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第10話
「お前の犬にはならない。」
絶対なりたくない。
「じゃあ、全校生徒にこれバラしてもいいのか?」
とスマホから見せてきたのは、俺が男のモノを咥えている写真。
「…撮ったのか?」
「あぁ。使えると思ったから。」
くそっ。こんなのバラされたら学校にいる変態共に犯される。
「…わ、分かった。お前の犬になるから。ソレは消せ」
これしか選択はないだろ。
「よく分かってんな。でも、写真は消せない」
「なんでだよ!!」
「お前次第だから。頑張ったら消してやるよ」
ムカつくムカつくムカつく。
こんな奴に助けられるぐらいならあの男達に犯された方がよっぽど良かった。
そしたらこんな事にならなかったし。
もぅ嫌だ。
「分かったら返事しろ」
こんな男なんてさっさと満足させて自由になってやる。
「…はい。」
すると神崎は不敵な笑みでこっちを見ていた。
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