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(ライラside)
高鳴る心臓の音を聞きながら、ベルブを見つめ続ける。
「あぁ、できるよ、ライラ」
ベルブはそう言って、その整った顔立ちが妖艶に微笑んだ。
男の体を保ったまま、妊娠することが可能だなんて。悪魔はそんなことまでできるのか…。凄いな。
そう思いつつも、ベルブの父の口振りを思い出していた。
"お前の力でもそれができる"と、父はベルブに言っていた。
肉体の一部分を魔力で変化させるという、神がかったとまで言えるようなその術……
父の口振りからしてみても、きっと、恐らく高等な魔術を必要とするのだろう…。普通の悪魔ではできないような……例えば、王族の血を引くような、巨大な魔力を持つ悪魔だけが扱える…とか…?
「…でもね、今すぐは難しい」
「そうなのか…?」
今すぐは難しいだと…?ベルブにさえ難しいのか?
だが、ベルブの父は、今のベルブには俺を妊娠できる体に変えることができると言っていたはず…。
「正確に言うと、少し休んで魔力を回復すれば……明日にでも、できないことはない。ライラの言っていたように、女性にさせる方法がある。これは "悪魔の契約" を使えば、ね。だけど、ライラは一生、女性の体になってしまう、契約は絶対だ。もう、元の体を取り返せなくなる」
そうか、コイツのやろうとしていること……
俺の男の体はそのままに、妊娠できる体にするってのは、さらに難易度が上がるってことか。
「あぁ、つまり……女にするだけならまだ簡単って訳か…?」
「そんなところ。ただ、そんな契約も、高位の悪魔で、強い魔力がなければ難しいけどね…。だけど、俺は、なるべくそのままのライラでいて欲しい。だから、もっと複雑で緻密な魔術で…。俺だけの……特別な身体に…」
そう言って、ベルブは熱っぽく妖しい目付きで、俺の体を舐めまわすように見つめてくる。
「っ…な、なんだよ……その目はっ…♡」
「ふふ。ライラの体…すごく好き。筋肉質で、男らしくて……なのに…とっても敏感で。俺のチンポを咥えたら…直ぐに蕩けた顔して、女の子みたいにイっちゃうところも…。どの場所も…イヤらしいよね…」
ベルブが俺の体をじっくりと見つめ続けながら、低い声でそんな風に呟く。
「や、めろ……♡そんな…言い方ッ…♡…」
はぁはぁと息が荒くなって、まだ俺の体の深くに入っているその昂りを無意識に締め付けてしまう
「この魔術のことについては、また後で話そうか…?早くライラとセックスの続き、したいから…」
ベルブのその言葉で、今度は体がビクリと震える。期待と欲望を隠せない…
「少し先になるけど、必ず、ライラを孕ませるよ…」
「ぁッ…ぅ…♡」
ベルブの呟きに体が反応して、キュンッと腹に力がこもる。
うぅ……ベルブの子供、孕みたい…♡
コイツの子供……悪魔の子種をたっぷり注がれて…
俺が確実に孕むまで何度も、俺の中に種付けしてくれっ♡
「さ、子作りのために…沢山練習しておこうね…?」
「ッ…!!♡♡あぁ"っ♡…べる、ぶっ…ンッ♡」
下から突き上げるような動きが再開されて、直ぐに甘い喘ぎ声が漏れていく。
「お"っ…♡そ、こぉぉ…ッ♡お、ぐっ…当たってる"っ…♡」
「そうだね…。ライラの奥まで…俺のペニス、しっかり届いてるね…」
あられもない喘ぎ声を止められない。
開いた唇から唾液が溢れて、潤んだ瞳でベルブを見つめた。与えられる快楽に屈服して、ベルブのペニスに媚びるように腸壁が締め付け続ける。
あぁ…また絶頂が近付くなっていく…
こんなに淫らな俺の姿を…この悪魔に見て欲しい…。この悪魔だけに愛されたい…♡
「ライラ。悪魔の子供だよ…。元エクソシストで聖職者だったライラが……悪魔に孕まされるのって…どう…?」
「ん"っ♡♡…嬉し…ぃ♡ベルブの子供ぉ…っ…俺に孕ませでッ♡」
ベルブの囁きで羞恥心と背徳感が燃え上がり、自分とは思えないほどの動きで淫らに腰を激しく揺さぶった。
「おぉ"ッ…♡ぉ"…♡イッ…グ…♡♡ベルブの…ッ…チンポッ…奥に擦れてぇ…ッ…イグゥゥッ♡♡」
