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2 (悪魔side) ライラと共に瞬間移動した先。俺のベッドの上で、仰向けに寝そべった俺と、その上に跨るように乗ったライラが居る。 ライラは顔を赤くしながら、自らの装束のボタンを外そうとしていた。 「脱がないで…その服、着たままま…」 「あぁ…?マーレが仕立ててくれたのに、汚れちまうだろうが…」 「大丈夫、俺の力で直ぐに綺麗にできるから…。それ、着たままがいいな…」 妖しく下から微笑みながらライラに告げる。上質な艶のあるその装束は、ライラの筋肉質な体のシルエットを引き立てていた。袖も脚の部分も丈は長く、首元に詰めるように立った襟も、肌の露出を許さず、重厚感と品性を感じさせる… そんな姿で奉仕するライラが見たかった。きっと脱がせる時に、もっと興奮するから… その服の下でどんな欲求を燻らせているのかを、ゆっくりとボタンを外して、暴いてやりたい…… そんな邪な欲望を考えていたら、自然とニヤニヤと唇が歪み、不敵な笑みを漏らしていた。 「変態が…!」 そんな一言と共に顔を真っ赤にさせるライラが可愛らしくて、俺をさらに欲情させる。 「変態…?ライラだって興奮してる。ほら…その服の上から…コレは何…?」 テントを張ったように不自然に膨らむ下半身を、そっと右手で撫で上げた。 「はぁ…っ…♡ン…っ♡」 「ライラの服と違って、俺の服ははだけやすいんだ…」 そう言って、広げてみれば元は大きな1枚の布であるこの装束の、脚の辺りを軽く捲り上げる。このような伝統的な装束に身を包んでいたから、人間のように下着さえ纏っていない。勃起したペニスがいとも簡単に顕になって、ライラは顔を真っ赤にしながらそれを凝視した。 「っ…ノーパンかよ…!」 「こうして着る衣装なんだもの」 妖艶に微笑みかけながら、ライラに見せつけるようにさらに脚を開く。はぁはぁと呼吸の荒いライラを熱っぽく見つめた。 「しゃぶって…?俺に…その舌を見せながら…」 ニヤリと笑ってライラに告げると、ライラはさらに顔を赤くして……欲望に抗えない様子で、ゆっくりと前かがみになっていく。 「ぁ……はぁ…♡」 ライラが俺の股の間に顔を近づけ、その口をゆっくりと、大きく縦に開けていく。唾液で濡れた舌を見せるように前へと出していくと……俺の右手の甲に刻まれたモノと同じ契約印が見えた。 「イヤらしいね…。好きなだけしゃぶってよ…」 ライラの頭をそっと撫でながら…。窓から差し込む月明かりが、ライラの額に乗った装飾品である赤い宝石を妖しく煌めかせる。 「はぁ…♡……んぅ…っ♡」 ライラはさらに舌を突き出すように前へ出して、俺の昂りを根元から筒先まで這うように、熱心に舐めあげた。唾液の跡を肉棒に残しながら、ライラはうっとりとした瞳を伏せて俺のモノを見つめ…。時に大きく舌を広げるように見せつけ、そのザラついて濡れた粘膜を何度も亀頭に擦り付けて来る。 ハァハァと熱く湿った息を漏らし、ライラは必死にペニスにしゃぶりついていた。 「…ふぅっ…♡…ハァ…♡…ベル…ブ…ッ……俺の口…もっと…♡」 「…うん…?ライラのイヤらしい口でペニスを扱いて欲しいって…?」 薄く開いた瞳で、ライラを見つめながら尋ねる… ライラは、もう我慢できないと言った表情で… ライラは大きく開けた口で限界までペニスを咥え、自ら頭をゆっくりと上下させる…。その頬を窄め、唇と舌で包むように吸い付き… 「ぉ"ッ…、…うぐぅっ……♡」 ライラはペニスを喉の奥に自ら押し当て、苦しそうで、しかし甘ったるく、嗚咽するような声を漏らす。その瞳は潤み、媚びるような目付きを俺へ向けている。 その淫らで大胆な行為と、ライラの今の服装がミスマッチしていて……凄く卑猥だ。 肌の露出を一切避けたような衣服を纏っているのに、その体は劣情に塗れ、淫靡に表情は歪んでいる。 喉の奥までペニスを吸い付かれて、情熱的な奉仕に思わず腰が浮きそうになるほど快感が走る。ライラは再び先端を咥えながら吸い付き、その舌先が熱心な動きでカウパー液を舐め尽くそうと鈴口を這い回った。 