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第十一章『はっぴーめりーくりすます♡』ー10
僕が頷くと陸郎はもう一度頰に軽くキスをしてから、
「ちょっと待ってて」
と言って僕の上から離れた。
部屋の中は暖かく寒さなんか感じないはずなのに、彼がいなくなった途端鳥肌が立つような寒さを感じた。
(陸郎、早く戻ってきて)
彼が戻ってきた時、体温は急激に上がったように顔が熱くなった。戻ってきた彼が手にしている物が目に入ったからだ。ハンドクリームのようなチューブ状のものと、コンドーム。ハンドクリームのようなものはもちろんハンドクリームなどではなく、僕の秘められた場所を濡らすものだと想像する。
本当に僕らは繋がり合うのだということを、生々しく感じられた。
「ゆっくりするから。でも無理はしたくないから、駄目だと思ったら言って」
「だめ……なんかじゃないよぉ」
もういっぱいいっぱいで小さな声だけど、自分の気持ちを伝える。もちろんまだするのはこれからだから、駄目かそうでないかは分かるはずもない。だけど今の気持ちはめいっぱい、陸郎と繋がることを望んでいるのだ。
「りくろ……陸郎こそ……」
優雅のことをセックスしたい好きだったとしても、実際男とするのは初めてだ。本当は駄目だったらどうしようかという不安があった。
でも、陸郎は微笑んだ。
その笑みに少し安心する。
目尻にちゅっとキスをする。どうやら涙が滲んでいたらしく、それを吸い上げた。
「温、可愛い」
唇にキスを落とし、胸の真ん中、臍に口づける。閉じた両腿をやんわりと割った。強い力ではないのにそこは簡単に割られ、腿の内側の際どい部分を舐められた。
「あ……」
甘い吐息が漏れ始める。
目を閉じ、先を待つ。
やがてぬるぬるとした指先が、秘められた場所に触れ始めた。
「ふ……ぅ」
周りをゆっくりと撫で、じゅうぶんに湿らせてから一本、指先が埋め込まれる。
「んっっ」
初めての経験に思わず呻いてしまった。ぴたっと陸郎の動きが止まる。
「大丈夫?」
「大丈夫だから……もし僕が変な声あげてもやめないで……!」
自分がどうなってしまうかわからなかった。
漫画なんかじゃ初めてなのに「気持ちいい」とか言ってることもあるけど、そんなはずはない。きっと痛いんだろう。でもやめたくはなかった。
「わかった」
彼の指先が再び動き始める。ゆっくりと窄まった場所を押し広げていく。
「んん……っ」
少し痛い。でも我慢できないほどではない。しばらく中で蠢いているのを感じている。いったん離れる。二本あてがわれる。もう一度ローションをつけたのか、ぬるつきが増していた。
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