気持ちいい…
また、イってる…♡
ずっとイってて頭の中馬鹿になっちまうくらいなのに……
腰振るの…止まらねぇ…♡
ベルブのペニスが腹の中で更に体積を増して、熱くて…
「ンッ…はぁ…。ほら…もっと締め付けて…?俺のチンポからザーメン搾り取って…?」
体が痙攣して、激しい快楽が全身を駆け抜ける…
何も考えられねぇ、ベルブのことしか…
ベルブのチンポ…♡
いっぱい締め付けて…俺の中に注いでもらわねぇと…っ♡
脳裏で星がチカチカと光って弾けるようだった、痺れるような絶頂の余韻から抜け出せず、身体に力が入ってビクビクと震えるのに…
本能的に腰を振って、俺の穴は必死にベルブのペニスを締め付ける。
「ほっ…お"ぉ♡ん"っ♡…全部…俺に出してぇ"…っ♡ベルブぅ…っ♡」
「出すよ…。凄く気持ちいい…っ…ライラ…」
ベルブのペニスが腹の奥で脈打つ…
俺の奥に…コイツの、悪魔の子種がっ…
「あ"ぁぁっ♡イクッイクゥッッ♡♡」
縛られた体が激しく痙攣して、背中が仰け反る。ガクンッと引き攣って爪先まで力の入り切った脚を、無意識のうちに大きく開いてしまって…体液まみれの下半身をベルブの視界に晒してしまう。
俺の体から射精は無く、腹の底から突き上げてくるような絶頂感だけがこの身を焦がす。
「ふ、ぅッ……♡…ふぅッ…♡」
呼吸もままならなくて、崩れ落ちそうなこの体をベルブの腕が支えていた。時折、ガクッガクッと体が跳ねて…蕩けきった表情でベルブを虚ろに見つめる。
「ンッ……ぁっ…♡ぁっ…♡」
全てを注ぎ終えたペニスがゆっくりと引き抜かれていく。真っ赤になった顔を伏せながら、反射的に後孔がヒクヒクと震え、まだソレを離したくないと締め付けてしまう。
「抜、く…なぁ…♡お前の精子…♡溢れ…ちまう…っ♡」
「…可愛いね。しっかり締めて……俺のザーメン零しちゃ駄目だよ…」
「ふぅっ…ン♡締め…てるっ……っぁ♡」
必死にその場所に力を込めようとする…なのに、ベルブのデカいモノを受け入れていたその場所は、その形を覚えてしまったかのように、緩んで……
あぁっ…こぼれる…溢れてしまう…
そもそも量が多すぎるっ…♡
こぼさないとか…無理っ♡♡
「ライラ…こぼさないでって言ったよね…?イヤらしい口から…どんどん溢れてるよ…?」
「あっ…ぅ♡…ごめ…っ…」
意識すればするほどケツの中が疼いてきて、ヒクッヒクッと震えて、収縮が激しくなる…
「あぁ…♡ベル…ブ…出ちゃうぅ…♡」
涙で濡れた瞳で媚びるようにベルブを見つめながら、喘ぐ唇から唾液が垂れていく。淫らな孔を見せつけるように脚を大きく開き、懇願するように腰を揺らしてしまう…
「悪い子だね、ライラ…。そんなにイヤらしく腰を振って、悪魔の俺を誘ってる…?もっと奥に出さないとダメだったかな…?」
そんな風に尋ねられて、隠しきれない期待でさらにケツが疼く。
その時ベルブが右手をかざし、急に腕の拘束が解けた。俺はまだ熱い体をノロノロと動かし、力の抜けてしまう肢体で、四つん這いのようなポーズになる。そしてその場で少し回りながら上半身を捻りつつ、左手で尻肉を掴んで押し開く。
ベルブにその場所を見せつけるように、腰を高く上げた。広げられて熱を帯びた窄みから、さらにドロリと奴の精液が溢れ、内腿を伝っていくのが分かる。
「ベル…ブっ…♡…もっと…使ってくれ……♡この穴…ベルブのザーメンで…満たしてくれ…♡」
そんな卑猥な言葉を震える唇で必死に紡ぐ。激しい羞恥心よりも、底無しのように湧き上がるこの欲望に素直にならずにはいられなかった。
向かい合ってベルブに見つめられながら、いつでもキスできる距離で繋がるのが好きだけど…。今は、四つん這いになって高く尻を突き出しながら、ベルブを誘う。
今夜は理性を失った獣の交尾ように、激しく交わりたい…
「べる…ぶ…♡早くっ……チンポ突っ込んで…♡」
振り返るような姿勢のまま盗み見するようにベルブの反応を伺う。
その赤く鋭い目付きが俺の表情や尻を突き刺すように見つめている。背筋がゾクリとする…無意識に腰が再び淫らに揺れた。
