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第35話

「冬也おかえり。」母さんは嬉しそうにニコニコ笑いながら言う。 父ちゃんは「身長伸びたなぁ!俺に似てお前は昔からイケメンだな!!」といいガハハと笑った。父ちゃんは俺からみてもカッコイイでも、性格は親父すぎておわってる。 「うん。ただいま。父さんに似ててよかったよ。京也みたいにこんなに可愛い顔してたら大変そうだしね。」とフフッと笑いながら話す兄ちゃんを見て何だか嬉しくなった。 兄ちゃんが居なくなる前に戻ったみたいで。毎日願ってた。こんな日がまた戻ってくるように。 「俺は母ちゃんに似てるからなっ!確かに女顔だけど、モテるんだぞ!!バカにすんなよー」言われ放題もヤダから反論した!すると、母ちゃんが 「もぅ、京ちゃんたら、モテるって言っても男の子でしょ?」とくすくす笑いながら言う。くそっ、腐女子脳が発達してるからこんなデマ流しやがって。 「ちげーよ!」反論すると父ちゃんも便乗して 「女の子がお前見て付き合いたいと思わないだろー!自分より美人な彼氏なんて誰だって嫌だろ」と言った。 えっ?酷くね?今めっちゃ酷いこと言ったよね??実の父親がそんなこと言っちゃう? ふと、兄ちゃんの方を見ると顔を歪ませて 「俺ちょっと疲れたからもう寝るね。」 と言うとリビングを後にした。 「え、。」 もしかして俺なんか悪い事したかな。勝手に話しかけちゃったから?でも、そこまで嫌そうでは無かったよな?分かんない。怖い。 「私達がうるさかったからかなぁ?」と言うが違う。 俺のせいだ、、、 また嫌われちゃうの?そんなの、 そんなの嫌だよ。。。 「俺も疲れたから寝る。」

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