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第29話
「え、無理矢理なの?。それは、酷いと思う。京也に傷つける人は嫌だわ。京也大丈夫??腰とか、心とか。」
さすが凛。付き合いが長いだけはあるよな。
「、、、腰はいたい。、、あと、ちょっぴりこころも。」
正直嬉しかった。
こんなに心配してくれて。
「京也、、、泣かないで。私が守ってあげるから。」
俺は泣いていたらしく、凛が俺の頬に伝った涙を手で拭いてくれる。そこはハンカチだろって思うけど、凛の温もりが伝わって何だか心が落ち着く。
「ねぇ、凛。」
「んー?なぁに?」優しく問いかけてるく凛に
「確かに、凛は俺の姉ちゃんみてぇだな。」
と思った事を言った。
すると、笑いながら
「当たり前でしょ!私はずっとあんたのお姉さんなのよ!!」と元気よく言うから、俺も思わず笑ってしまった。
その後もいろいろ話していたらあっという間に家に着いた。まだ午前中だ。
「京香さんは今日休みよね?」
凛が聞いてくる。
「うん。多分いる。」
月曜日は大体仕事が休みで家にいる。
凛は腐女子同士仲がいいらしく、よく2人で出かけたり、家で話してたりする。
ただいまー
「母ちゃんご飯作って。」
俺が玄関から大声で言うと、ドタドタとリビングから走って出てきて、
「何で帰ってきてんの???えっ?学校は?」と、めちゃくちゃ驚いてきた。
そこに、凛が
「きいてよー京香さん!今日午前中だけの授業だったのー!!」
とニコニコしながら言う。
母ちゃんは
「そーなの!?凛ちゃんは知ってるのに京也は馬鹿ねっ。」
と、凛の言葉を信じた。
助かったぜ。
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