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第30話
すると、凛は
「ご飯食べたら、京也と遊ぶんですよー!!」
と俺も聞いたことないことを母ちゃんに言い始めた。
「ふぇ?」
と、声を出すがそんなの無視されて、母ちゃんも「いいねぇ!!凛ちゃん京也を宜しくね」と頼んでいた。
こいつら、勝手に話進めやがってっ。
「じゃあ、私いったん帰ります!京〜ご飯食べたらうち来てねー!」
と言ってバタバタと帰っていった。
母ちゃんは「ご飯食べてけばいいのに」と少し寂しそうに呟いていた。
お昼は母ちゃんの作ってくれた炒飯を食べた。
「ごちそうさま。」
「はーい!」
と、俺が完食したのが嬉しいのかニコニコと笑いながら言った。
「もうそろそろ行くの??」
「うん。帰りは何時かわからない。」
一応、帰る前にはメールしようと思っている。
「京ちゃん!絶対変な人にはついて行っちゃダメよ。ナンパされても無視しなさいね!」
小学生かよ俺は、、、
「ナンパなんてされねぇよ。男だぞ!」
笑いながら言うと、
「アンタは本当に馬鹿よね。無自覚が一番危険なのよ。」と、真剣な顔で母ちゃんは言ってきた。
「、、わかった。気を付ける!」
母ちゃんは心配性だからなー。
別に大丈夫なのに。
「おーい、凛来たぞ!」
凛の家のインターホンに大きな声で言うと、「うるさい」と言いながら凛がドアを開けた。
凛の部屋に入って「どこいくの?」と聞くと、「駅前の新しく出来た雑貨ショップ!!!」と目を輝かせながら言った
「めんどっ、、、」
「はぁ!?京也のせいで学校サボっちゃたんだから付き合いなさいよ〜」
…いゃ、元を言えばお前のせいだよ。
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