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第23話
いやいや、流石にこんな俺でも人に聞いちゃいけなそうな事聞いちゃったら謝るよ。
「ベつに、仲悪いわけじゃない。」
ふぇ?
何だよ!!なんか心配して損したじゃねーかよ、謝ったりして恥ずっ。
「…じゃあフツーにそう言えよ。」
すると神崎はクスクスと笑いながら
「お前の反応が可愛くて」
と、言った。
「、、つ、」
胸の辺りが、なんかモヤモヤする。神崎の笑顔を見ると苦しくなる。これってなんだ?
「おい、神崎。ココからは帰れるから下ろせ。」
丁度バス停があったのでもうこれに乗れば家に帰れる。
「大丈夫か?」
少し心配そうに神崎が問いかける。
「うん大丈夫。」
「お前、携帯出せ。」
神崎はそう言うと自分の携帯をポケットから取り出した。
「う、うん。」
成海が携帯を出すとソレを奪って黙々と何かしている。
「な、何してんの?」
疑問に思って聞いてみると。
「何してるって、番号登録してるの。馬鹿か?」
確かに、そうだよな。なんかコイツが前にいると頭が回らない。動悸も早いし、病気だ。うん。最近疲れてんだよな。
「ん、出来たぞ。」
神崎は成海の携帯を渡すと帰ったら連絡しろと言って帰っていった。
その後はバスが時間通りに着て、家に着いて疲れた俺は面倒くさく、何もしないでそのまま布団に入った。
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