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第13話 仲直りをしよう ***

「世那、世那」 抱き締め合ってキスをしたまま、もつれたようにベッドの上へ倒れ込む。 「んん♡ んぅ♡」 いつもより激しく、力強く、離さないとでも言うかのように舌を絡め取られた。 女性相手にはできないこんなキスを、僕はいつから欲するようになったのだろう。 舌を根っこから強く吸われ、息が苦しい。 脳が酸欠を起こし、逆に下半身がジンジンと雄を主張しはじめた。 そのままお互いの服を脱がして、裸でぎゅっと抱き合う。 「もう清流じゃなきゃ無理なんだから、責任とってよ?」 「一生、大事にする」 僕は清流の上に乗ると、シックスナインの体勢をとった。 目の前の膨張した男根に、躊躇なくむしゃぶりつく。 ああ、男性器を口にする日が来るなんて、見合いをした頃は想像もしていなかった。 今では、これが僕のナカを貫き蹂躙してくれることを想像するだけで、下腹部が疼いてしまう。 やる気満々の清流のペニスはちょっとしゃぶっただけで金玉が震え、あっという間に口内には入りきらないほど、大きくなった。 そんな僕の下では、清流が僕のペニスを片手で扱きながら、もう片方の指で後孔をまさぐる。 そして、指を引き抜きながら嬉しそうに呟いた。 「世那、後ろがトロトロ……」 「うん、準備しておいた」 どうせこうなると思っていたから、清流が来るまでに掃除もしておいたし、後ろも解しておいた。 「ほら、早くぶち込んで?」 清流を煽るように、ゆるりと腰を振る。 けれども清流は「今日はたっぷり可愛がりたい気分なんだ」と言って、ペニスをギンギンに滾らせたまま、尖らせた舌先を既に蕩けた穴へ突っ込んだ。 「ひぁん♡ そ、そんなとこ……!」 「ピンク色で、ヒクヒクしてて、可愛い」 性器と化した僕のアナルは、清流の愛撫を正しく快感として受け止める。 じゅぷじゅぷ♡ と水音を立てさせながら、清流の舌先は丁寧に蕾の周りや中を解した。 「は♡ ぁんっ♡」 下半身に広がる快感を受け止めながら、僕も必死で目の前の逞しいペニスをぺろぺろと舐める。 ああ、早くこの太いので、滅茶苦茶に突いて欲しい。 待ちきれずに、腰が揺れる。 ぽたぽた、と触れられてもいない息子の先端から先走りが零れるのを、止められない。 「ぁう♡」 清流が手を伸ばして、僕の胸も弄りだす。 女性とのセックスでは、なんの存在意義も見出されなかった僕の乳首。 これからは乳首イキも出来るようにと、清流にたくさん可愛がって貰っている。 少し伸びるようになった乳首は、強く抓られたり捻られたり、多少痛いくらいが、気持ち良い。 今は指先で引っ掻くようにカリカリ♡ と弄られ、それだけで身体が震えた。 「世那、俺はもういいから、世那の胸ももっと可愛がりたい」 「ん……♡」 自分に襲い掛かる快感で疎かになってしまっていた舌と手を少し動かし、清流のペニスを最後に愛撫すると、僕は身体の向きを変えて清流の頭を抱えるようにして抱き着いた。 ちゅうう♡ と清流の唇が僕の胸の尖りに吸い付き、僕の息が荒くなる。 もう片方の乳首も親指と人差し指でくりくりと捏ねられ、腰が勝手に揺れた。 清流の硬いお腹にペニスを擦り付け、快感を得る。 「世那、気持ちいい?」 「うん、気持ちいい……♡」 「どっちが?」 「お、おちんちんも、乳首も、両方……っ♡」 でも、どこか物足りない。 埋めて貰えない僕のお尻はさっきから忙しなくきゅうきゅうと動いて、仕込んだローションがトロトロと零れていた。 「清流、も、我慢できない……っ」 「もう?」 「お願い、はやく、ハメて……!」 待ちきれなくなった僕が自分のアナルに指を一本にゅく♡ と挿入する。 