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第十一章『はっぴーめりーくりすます♡』ー11
「……っ」
ぐっとそこを押され二本の指が体内に押し入ってくる。やはり一本の時よりも痛みも圧迫感もある。僕が痛そうにしたせいか、一度動きを止めたがすぐにまた動き始めた。僕が言った言葉が頭に浮かんだのかもしれない。
優しい彼のことだ。きっと申し訳なく思っているだろう。でもそこは欲望に従ってほしい。僕をもっともっと欲してほしい。
慣らすために何度もゆっくり内を擦り、指を増やしていく。
そうされているうちに痛みではない何かが下半身を痺れさせる。いったん欲望を吐きだした中心にも、熱が溜まってくる。
それに気づいたのか、陸郎はそこに触れゆっくりと扱き始めた。
「あぁ……はぁ……ん」
両方への刺激で気持ち良さのほうが勝ってきたような気がする。
(りくろ……は……?)
見れば、彼は苦しげに眉根を寄せていた。さっきから何度も熱い息を漏らしていたのも感じていた。我慢しているのかもしれない。
「りく……もう、いいから。陸郎の、いれて」
「……うん」
そう頷いたかと思うと、体内に入れていた指を少し強めにぐいっと押した。
「ひゃっ」
変な声が漏れる。今まで感じたことのない刺激が背筋を駆け上る。
(なにっこれっ。もしかして、これが噂の前立腺ってやつっ?!)
全身が戦慄 いた。
気づけば熱く固いものが今まで解されてきた場所にぴとっとあてがわれていた。でも生身ではないように感じる。僕がぞわぞわするような感覚に慌てている間に、彼はコンドームの袋を開けて着けたのだろう。
「挿れるよ」
その言葉の返事の代わりに僕は彼の背に手を伸ばした。
ゆっくりと押し広げて入り込んでくるそれに、今までにない存在感を感じた。
* *
目が覚めると、厚手のカーテンの隙間から朝日が漏れている。いつの間にか夜が明けていたのだ。
隣でタンクトップを着た陸郎が眠っている。
僕は自分の腹を撫でた。ルームウェアを着ている。陸郎が着せてくれたのだろう。
(なんか……いろいろすごかった……)
陸郎は僕のことを慮って、自分のもののすべてを入れずに、浅いところを何度も行き来させていた。お陰で痛みは思ったよりもなく、じわじわと痺れるような快感に溺れ始めた。そして、僕らは同時に欲望を放ったのだ。
僕は腹を何度も撫でる。
(この中に陸郎のが……)
身体中痛いし、尻にはまだ違和感があるけど、やっと繋がれたことで幸福感に満たされている。
「……おはよ……」
陸郎が目を覚まし、ぎゅっと僕を自分の腕の中に抱え込んだ。
「おはよ」
「身体……大丈夫?」
心配そうな声だ。僕は彼に笑顔を向けた。
「大丈夫だよ。……陸郎と繋がれたの……嬉しいよ」
彼は眩しそうに僕を見て、ちゅっと唇にキスをした。
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