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第21話
頬にポロッと伝った涙を拭いて、気合いを入れる為に両頬をバチンと叩いた。
こんなくよくよしてる弱いやつなんてかっこ悪い。もう、兄ちゃんは忘れる。うん。
てか、神崎とかいう変態鬼畜野郎に捕まったからな俺。不幸だなぁ。
「おい、雅。俺を送れ」
「え?今何て?」
神崎は面食らった顔でこっちを見る。まあ、そうだよなこんな美少年に名前呼ばれたら嬉しいよな。俺は知ってるぞ。男と女が喜ぶテクなんてw
「雅、送って」
上目遣いで言うと神崎は少し顔を赤くした。
やっぱりこの容姿で良かった。
心の中でクスクスと笑っているといきなり顎をグッと上げられて口に柔らかいものが触れる。
「っわあ、んっ、、ん、、ふぁ、」
舌で口の中をかき混ぜられた。
さっきまで俺にキュンキュンしてたくせにコイツなんだよ!?
「//はぁ、、はぁ、、な、何だよいきなり。」
息を切らしながら問いかけると
「お前が可愛いのが悪い」
と、意味分かんねぇこと言ってくる鬼畜野郎。
もう、俺をここから出させてくれよォォォォォ!!!!!
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