7 / 10

第7話(オーナー視点)

賑わう店内の中で1人の客が俺に話しかける。 「オーナーって彼女とか居ないんですかぁ〜」 彼女ねぇ… クスッと笑って営業スマイルを顔に貼り付けて いいえと答えた。 「えぇ〜、居そうなのになぁ」 「そう見えます?ありがとうございますね」 キャーと連れの女性とはしゃいでいた。 小さい頃から女性は宝石のように扱いなさい。 興味本位で近づいてはダメよ。 と母からきつく教えられていた。 そのせいか自分から女性に近づくことはなく あまり接せずに生きてきた。 自ら男子校を選ぶほどに。

ともだちにシェアしよう!