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第38話
「兄ちゃん、俺なんだけど、、、ちょっと入っていい?」
少しの沈黙のあと
「…いいけど、、、」と、兄ちゃんが言った。
「お、お邪魔します。」
昔よく座っていたベットに腰をかけてじっくりと部屋を見渡した。久々に入る兄ちゃんの部屋は最後に入った時と変わらずきちんと整頓されてある。
「…京也。どうしたの?」
兄ちゃんが沈黙を破るように話しかけてきた。
「…謝りたくて。」
仲直りがしたい。嫌われてるままじゃヤダから。
「に、兄ちゃん。いつも嫌な思いさせてごめんね。だから兄ちゃんは俺の事嫌いになっちゃったんでしょ?兄ちゃんと喋れなくなるのはヤダ、、、お願い。なんでもいうこと聞く。だから前みたいに戻りたい。」
頭を下げて目の前に立っている兄ちゃんに謝った。
すると、兄ちゃんは近づいてきて俺の首すじに手を当て
「…どうしたのこれ?」
と言い、顔を歪めた。
多分キスマークの事だよな?
「えーと、先輩がつけた。」
「、、、その先輩とはどういう関係なの?」
どういう関係?俺も分かんない。
エッチなことはされたけど、付き合っては無いし。好きじゃないし。てか、むしろ嫌いだし。
うーーーんと、、、
「セフレ?!」
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