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第37話
こんな奴に言いたくないけど、、、
誰かに聞いてほしい。
「俺、兄ちゃんの事怒らせちゃったかも。」
「…何で?」
「うん。5歳離れてて、昔はめちゃくちゃ仲良かったんだけど、兄ちゃんがある日突然もう話しかけるなって言って、次の日には遠くの大学に行くから引っ越しちゃった。」
「それで?」
神崎はうんうんと、真剣に聞いてくれてあまり凛に話したことのない事も言ったり、何だか話しやすかった。
一通り話が終わると、神崎実験したい事があると言い俺の腕を引っ張ってベンチにいきなり座らせた。
「痛っ!な、なに?」ベンチに無理矢理座らせた神崎は俺の肩を背もたれの所にグッと押さえつけ首すじにキスをし始めた。
「か、神崎っ!やめて!」
必死になって立ち上がろうとするが俺の抵抗なんて屁でもない神崎は続ける。
「っ、、いたっ、、んぁ、、」
多分キスマークをつけられてると思う。神崎が唇を離す所は熱を持ってジンジンする。
「お前、家帰ったらこのまま兄貴の部屋入れ。何かあったら電話しろ。」
と言うと俺の唇に軽くキスをし離れた。
「、、、これで何が分かるんだよ。」
絶対おちょくられてる。
「分かるよ。てか、送っていくから帰るぞ。」
と言うと神崎は俺の腕を掴みズンズンと引っ張りながら歩いた。
家の前に着くと神崎は
「何かあったら電話しろ。」
だけ言って帰って行った。
家の中に入ってすぐ兄ちゃんの部屋の前に行った。ノックするのにも勇気がいる。昔はそんなんじゃなかったのに。
でも、神崎は部屋に入れって言ってたし、と思いっきりトントンとノックした。
少し沈黙があってからガチャっとドアが開いた。
「母さん?」
出てきてくれた!!嬉しい!
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