そしてベルブは、背中の黒く大きな翼を広げた。興奮を隠しきれないようにその尻尾が激しく左右にうねうねと揺れている…。妖しい微笑みを浮かべて、俺の高く掲げたケツの方へ、ベルブが近づいてくる。
「はぁ…っ……はぁ…♡」
乱れる呼吸で胸板を上下させながら、両腕を臀部へ回して尻肉を掴み、ベルブへ捧げるかのように、さらに押し広げた。
上半身は低くシーツに押し付けて、小さく喘ぐように漏れる吐息と共に、唾液がシーツに染みて広がる。
「そんなに煽るなんて……今すぐ孕ませたくなるね…」
俺の上へと覆いかぶさってきたベルブが、耳元で囁く。ゾクゾクと背筋が震えた。
「ァッ…♡」
小さな悲鳴のような喘ぎが漏れる。ベルブのその低い声で囁かれるだけで……ケツの中が締まって…イっちまいそうだ…♡
「ほら…もっと俺のペニスに媚びて…?俺の子種が欲しいんでしょう…?このイヤらしい穴…俺にいっぱい使われたいんでしょう…?」
「あぁ…っ♡…ベルブ…♡欲しい…っ…ベルブのデカいチンポ欲しいっ……俺のイヤらしいケツ穴…めちゃくちゃにしてくれよぉ…♡」
腰をさらに高く上げて揺らしながら、喘ぎ声混じりに強請る。その声は自分と思えないほどに甘ったるくて、必死に媚びるような響きを持っていた。
ーーーー(翌朝)ーーーー
"…ラ……様…お召……は…………ますか…"
ん…?
誰の声……
"ライ……服は、………してい……ものにしろ"
ぁ…
これは…ベルブの声……
「ん……」
目を擦りながら、気怠く微睡む。深い眠りの中からゆっくりと目覚めていく。ベルブと誰かが話している。相手は年配の女性のような、落ち着いた声色だ…。
薄らと瞳を開けた。
「…ベル…ブ…」
寝室の入口の方で、ベルブの後ろ姿が見える。白く長い髪が黒いワイシャツに流れ落ち、その広い背中には昨日見た翼はもう消えていた。ベルブは誰かと話している。
「お召し物の色はどのように致しましょう」
「…そうだな。明るい色がいい」
「では、赤などは?」
「赤は……派手だな。やりすぎだ、似合わん」
「では、深いお色味で……こちらのボルドーはいかがです?」
「明るい色と言ったはずだ、それは暗いだろう」
「では坊っちゃま。何色です。決めてくださいませ」
なんだなんだ…
なんの話なんだ…
次第に言い合うような口振りになっていく会話を聞きながら、上半身をゆっくりと起こす。腰に違和感が残るが…起き上がれないこともない…。
また…昨日も盛り上がり過ぎて…激しく体を重ねてしまった。体のあちこちが鈍く痛む…。
ていうか…俺たち、人間界に居たはず…?
辺りを見渡すと、黒で統一された家具と所々に金の装飾が散りばめられた部屋だ。このベッドもシーツも黒い…上質な肌触りだ。気持ちいい…
天井には王宮のベッドにありそうな天蓋が付いている、色は黒いが…。これは、魔界の、ベルブの寝室だ…昨日見た景色…。
「白がいい、シルエットは任せるが露出は控えろ」
「お坊ちゃま、なりません。白は聖 い色。王になられる坊っちゃまのご伴侶に相応しくないお色味です」
「うるさいな。ライラは白が似合うんだ、シンプルな方がいい。派手な色はやめろ」
「困りましたね…。ならもう、黒にしておしまいなさい。坊っちゃまの好きな色でしょう」
「…ふん、まぁいい。黒も似合うだろう、黒いスータンを着てたはずだ」
「では黒に致します。寸法を確認しても?」
「寸法?いいだろう、丁度ライラが起きた。測ってくれ」
…へ?
なんだ…?
俺の話…?
ベルブが突然振り返り、俺に微笑む。
「ライラ、おはよう。直ぐに服を着て。今夜の宴のための服をこの悪魔が仕立ててくれるよ、サイズを測って貰おう」
そう言われて慌てて自分の姿を見る。
「っ…!」
素っ裸じゃねぇか…!
ベルブとヤりまくったまま寝ちまって…
また意識飛んで、いつの間にか魔界に戻ってきたのか。ベルブが連れてきてくれたんだな…。
ベルブの向こうに、違う悪魔が居ると聞いて、俺は顔を赤くしながら慌てて脱ぎ捨てていた服を纏う。白いワイシャツのボタンを急いで留めていると、急にそれが、全てひとりでに整えられてしまった。腰のベルトもいつの間にか通されている…
これはベルブの魔術か…!?
