39 / 55
第39話
いや、だって俺と神崎の関係を言葉に表したらそうなるだろ。
兄ちゃんは黙って俯いてる。そりゃあ、弟の口からセフレとかでたらビックリするか。
「…京也なんでもいうこと聞くって言ったよな?」
「う、うん。」
なんか雰囲気がいつもと違う。ピリピリしていてなんだか怖い。
「…俺の性処理してよ。」
「は?」
意味分からない。
目の前に居るのは誰だっけ?
「仲良くしてやるよ。昔みたいに。その代わりだよ」
フフッと兄ちゃんは見たことのない顔で微笑んだ。
「え、む、無理だよ。血繋がってるし、兄ちゃんとはしたくない。」
どうしたんだよ。おかしいよ。
「はぁ?お前がなんでもいうこと聞くって言ったんだろ?」
と言うと兄ちゃんはベットに座っている俺を押し倒し、唇を奪った。
「んっ、にいちゃぁ、、あっ、、、ふぅ、、」
き、キスされてる。なんで。俺ただ仲直りしたかっただけなのに。兄ちゃんの舌は俺の口の中を弄る。嫌だけど気持ちいい。
「ふぁ、はぁはぁ、、兄ちゃん許して。」
唇を離されて息を整えながら謝罪する。
「…お前は何もわかってないよ。」
悲しそうな顔をして兄ちゃんはボソッと呟く。
ともだちにシェアしよう!