ジュポッ…とイヤらしい水音を立てながら、ライラは口を開けてペニスに掛けていた圧力を抜く。 「はぁ…♡…はぁ♡…ベルブ…早くっ…♡」 ライラは契約印を見せるように舌を出し、ペニスを舌先に押し当てる。 「凄くヤラシイな……。ライラのその口、…いっぱい使ってあげるね…」 体を預けているマットレスが深く沈む。ライラの整えられている髪に指を通したら、それが乱れていく。指の間に短い銀髪が触れて、そっと手を当てたライラの体温が心地良い… 見えているライラの舌の上と同じ契約印が残る自分の右手でライラの頭を掴みながら、ゆっくりと上下させる。最初は優しく… 「んっ…♡…はぁ…♡…ぁ…♡」 甘い喘ぎを漏らすライラの声を聞きながら、ライラの熱くて柔らかな咥内を楽しんだ… 気持ちいい… もっと激しく扱うと、ライラが悦ぶのは分かってる… そんな風に思いながら、ライラの頭に当てた右手に力を込めようとする… 「ライ…ラ……」 頭が回らない… ライラの口の中……熱くて柔らかくて…… 気持ちよくて、心地良い…まるで、夢見心地のような…… ーーーーー(ライラside)ーーーーー 「坊っちゃま、ライラ様。おはようございます。朝食はいかがなさいますか?」 ノックと共にマーレの声がして、俺は部屋に置かれていたローブを纏ったままドアの方へと慌てて飛び出した。 「おはよう、マーレ…。ちょっと待ってくれ、ベルブの奴、まだ寝てるんだ…」 「左様にございますか…。でしたら、朝食はこちらに置いておきますから、いつでもお召し上がりを…」 「あぁ、悪いな…」 マーレに声を掛けながらベッドの方へ戻った。 「おい、ベルブ…」 ぐっすり眠ってる…。 綺麗な寝顔だ…寝てても顔が良い…。 起こしてしまうのを悪いな、と思いつつ。ベルブの体を小さく揺さぶった。 「…ん……ライラ…」 寝起きの甘ったるい声でベルブは呟き、奴は眠たそうに目を擦った。その赤い瞳がゆっくりと開かれ、俺を見つめはじめる。 「起きろ、朝飯だってよ…」 俺はそう告げながら、ベルブからフイッと顔を背ける…。 こんの悪魔め… 昨日のこと…どうしてくれようか…。 ベルブが誘ってきたから応じたのに… コイツ、ちょうどいい所で寝ちまいやがった… 「…ライラ、こっちに来て…」 甘えた声で俺を呼ぶから、俺は仕方なく、顔を伏せながら少しだけそばに近寄る。 「…なんだよ……」 「ライラ……?なにか怒ってるの…?」 怒ってるの…? じゃねぇぞ…コノヤロー…。 まさか覚えてねぇのか…? 「…昨日のこと覚えてねぇのかよ…」 「…昨日…?えぇっと…」 ベルブは俺の手をしっかりと握りながら、記憶を思い出そうとしているかのように真剣な面持ちになる。とりあえず皺になるかな、と思って、昨日、コイツの服を脱がせた……もしかしたら、悪魔の魔力とやらで皺なんて直せるのかもしれないが、よく分からなかった。 そのせいでコイツの白い肌は赤い月光に照らされ、彫刻のように美しい肉体美が顕になり、その上半身がシーツから見えている。 俺はその間、その体と横顔に見とれてしまう。 「あぁ…そうだ。ライラが俺のペニスをしゃぶってくれたね?」 唐突にそんなことを言うから、俺は顔を真っ赤にしてベルブを睨み見た。ベルブは妖艶にニヤニヤと笑っている…。 クソ…綺麗な顔だ…そんな笑い方してるのに…! 「馬鹿野郎…間違っちゃねぇが、お前…途中で寝やがったんだぞ…」 「…え?俺が…?」 「そうだよ…。お前、やっぱり酔っ払ってただろ…。ちゃんとできるのかって確認したのに…できるっつーから、その気になって俺も…!」 ベルブに文句を垂れながらも段々恥ずかしくなってきて、思わず顔を伏せた。 「…ごめん、ライラ。俺、酔ったことなんてなくて……しかも途中で寝たなんて、自分でもビックリしてる…。そんなつもりじゃなかったんだよ…」 ベルブは途端に、とても申し訳なさそうに眉を顰めて暗い表情をし始める…。 な、なんだよ… そんな風に謝られたら…… 「…分かったよ、つーか、別に怒ってねぇ…。なんつうか…その……もし酔ってて眠くなってたわけじゃなかったとしたら、……あんまり気持ちよくなかったのかなとか…つまんなかったのかなとか……。