そのままじゅぼじゅぼ♡ と出し入れしながらおねだりをすれば、直ぐにぐるん、と視界が回った。 いつの間にか上下がひっくり返り、膝を折り曲げるようにして下半身が……僕のアナルが天井を向く。 「腰ヘコで誘うの、上手すぎだろ……!」 「あああ゛ッ♡♡」 真上から、清流の反り上がったペニスを一気に奥深くまで、どちゅん♡ と突っ込まれた。 そのまま激しいピストンで、何度も何度も貫かれる。 前立腺をガンガン責められ、僕のペニスの先端からちょろちょろ、と何かが漏れ続けた。 「そこっ♡ 気持ちいいっっ♡」 「ああ、俺もイイ……世那のメス穴、ふわふわなのにぎゅうぎゅう締め付けて、種付けねだってる、な」 「らって♡ 清流のおちんちんがっ、凄すぎて……っ♡!」 気持ちが良すぎて、頭がバカになる。 もっと欲しい。 もっとして欲しい。 もっと奥まで欲しい。 僕が気絶するまで、ハメ倒して欲しい。 ずっとこの快感を貪りたい。 清流の動きに合わせて、僕も腰を揺らす。 そのうちペニスはただ揺れているだけなのに、ずっと射精しているかのような、不思議な感覚が何度も身体中を走った。 「しっかりメス穴に仕上がったな。お尻でイキ癖ついて、可愛い」 清流に言われて、納得した。 ああ、そうか。 これ、イってるんだ。 僕、お尻でイき続けてる……! 身体全身で、その快楽を享受した。 だからか、気づいた。 清流はまだ本気ではなく、僕に気遣いながら、腰を打ち付けていることに。 「もっと、してぇ……!」 女じゃないんだし、もっと乱暴にしても大丈夫だから。 ぐちゃぐちゃになった思考の中で何とかそう言葉を紡ぐと、「女じゃなくて、世那だから、大事にしたいんだよ」と清流が耳の中に舌を差し込みながら、囁いた。 その言葉に、僕の身体が反応する。 きゅうう♡ と清流のペニスを締め付け、鼓動がますます早くなった。 「お願、い、きよらぁ……♡」 清流の本気ピストン、受け止めてみたい。 気遣われるのもいいけど、もっと、我を忘れるほど、僕に夢中になって欲しい。 僕が涙交じりにお願いしてやっと、清流はその気になってくれた。 「ああもう、知らねぇぞ……」 その瞳に濃い情欲を滲ませ、僕を脅す。 僕は嬉しくなって清流にキスをし、清流の舌に自分の舌を絡ませた。 清流は、今までやっぱり遠慮していたようだ。 僕のナカに、ペニスの根元までは挿入していなかったことが発覚した。 突っ込まれた深さに、僕は目を白黒させる。 「ひぅうんッッ♡」 想像以上に、深い。 深いところまで清流のペニスが到達して、更にその奥まで進んだ。 自然と腰が逃げたが、清流はそれを許さない。 「世那が欲しいって言ったんだ。きちんと結腸で俺のザーメン、飲み込めよ」 「あああ゛あ゛ッッ!!」 ぐぽぐぽ♡ と、奥の奥のほうまで、満たされ、犯される。 幸せすぎて、涙も鼻水も涎も止まらず、ただひたすら揺さぶら続けた。 どろどろの酷い顔を晒しているはずなのに、そんな僕を見て、清流は「可愛い」と言いながら嬉しそうに笑う。 「世那、好きだ」 僕も、好きだよ。 声に出すことはできなかったけど、その分、清流のペニスを僕の腸壁がぎっちりと包み込んだ。 「はは、ケツで返事してくれてる」 「〜〜っ、〜〜ッ♡♡」 一番奥を犯され続けた僕はやがて潮を吹いて達し、そのまま意識を飛ばした。 次に気を取り戻した時には、清流に後ろから突っ込まれていた。 僕とは体力が違いすぎて、清流の本気を甘くみていたことを、その二時間後くらいに反省した。 ともかく僕らは無事に仲直りをし――そして次の日、僕の借りていた部屋は解約する方向で連絡を入れたのだった。

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