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第26話

学校行きたくないと思ってても、足は勝手に進む。いつものバスに乗ってあっという間に着いてしまった。 「成海〜!おはよー!」 学校に着いて早々みんなに話しかけられる。 めんどくせぇなぁ。とか思いつつ 「おはよー」とニコッと笑って返す。 すると、あちらこちらで黄色い悲鳴が聞こえる。 はっ、チョロいよな。 そう思いながら下駄箱に着くと後ろから 「きょーう!!おはよっ!」と幼なじみの声が聞こえる。 「凛。おはよー」 凛は家が隣で産まれた時から一緒に過ごしてた腐れ縁ってやつ。普通に見れば可愛い清楚な感じだけど中身は腐女子。俺の前だとめちゃくちゃ素を出してきてもう家族みたいな感じになってる。 って、あれ?腐女子俺の周り多くね? 今流行ってんのかな? 「おい、私に隠してる事あるでしょ?」 ふぇ?? お前誰だよ。俺の嫁かっ!! 「んなもんねーよ!てか、お前いきなり何だよ。」 「京香さんから聞いたもん。ついにバージン奪われたって!!!!!」 ぎゃぁぁぁぁぁぁあああ もう、何なの朝から最近はこんなイジメが流行ってるんかよ、、、泣きたいよぉ。 「ち、ちょっ、声でかいって」 これで焦らない奴はいないよな。 みんなの視線がこちらに向いてるって見なくてもわかる。うわぁん。視線が痛いよ、、、あのクソババァ。 「んで、相手は誰なのよ?ヤり逃げ?」 凛。お前はなんでそんなに強いんだ。この刺々しい視線がお前には感じないのか? 淡々と話す幼なじみが、凄いと思う。 「そ、それは、、、ココじゃあれだし、後で話そうぜ。なっ?汗」 コイツは納得するまでとことん聞いてくる。どうしよう。 すると、頭の上から 「京也は俺が食ったよ」 と、イケボが呟いた。まぁ、もちろん顔なんて見なくても分かる。この声は、、、 「ぎゃぁぁーーー!!神崎先輩!!!えっ?京は神崎先輩と?!!イイッ!!」 と、俺が言う前に凛が顔を真っ赤にさせて叫んだ。

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