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第7話(オーナー視点)
賑わう店内の中で1人の客が俺に話しかける。
「オーナーって彼女とか居ないんですかぁ〜」
彼女ねぇ…
クスッと笑って営業スマイルを顔に貼り付けて
いいえと答えた。
「えぇ〜、居そうなのになぁ」
「そう見えます?ありがとうございますね」
キャーと連れの女性とはしゃいでいた。
小さい頃から女性は宝石のように扱いなさい。
興味本位で近づいてはダメよ。
と母からきつく教えられていた。
そのせいか自分から女性に近づくことはなく
あまり接せずに生きてきた。
自ら男子校を選ぶほどに。
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