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第4話
そう言って、動けずにいる俺の足と足の間に割って入る。
「キスはしていい?」
「……」
「やめとこうか」
「……」
鎖骨からチュッチュッと音を立てながら徐々に乳首にいく。乳輪をゆっくり円を描くように舌先で舐めながら焦らす。
違う…こんな、俺の様子を伺いながらじゃなくていい、もっと乱暴に扱って欲しい。俺という人間が、誰かに大切にされる存在には絶対にならないと分からせて欲しい、少しでも、淳平との未来を夢に見たバツだと体に刻んで欲しい。
そんなことを思い、こんなことをしていることさえ虚しくなる。今日は途中だけどお金を払って終わりにしてもらおうと思った時
「みなみ。なんだか、集中してないみたいだね。お仕置きだね」
その瞬間、焦らされてた乳首をガリッと噛まれた。思いもよらない刺激に体が跳ねる。
「グッッ」
「ちゃんと集中しないみなみが悪いんだよ?」
そう言いながら、俺のモノを咥える。
「やっ!それはしなくていい!」
「ダーメ」
「あっヤバい…から…」
「気持ちいい?」
「…っ気持ち、…く、、ない!」
「へー」
「……っ」
「じゃあ、このままやられてな?」
「やだ…やめ、て」
「だから、ダーメ」
「…っごめ……さい…もっ…無理だ、から」
「何?」
「っいっちゃうっ…」
「くっ…じゃあ、止めなきゃな」
「はぁっはぁっはぁ」
「まだ、終わりじゃ無いよ?」
何度も何度も口と手による寸止めを繰り返され、早く逝かせてほしいと思うのに声として出すことができなくて、与えられる快楽に、ただ、ひたすらに耐えていた。
「こんなに、ビクビクして可愛いなぁ。みなみ。欲しいのあるでしょ?」
「……」
「ないの?」
「……」
「俺は、欲しいからもらうね?みなみのここ。」
そこに触れられた瞬間、ビクッと体が跳ねる。
ゆっくり慣らされる。
先ほどまでの余韻が落ち着き、この慣れない優しさに、虚しくなるのは、ガツガツと乱暴に抱かれても『みなみ、好きだ』と彼らなりの愛を囁かれ、それをバカみたいに鵜呑みにしてしまっていた心が、少なからずとも満たされていたからだろう。
この優しさで、満たされるものはないのだ。
「もういいので、そのまま入れてください。」
「そんなことしたら、大変なことになるよ。」
「それでいい…から」
「なに?みなみはドMなの?」
「……」
「なんでそんなこと言うのか分からないけど、ここはしっかり慣らさせて。あとで、さっきの比じゃないほどいじめてあげるから。」
「……」
言葉の通り、この男は丁寧に慣らす。だが、途中から、ある一点だけを責めてくる。
「んーっっ」
「さっきみたいに、気持ちよくなっていいよ?すでに、何度もメスイキしてるけどね」
「…まだっ、入れて、ないっ」
「うん。入れてないね」
「早くっ…」
「早くなに?」
「もう入れてくださいっ」
「可愛いおねだりだけど、まだだよ」
半分ヤケクソで、入れてくれと言ったのに…
その一点。前立腺を責められ何度もメスイキさせられていた。
「お願い、入れて…優しくしないで…」
「…そんなに、ひどくして欲しいならしてあげるよ」
一気に貫く。
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