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第31話
「でね、私は私服になれば大人っぽく見えるけど、アンタはそのままだとボーイッシュな女子高校生にしか見えないの。だから、、、」
と言って、クローゼットから服を取り出して
「これ着て!!」
と、微笑みながら見せてくる。
凛が持っている服は、デニムの膝丈スカートと白い半袖だった。
「ん?服間違ってね??」
ボケてんなぁ笑笑。誰がスカートなんか着るかよ笑笑。
「…」
え?おいおい、間違ってたって言えよ。、、まって、遠慮してるのかな??
「え、。凛大丈夫か??」
「京!これ着たらめっちゃ可愛いよ!!」
と言うと、近付いてきて俺のTシャツを脱がしてきた。
「ぎゃぁぁぁ!何なのお前?怖いよ!」
物凄い力で服をもぎ取られて思わず叫んだ。
「だって、こうしなきゃ着てくれないでしょ?」
いや、まて、
「逆にお前は、幼なじみの男が女装しろって言ってすぐ着替え始めたら引くだろ?」
「えーー!全然引かないよ!むしろ嬉しい!!あっっ///キスマーク沢山ついてる。」
まじかよ、、、
「…どこら辺?」
「首筋とか胸の当たり。あっ、腰にもある!!萌えるわぁぁぁ!」
朝急いでて全然気がつかなかった。
「キモいよな。お前はキモくないと思うかもしれないけど、俺はキスマとかやだ!」
「京はヤダかもだけど、私は綺麗だと思うよ!白い肌に桜が散らばってるみたいで!」
「…そーかよ。」
「うん!」
コイツは何でも正直に言うから、凛に言われると少し嬉しい。
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