ハッと顔を上げると、ベルブが右手を俺に向かってかざしながら片目を瞑り、ウインクしていた。
クソッ…あの悪魔…今日も朝から顔が良い…。
好きだ…♡
「では、失礼します。ライラ様」
ベルブの後ろから、白髪の髪を左右に流した年配の女性が現れた。小柄でスラリとした体型で、黒いローブを身にまとっている。瞳は薄い紫色だ。その顔やローブから見えた手には、年齢を感じさせる深い皺が刻まれていた。
とても高齢に見えるが、歩く背筋やその表情は凛としていて、衰えを全く感じさせない。品のある所作でそっと右手を上げると、目の前に突然現れたメジャーのような黒い帯が、俺の体にそっと触れた。
「わ……」
「…背筋を伸ばして、力を抜いて立っていただけますでしょうか?」
彼女は無表情でそう告げる。俺は慌てて姿勢を正して立ち尽くす。
「………ありがとうございました。もう、楽な姿勢を取っていただいて構いません」
数秒の後、彼女はそう言った。体に当てられていた黒い帯が突然消えていく。
もう…サイズを測り終えたのか…。
「マーレ。直ぐに仕立てられるか?」
ベルブはその年配の悪魔をマーレと呼び、そう言った。
「えぇ、構いませんよ。そのつもりです。お坊ちゃまに確認してもらいながらでないと、後から文句を言われても困りますからね…。全く、ご自分のお召し物は無頓着で…。一番に気にかけるべきは坊っちゃまのお召し物ですよ、正式に戴冠の儀を受けると決まってから初めて、そのお姿を見せる場なのですからね?」
マーレはそう言って、チラリとベルブを見つめて微笑む。ここに居る使用人っぽい悪魔たちは皆、ベルブを恐れていたのに……この悪魔、ベルブを恐れておらず、寧ろ、ベルブを指摘し窘めるような態度だ。
「……口を動かさずさっさと服を仕立てろ。俺の服装はお前のセンスに任せてるんだ」
ベルブは少し躊躇って無言になった後、拗ねたような声でそう言って腕を組んだ。
2人の会話を聞きながら、どうやら宴の席での服装ひとつとっても、ここでは需要らしい。そりゃそうか…。王族なんだもんな…。
その時、マーレという年配の悪魔が両手を宙にかざす。どこからとも無く美しい黒い布が現れて、風に揺れるように宙で靡いた。
「す…すげぇ……」
ブワリと揺れる黒い布が、忽ちに裁ち切られていく。そして同時に金の糸が宙を泳ぐように舞いながら鮮やかなスピードで布同士を繋いで縫い合わせ、あっという間に洋服の形になっていった。しかしそこで終わりではなく、まるで迷いの無い筆で絵画を描くかのように、洋服になったその布へと金の刺繍が施されていく。
「いかがでしょう、当ててみましょうか」
マーレはそう言って、浮いていた場所からフワリと落ちてきたその洋服を腕で受け止めた。
そして俺の方へと踏み出すと、洋服を広げながら俺の体に重ねるように当てる。
「お気に召しますか、ライラ様…」
とても綺麗な仕上がりだった。似合う似合わないだとかはよく分からんが…どこか、懐かしいような…。たぶん着心地が良くて、落ち着くんだろうなと思える。
長い袖や裾が全身を覆うシルエットだった。そして前開きのケープがある。よく着ていた、スータンと同じシルエット…。ケープや袖口、立襟には装飾が施され、よりお洒落にケープの形も変えられているが…
「凄く素敵だ、ありがとう…」
微笑みながらマーレに伝える。マーレは口元だけの笑みをニッコリと浮かべ、ベルブのほうへと踵を返した。
「坊っちゃまはいかがです?修正があればこの場で教えてくださいませ」
「……いい。似合ってる、それがいい」
「そうですか、承知しました。では、ボタンや装飾品を付けておきますね。もう少し華やかでなければなりませんから」
「そのままの方が良いだろう?余計な装飾を増やすな」
「いいえ、もっと華やかにしておかないと。威厳作りは時に着飾ることから始まるのですよ、特に、下級の悪魔も見ている前では…」
マーレはそう言うと、胸に片手を当てて深く頭を下げ、部屋を出ていく。
「シンプルでスッキリしてて、ライラに似合ってたのにね」
ベルブはそう呟き、その長い髪を片手で掻き上げる。不機嫌そうな表情だ。
「あのマーレって悪魔がさらに手を加えてくれるなら、きっともっといい仕上がりになるさ」
「どうだろうね。俺の服も、とにかく派手にしすぎるなとだけ伝えてたんだけど……いつになく妙に気合いが入ってる様子だったよ…」
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