余計なこと考えて、勝手に心配で…」 顔から火が出そうなほど赤面しながらも本心を漏らす…。 ベルブ… ホントに酔ってたのか…。 それなら、良かったんだ。 コイツに限ってそんな態度を取ることはないだろうが、眠たくなっちまうくらいに俺がつまんなかったかと思って…… 俺…別に、セックスが上手いわけでもないし… ベルブはいつも俺を気持ちよくしてくれるけど… いつ飽きられたって…仕方ねぇかも、なんて…… ベルブの反応を伺うように、チラリと奴に視線を向ける。 「ライラ…。俺、ライラのこと傷付けたね…?…ごめん。許してほしい…」 いつになく暗いベルブの声でそんな風に返ってきて、その美しい表情が酷く反省したような顔で沈んでいる。 慌てて俺は、ベルブの肩に触れて瞳を覗き込む。 「い、いや違う…傷ついた訳じゃねぇって…!そんなに深刻に受け取るな…」 宥めるようにベルブに告げる。 ただ俺が余計な考えで心配になっただけなんだ。 なのにベルブは、もっと真剣な表情になって俺を見つめ返した。 「ライラの前だからかな…。初めて酒にも酔ってしまった。なんだか凄く心地よかったのは覚えてる。安心し過ぎて…気が抜けて…たぶん、寝ちゃった…。ライラがシてくれるの、凄く気持ちいい…。つまらないなんて思ったこと、1度も無いからね?」 ベルブはそう言って、俺の体を引き寄せて抱き締めてくる。 そんな風にフォローされたら…… なんか、自信湧いてくるかもしれん… しかもこの悪魔、今まで酔ったことがないだと…? たしかに悪魔ってのは酒にも強そうだが…。 なのに、俺の前だからあんな風に…酔ったのか? あの時のベルブの目… いつもと全然違った。甘くて、潤んでて、とろんとした瞳だった。美しさやカッコ良さよりも、可愛らしくて…… ベルブの、俺しか知らない表情か。 わ、悪くねぇな…。 そしていつもより凄く甘えてた。 正直言って、悶えてしまうほど…可愛かった。 「…ライラの前でお酒を飲むのは控えなきゃね、酔ってしまうことが分かったよ……」 しょんぼりとしたベルブがそう言うから、焦燥感に駆られた。 「い、いや…。俺は酒が好きだし…お前にも付き合って欲しいし…。それに……酔ってるお前を見せてくれるのは、俺だけなんだろ…?」 「そうだね…。たぶん、ライラの前でしか酔えないと思う…」 「っ……なら、別にいいじゃねぇか…。他のやつに迷惑かけるわけでもねぇんだから…。酔ってるお前も……好きだ…っ♡」 ベルブにそう告げると、奴は驚いたように瞳を大きく開きながら、ふっと柔らかく笑った。 あぁ…綺麗な笑顔だ…… 「…ライラの前では格好付けたいけど…そんな風に言われると、俺の格好悪いところ見せるのも、怖くないね…」 ベルブはそうやって微笑むと、寝癖で乱れていたその髪を……いや、乱れていてもそれがまた美しいが……、その髪を右手で掻き上げて後ろに流し、目を細めて微笑んでくれた。 いつも完璧過ぎるくらいに整ってるから……たまには酔った可愛い姿を、俺だけが見れるなんて…それはもう、贅沢なご褒美だろう…。 「朝食を食べたら、人間界へ行こうか…。人間界に着いたら、ライラの家の引越しもしておかなきゃね。ライラが嫌でなければ、俺の人間界の根城を引越し先にしていいよ」 「そうか……。それは助かるな…。なら、色々手配しなきゃ…」 「大丈夫…。もう、準備してあるよ、色々と。召使いたちを向こうで召喚するから、運ぶのを手伝ってもらおうね…」 ベルブはそう言って、その美しい体を起こして立ち上がるから……俺は目のやりどころに困る…。 俺の傷だらけの体とは違って綺麗だ…… 滑らかな肌に、無駄な肉も無く、引き締まった肉体美が…… も、もう…早く服を着ろ…♡ この悪魔っ…! 「でもさ、人間界に着いたら……。まずは、昨日の続きしなきゃね…?2人きりの部屋で、ライラと…」 ベルブはそう言って振り返り、息を飲むほど美しい顔で、妖艶に微笑んだ…。

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