見出し始めた。 「はぁ……」 ライラに聞かせるように艶っぽく吐息を吐きながら、彼の目の前でペニスを扱く。 「っ…ベルブ……、やめろって…♡」 ライラは俺を制止するような言葉を呟くのに、潤んだ瞳は俺のペニスに釘付けだ。椅子に座ったライラの脚は、モジモジと小さな動きで膝を擦り合わせるように震えている。股間を押さえながら握りしめた拳は力が入りすぎて白くなっていた。 ライラの様子に興奮して、手の動きをさらに加速させる。2人の荒くなった呼吸が木霊して、腕を上下に動かす音が重なり合い、部屋の静寂を淫靡に掻き消す。 「…はぁ…っ…」 不意に、先端から根元までゆっくりと扱く。付け根を指で押さえながら、俺の造形をライラの目に焼きつけるように見せつけた。 「っ……ぁ…♡…デカすぎ……っ…」 ライラは小さく声を漏らし、その口元には煽られた渇望を渇望するかのように唾液を溜めている。 「…もう、ライラの中はコレが全部入るようになったよ…」 「はぁ……♡やめろ……そんなこと言うな…っ」 「上の口でも、いつも嬉しそうにしゃぶってくれてるね…」 「やめろっ…ベルブ…!…もう、我慢できなくなるから……♡」 「我慢って言ったのはライラだよ…?このまま、出しちゃうね……」 そう言いながら、激しく扱き始める。直ぐに鈴口には先走りが溢れ、その粘液が淫らに糸を引いて落ちていく。 ゴクッとライラの喉が上下した。額に汗を滲ませ、その腰は震え、潤んだ瞳は理性を失いかけていた。 「ん……、出そう……」 ニヤリと笑いながらライラを見下ろして告げると、ライラは我慢できなかったように身を乗り出した。俺に媚びるような淫らな視線を向け、真っ赤な顔で口を開けながら、唾液が溢れそうになっている。 彼の左手が俺のペニスに伸ばされ、膝をついてその顔を俺の股間に埋めようとしている。 「ダメだよ…」 クスッと笑い、反射的にライラの動きを止めようとした。咄嗟に手を縛ろうとした結果、人間の姿の変身を解く。 黒い煙のような影が瞬時に広がって直ぐに霧散し、現れた尻尾でライラの両手を縛り上げた。 「う"っ!?」 「ライラ…」 唇の端を吊り上げて微笑んだ。腕を尻尾に捕えられたライラを椅子に押し戻す。ライラの上半身は藻掻くように動き、舌を出しながら涙を溜めている。 「はぁっ…♡…ベルブ…飲む!…飲むから…っ♡お前のザーメンッ…♡」 涎を垂らしながら蕩けた顔でライラが懇願する。必死に舌を出しながら顔をペニスに近づけようとしている。 「く、…っ…」 興奮が最高潮に達し、手の中でペニスがビクビクと脈打った。ドピュッと勢いよく白濁が噴き出して、弧を描きながらライラの顔面に降り注がれる。 「あぁ…♡…ベルブ……ッ……んぅ…♡」 ライラの表情は恍惚で淫らに歪む。口の中へ受け止められなかったことを悔しそうしながらも、舌を伸ばして頬を垂れる精液を舐めとっている。 「ふぅ……」 余韻に浸るように深く息を吐きながら、ゆっくりとペニスを握りつつ擦り上げた。残っているものを押し出すように扱くと、ライラは物欲しそうに熱っぽく筒先を見つめる。 「っ…、この……悪魔め…!」 顔を俺の精液で汚し、瞳を潤ませながら悔しそうに呟くライラの姿に、ゾクリと背筋が震えた。獲物を狙うような眼差しで鋭くライラを見つめて目を細め、彼が理性を手放すのを待ち構えながら。 尻尾の力を緩め、ライラの腕を解放した。 「…ベルブ、俺に触ってんじゃねぇか……」 「これはセーフでしょう?キスとかそういうのじゃないし…」 「随分と都合の良いこと言いやがって……」 ライラはまだ興奮がおさまらない様子で呟き、額に流れ落ちる俺の精液を指先で拭う。 「クソッ……なんて量を……♡」 ライラは顔を赤く染め上げたままそう呟き、指に付着した俺の体液を恨めしそうに眺める。直ぐにうっとりと表情を蕩けさせていくライラを見つめて、俺は満足気に微笑んだ。 「…ベルブの…匂いがする……♡鼻の奥まで…」 「…どうしたの?欲しくなってきた…?」 体を近づけ、低い声で囁く。悪魔の身体は便利だ。求められるのなら、何度でも交わることができる。相手の欲望が強いほど、こちらは何度でも精を放つことができるのだから。 ニヤニヤと笑いながら、ライラが欲しいと言ってくれるのを待っている。もっと俺を求めてほしい… 「ふふ…我慢なんてできなくなってきたかな…?ライラ…」と、追い打ちをかけるように囁く。 「…チッ…。我慢なんだろ……。じゃあ…俺だって……!」 ライラはそう言うと、自らのベルトを緩めて腰を上げ、下の服を降ろし始める。 「えっ、ライラ?」 あ、あれ… 思ってたのと違う…? まさか、ライラが俺に仕返しでもするつもりか…? ライラは顔を真っ赤にしながらも眉根を寄せて悪く笑い、羞恥心を振り切るように服を膝まで降ろして下半身を晒した。 「……ベルブ、触るの禁止だろ…。そこで我慢して見てろや…」

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