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第42話
冬也side
それからは避けて避けて、最後に突き放して逃げるように大学に行った。
夏休みも帰らなかったし、お正月も忙しいと言って家に顔を出さなかった。
絶対に帰ったら、京也に手を出しちゃいそうで怖かった。
大学生最後の夏だって帰る気なんて無かったのに、、、俺の住んでるボロアパートがついに老朽化で退去することになってしまった。
今月金がねぇ。
夏休みの間ずっと友達の家泊まるのも悪いし。
すると、ベストタイミングで母さんから電話がかかってきた。
「ねぇ、冬也最後の夏休みぐらい帰ってきたら?パパもママも京ちゃんも会いたがってるのよ。」
もちろん実家に帰った方が楽だが、京也は俺に会いたくないと思うし、俺も会ったら何するかわからない。
「…うん。」
「てか、京ちゃんと喧嘩してからあんた出てったの?京ちゃんショックで前より痩せちゃったのよ。ちゃんと家に帰ってきて謝りなさい。」
「えっ?」
驚いた。あれより痩せたってどんだけショックだったんだよ。
「お願い。帰ってきてあげて。」
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